「OSAKA EKIDEN in 長居 兼 第25回全国視覚障がい者駅伝大会」田中マー君の参加記です

こんにちは、ブラインド田中マー君です。

駅伝は11月3日、20度をこえる暖かなコンディションのなか、長居ヤンマーフィールドで野口みずきさんをゲストにお迎えして開催されました!
田中マー君は、パロちゃんをキャプテンとする「わーわーずシャーク」チームで、2年連続になる花の1区を激走しました。

スタート1時間前にアップとインターバルを。小山さんやジョーさん達と挨拶を交わしスタート地点へ。そこで野口みずきさんからねぎらいのハンドタッチ。(^^)v
伴走者は2年連続のかた。野口さんと背丈も近い「奥河内みずき」とも会えて。(^o^)

ヤンマーフィールドをスタートすると、例年通りのヤンマースタジアムでのトラックまわりでなく逆まわり。『ここはどこ~?』状態で勘が狂いました! 途中、大型ザック谷Oさんや、ハッシー、長居ウインドのカニさんのエールを。
やや練習不足の言い訳でなかなかのれず1キロ5分26秒ペース。ゴール1キロ付近で強化女子選手を捕らえ抜き去ったとき4分55秒に。ヤンマーフィールド付近は向かい風でペースダウン。ゴールして2区のけいたんへ! アンカーのパロちゃんとは2秒差。
視覚障害チーム17チーム中7位!

最後に、当日は毎日ラジオ祭りが開催されて、駅伝中自転車が横切りヒヤリハット。今回もコロナがまだまだ収まらないなか、ご尽力頂いたスタップの方々、長居わーわーずの皆様ありがとうございました!

周回路を走るマー君ペア

練習記:
自宅から200メートルの味噌汁が冷めない距離に住まわれている伴走者は、高校大学と陸上部で、大阪国際女子マラソン参加ランナーでもあるW林智代美!美魔女。
2020年の7月頃から伴走のしかたを立命館大学大学院で論文を発表された女性の書物を参考にされ、週1回手探りで始まりました。
身長差があるので走りにくい。そして練習コースはアップダウンの悪路のみち!14キロの途中では、1350メートル走り通せる所と、280メートルあまりの坂道で、数本のインターバルを!ロングコースは5分台、ショートコースは4分台。
1350メートルコースでは「天見駅まで800メートル」「小学校前通過」「あと250メートル」と距離を叫んでくれて、80メートル切ると「ラストスパート、からだが壊れるほど出しきるまで走れ~(コーチ冥利につきます)」。
ランニング時間は早朝6:30から2時間程度。
今年は伴走者ご家族さんの療養の都合で、半月前と迫ってからの即席練習。だからタイムが伸びなかった?か『加齢かな?』。

補足の練習:
マー君夫妻のご自宅近辺での練習の様子
2021年の3月20日から家内玲子と自宅から徒歩5分のところのアップダウンある歩道で。
前をいく家内が、歩道脇の植え込みに白杖を擦らしながら進み、もう片方の手にも白杖を持ち、それを後ろをいくマー君が握り、電車ゴッコみたいに前後に並んで進行。歩道の植え込みに沿って、坂をくだったりのぼったりを5往復。ちょこっとダッシュもして。闇雲、恐い、ε=ヾ(*~▽~)ノ、ビブスもしていますが。
週4回その練習を。(コロナが施設で発生!仕事先が休みをうながすため)
この練習は2022年6月8日に地域冊子に取材されて、その日から「輝くハーモニーロード」と命名して現在も続いている!
それと恵まれていますがランニングマシンで練習。

いきいき情報誌「輝く」第17号で紹介されたマー君夫妻
▲地域の情報冊子 いきいき情報誌「輝く」第17号(令和4年10月1日発行)で紹介されたマー君夫妻

追記:
11月23日に、3年ぶりに地元で「田中玲子クロマチックハーモニカ朗続ライブ」が開催され、マー君がオープニングパフォーマンスで「輝くハーモニーロード」奥河内のテーマ曲を腹話術で初披露!
悪天候のなか40人の方々にお越しいただき大盛況でした。(゜o゜)/

クロマチックハーモニカの演奏を披露する玲子さんと、腹話術の芸を披露するマー君
▲クロマチックハーモニカの演奏を披露する玲子さんと、オープニングパフォーマンスを務めたマー君の腹話術(2022年11月23日、ライオンガーデンin河内長野にて。写真提供:えっちゃん)

乱文乱筆失礼しました。田中マー君&玲子

HP記事編集者より:玲子さんのクロマチックハーモニカ演奏をちょこっとお耳にお届け♪ (mp3 30秒)

「第30回 福知山マラソン」ガイドのやまちゃんの伴走記です

ガイドのやまちゃんです。11月23日に、伴走で福知山マラソンに参加してきました。

伴走でフルマラソンに参加するのは久しぶりだったので、ちょっとドキドキしました。福知山は、当日あいにくの雨模様となりましたが、わたしにとっては初めてのコースを、天候に負けることなくふたりで楽しく走ることができました。

雨の中、ボランティアで参加してくださったわーわーずのみなさん、エール交換したラン友さん、一緒に練習してくださった方々、そして何よりパートナーとして一緒に走ってくださったM好さん、本当にありがとうございました。

伴走するとランニングのモチベーションが上がりますね。今シーズンも盛り上がっていきましょう!

M好さん、やまちゃん並んでの写真。控室にて。 やまちゃんはピースサイン。
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「第30回 福知山マラソン」 はなてんちゃんの完走記です

ブラインドのはなてんちゃんです。

昨日の福知山マラソンでは、急遽ボランティアスタッフとして前日の入りから当日遅くまでお世話をしてくださったわーわーずのみなさん、本当にお世話になりました。
視覚障碍者の控室はわーわーずのメンバーが8組もいてまるでわーわーずでしたね(笑)。

お陰様で緊張することなくスタート地点に立つことができ、伴走者のなんちゃんとじろうさんにも支えられて、また、すれ違いやコース上でもたくさんのランナー仲間に声をかけてもらって最後まで楽しく走ることができました。

目標のサブ4にはほど遠いタイムでしたが視覚障碍者T12の部門で優勝することができました。

年々目標達成が難しくなっていきますがやれる限りは楽しみながらがんばりたいと思います。これからもみなさんのご協力よろしくお願いします。
ほんとうにありがとうございました。

表彰台のあと、月桂樹を頭に、伴走者&大会ゲストと記念撮影の写真

「第10回 神戸マラソン」 セッキーさんの完走記です

昨日は第10回神戸マラソンを走ってきました。タイムは3:45:54でした。
朝起きた時には雨がかなり降っており、スタート時間の9時まで時間はまだまだあるがどうなるかと思いながら家を出ました。
そして、伴走のY島さんと合流して、三宮へと移動しました。
神戸への移動中に雨雲の動きを見ていると、尼崎を過ぎたあたりから雨もマシになり、三宮に着いた時には止んでいました。
走っている間、ところどころで道が狭く、前を走っているランナーと足が当たってしまいました。
折り返し地点までは追い風が背中を押してくれるけど上り坂でペースが落ちてしまったり、狭く走りにくかったりしましたが、伴走してくれるY島さんの声掛けや、一緒のペースで走っている周りのランナーの道を空けてくれる心遣いや、沿道の知り合いや多くの人達の応援にとても励まされました。
そして、折り返し地点まで頑張って走り抜きました。

往路が追い風なら復路は向かい風で、折り返し地点以降はなかなかペースが思うように上がりませんでした。
中間地点で1時間48分台だったので、2週間前に走った大阪淀川市民マラソンよりも記録を伸ばして、サブ3.5を切るのは難しいと思いました。
しかし、最後まで頑張って走ろうと思って、前へ前へと足を進めました。
向かい風にも急傾斜の坂道にも耐えながら走り30km地点まで辿り着いたので、残りの距離も考えてエイドで塩ジェルを補給して、さあここからまた頑張ろうと思って、走りを再開しました。
そこから少し走ったところで、右足の脹脛に鈍痛が出てしまい、走ろうにも右足を前に出して走るのも辛くなりました。
足の調子をY島さんに伝えて、他のランナーの邪魔にならないところで止まってもらうと、Y島さんがコムレケアのゼリーのを持っているからコレを使ったらいいと渡してくれました。
そこから少しペースを落として走っていると、コロナ禍でしばらく会ってなかった知り合いが私設エイドを出していました。
差し入れで、紅茶、バームクーヘン、ヤクルトをいただき、久しぶりに会えたうれしさもあり、小休止で復活。
脹脛の違和感は残っていたけど、痛みはマシになって、少しずつペースを上げて走れるぐらいまで戻ってきました。
ゴール手前の最難関の浜手バイパスでも、坂道に続く沿道で応援してくれる人達の活気にとても力をもらい、歩くことも止まることもなく上り切る事が出来ました。

そして、上りがあれば下りがあるわけで。
残り2kmは下りで、最後の最後で膝を痛めないよう気をつけながら下っていき、残りの1.195kmは、1kmってこんなに長かったかなと思うぐらい長い道のりでした。
伴走してくれたY島さん、走っている間、何度も走りやすいようにと誘導してくれたり、足を痛めて走りにくい時も何度も何度も励ましてくれたランナーさん、沿道での知り合いの方々。
コース上でのランナー同士のエール交換にも力をもらって、最後まで走り切ることが出来ました。
みなさん本当にありがとうございました。3年ぶりに開催された大会に参加出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。

完走メダルを首にかけてほほ笑むセッキーさん

GPS記録のタイトル画面と背景写真はコースを走るセッキーさんとY島さん

「OSAKA EKIDEN in 長居 兼 第24回全国視覚障がい者駅伝大会」田中マー君の参加記です

こんにちは、ブラインド田中マー君です。

駅伝の伴走者は、自宅から200メートルぐらいの近所!
大阪国際女子マラソン選手・自称・美魔女ジャクリン「W林さん」。
粗削りで、一年足らずで、1キロ5分を切れるまでになった。
初伴走で、身長差を克服し、河内長野のアップダウンでインターバールも。
駅伝当日はコロナ禍で、多くのチームが参加。(*⌒▽⌒*)
スタート時は、混んでいるのでロープを二重にして、選手が拡散したら一重に変更!
長居の周回ロードは、地元の走路より凸凹が無いので、走ることに集中!
気温が20度で暑かった。アラランさんがいるエードで、水をかぶりたかった!!
花の一区を35分23秒で二区へ。
最後にコロナ禍で二年ぶりに、
わーわーず駅伝の感染対策に尽力されたスタッフかたがたのお陰で、開催に到ったと思う所存です。

(追記)
3月には私達が出入りしている施設からクラスターが発生し1ヶ月ほど休業。Σ( ̄□ ̄)!
ここで奮起するため家内と自宅から近くの歩道のアップダウンのS字の植え込みを白状をすらしながらジョギング。
それと演芸の腹話術で12/27、R1グランプリー予選に初挑戦。(゜o゜)/
来年は通常の例会ができますように祈念します。
スタート直後。好調にスタートしたまーくんペア。
周回路上で。気温20度の熱と互角の熱い走りをするまーくん。

「第31回加古川マラソン」田中マー君の完走記です

こんにちは、ブラインド田中マー君です。

12月22日、曇り空、中百舌鳥駅am6時30分に集合して、いざ車で。
ハッシー(アラらんのジュニア)運転で、やぶちゃん(ハッシーの元同僚)、私を乗せて、加古川へ!
8時30分頃に着いて、なかなか駐車場が見つからず焦りました!

スタート会場では、公認選手が先にスタートしてから、ハッシーと伴走未登録の部が、レッツゴー!
走路は狭く団子レース。
やまちゃんや、たかちゃんに抜かれ、ランナーが死角となり、カラーコーンを蹴っ飛ばしたり、継ぎ目で躓いて、往路は、難行苦行でした。

ハーフでやぶちゃん伴走になり、対面のランナーが少なくなり、やっと本来の走りに。
そして、セッキー、はなてんちゃん、あけみさんが、先に通過!

ハッシー、やぶちゃん共々、あまり練習もせず、フルマラソンの経験もなく、4時間29分で完走させてくれた。
毎年、復路で突風が吹き荒れることや、雨や雪も降らす、ゴールして車で着替えてから、雨が本降りに!
応援のおぬっちさん、皆さんありがとうございました!

「第29回福知山マラソン」宗平さんの完走記です

昨日は福知山マラソンを走ってきた。
この福知山マラソンは僕にとってフルマラソンデビューをしたマラソンで、個人的に思い入れが強く、5回目の参加である。
今回の伴走は同じ高槻ランナーでもあるUE君だ。
UE君には練習会やマラニックなどでたびたび伴走してもらっているが、レース伴走は初めてお願いした。
今回の目標は、(ここ数年ずっと同じ目標なのだが、)4時間以内に完走すること、つまりサブ4だ。
これまでの自己ベストは今年2月の泉州マラソンのときの4時間02分39秒なので、それより少しでもいいタイムでゴールしたいものだ。
UE君もサブ4が実現するように張り切ってくれている。

京都駅6:32発の毎度おなじみの臨時快速列車「福知山マラソン号」にゆられながら、おにぎりを食べてエネルギー補給する。
この列車に乗ると、福知山駅に着くときに、「福知山マラソンでのご健闘をお祈りいたしております。いってらっしゃいませ。」と車掌も激励してくれるので、密かに毎年楽しみにしている。
声から判断するに、おそらく昨年と同じ車掌のようだ。

福知山に着くとそこは霧の中でかなり冷えている。
ここ一週間ほどは結構寒い日が多くて、走るのにはいい感じだと思っていたのだが、今日は晴れてだいぶ気温が上がるらしい。
シャトルバスで三段池公園にやってくると大会ボランティアの方が親切に武道館に案内してくれた。
このマラソン、視覚障害者枠があり、様々に優遇されている大会なのだ。
視覚障害関係者は受付、着替え、トイレは他の選手とは異なり、武道館を貸してくれるのだ。
だから、レーススタート前トイレをするために長蛇の列に並ばなくていいというだけでも相当にありがたい。
スタートまでのわずかな時間を使って、ステップの特売コーナーに行くことにした。
UE君も僕も思い思いの靴を買った。
僕はちょうど靴がいたんできたので、6500円に下げてくれているアシックスを買った。

さて、いよいよランナー整列の時間がやってきた。
この大会、ブラインドランナーは先頭から走らせてくれるのでこれまたありがたい。
僕の後ろにはいもちゃんペア、前にははるばる佐賀県から来られたブラインドランナー、左にはAブロックの一般ランナーがいる。
高速ランナーと同じ位置から走らせてもらえるというのはそうそうない機会である。

10時半となり、号砲が鳴った。
霧も晴れて少し暖かくなってきた。
最初の1キロの間に高速ランナーにどんどん抜いていかれるわけだが、後方から走るときのような団子渋滞がないためストレスが少ない。
前にといちゃん&たかちゃんペアが見えてきた頃、♪「天国じゃなくても楽園じゃなくても…」の歌が聞こえてきた。
いやいや、今は滑り出し順調で結構楽園気分である。
4キロ地点の福知山駅前でもたくさんの人が応援してくれている。
僕に向かって「谷口さん頑張って!」という声が…。
なぜか高速ランナーのグッチと今日は2回も間違えられた。
野尻さんと間違えられることは多いのだけれど…。
いずれにしても、高速ランナーのお二人と間違えられて僕からすればたいへん光栄なことだ。
5キロ地点通過タイムは27分27秒。ちょうどいい感じだ。

気温が上がってきて、UE君は上に羽織っていたレインコートを脱いで半袖になった。
レインコートをどうしようかと手に抱えていると、後ろを走っているお姉さんが「あ、それ、持って行きましょうか」と申し出てくれて、ありがたい限りだ。
たびたびブラインドランナーペアとすれ違うが、見覚え・聞き覚えのない人も多く、さすが老舗の福知山マラソン、全国各地から出場されているのだろう。
沿道ではさんちゃん&どんちゃんが写真を撮ってくれていて、元気よく手をあげた。
最初の給水ポイントにやってきた。
給水所が混雑していると、伴走者が水をとってブラインドランナーに渡すのもなかなか難しかったりする。
そこで、福知山マラソンでは、一般のエイドの手前にブラインド用の机が用意されている。
ってなことをUE君に伝えていたのだが、どうやら最初のエイドにはブラインド用テーブルが見当たらなかったようである。
でも、その後だいたいの給水所ではブラインド用テーブルがあったのでありがたい。
10キロ地点通過。ここまでの5キロは26分15秒。
後半で失速するだろうから、ここで多少の貯金をしておくのにはちょうどよいタイムだ。

いよいよ田んぼ道が始まり、ここからはひたすら北上だ。
いつもならこの辺りから曇りがちの北部気候となり、幾分気温も下がっていくのだが、今回はどうもいつもと違うようで、ひたすら晴れていて暑くなってきた。
由良川が近くにあるときはいい風が吹いているが、川が離れていくと風もあまりない。
ブラバンや少年野球隊の応援、自衛隊のみなさんの応援がある中で、不良少年が数人うんこ座りで、応援する風でもなくこちらを見ていたりしていてこれまた面白い。
道はゆるやかなアップダウンを繰り返している。
見知らぬランナーもちょくちょく声をかけていってくれて嬉しい。
15キロ地点通過。ここまでの5キロは26分07秒。無理なくたいへん快適に走っている。

左に田んぼ、右に住宅や山の見えるのどかなコースが続く。
17キロ地点には牛小屋がある。
牛も応援してくれてのどかないい所ではないかと思っていたら、UE君が苦しそうにむせている。
たしかに少々強烈なにおいかもしれない。
それが30秒ぐらいは続くから、苦手な人には辛い区間になるだろう。
そうこうしていると対向レーンにはトップのランナーが折り返して帰ってきている。
なんという速さだ!
沿道からは温かい応援が続く。
UE君が「今の白人のお姉ちゃんよかったわぁ!」とえらくお気に入りになった様子だ。
20キロ地点通過。ここまでの5キロは26分54秒。予定どおりに走れている。
20キロエイドでバナナをいただいた。

相変わらずゆるやかなアップダウンが続いている。
中間点通過タイムは1時間52分58秒。
十分にサブ4が期待できるタイムだ。
対抗レーンにどんどん折り返したランナーが帰ってくる。
そんな中にてらやん、ついではまちさんを発見!
UE君によると、てらやんは結構必死で走っていて、はまちさんはいたって余裕の走りだそうだ。
そして、いよいよ舞鶴に入る。
いつもこの辺りではしぐれたり、冷気や強風に遭遇するのだが、今回は相変わらず晴れていて全然涼しくない。
対向レーンからあむちゃん・まつりんの声が聞こえているので、折り返しが近いようだ。
前半と後半で伴走者を交代する場合は、24キロを少し越えたところにある折り返しで交代となる。
僕らも無事に折り返し、25キロ地点通過。
ここまでの5キロは27分11秒。エイド地点でのタイムロスもかなり少なくてすんでいる。

26キロ地点で念願のおにぎりをゲット!
水も一緒にもらったはずだが…残念ながらこれは水ではなくてお湯である。
ちょっと飲む気になれずバジャンすることにした。
うーん、おにぎりの後に水分を入れたかったぞ!
対向レーンには、はなてんちゃん&ムックさんペアを筆頭にどんどんわーわーず
関連の人が続いている。
阪神男子けんちゃん、すずちゃん&ほしちゃん、すぎちゃん&遠くから来られた方、おかんさん&盲ろうの方、森のくまさんペアなど…他にも声をかけていただいた
と思うが、どなたかわからないパターンがちらほらで申し訳ない。
空はずっと晴れていて、暑い。
昨年のこの大会は最高気温10度以下のしぐれ模様で寒かったが、今年は一転して、20度を超えてしまっている。
長袖・長ズボンで臨んだのは失敗だったか?
30キロ地点通過。ここまでの5キロは28分45秒。
おにぎりむしゃむしゃや「お湯やぁ!」のあれこれで、まあこんなもんか!
ただ、これまた毎度この辺りで遭遇することながら、足は少々疲れてきている兆あり。
しかも、強い陽射しの影響が出てきて、ちょっとバテてきている。

ところで、福知山には福知山名菓の「九里四里うまい十三里」(くりよりうまい じゅうさんり)なるものがある。
マロングラッセの周りを薩摩芋のペーストでコーティングしたものをイメージしてもらえばよいだろう。
何年か前にちょうどこの辺りのエイドで子どもが僕の手にこのお菓子を乗せてくれて、俄然やる気がみなぎったことを鮮明に覚えている。
それを食べて元気をつけようと思っていたのだが、どうもそのようなお菓子を出しているエイドは昨年と同様、今年もなかったようである。
さて、30キロ手前辺りで出だした嫌な兆が、32キロ辺りでいよいよ現実のものとなってきた。
いつもなら、まず太股が痛み出すのだが、今回は違うのだ。
なんと腰の付け根が痛くなってきた。
今まで走っている最中に腰が痛くなるなんてことはなかったのに…。
あと10キロをこの状態で走るのはなかなかにきつい。
スタートからほどなくして聞いたあの歌…♪「天国じゃなくても楽園じゃなくても」がふと頭にうかぶ。
天国じゃなくても楽園じゃなくても、ただひたすら頑張れ!ということか。
そんな様子を知ってか知らずか、ふとUE君が「おっ、裸の人が走ってる。ふんどし菅田のシースルーや」と言っている。
景色の情報と同様に、この手の情報は周りの様子がよくわかるので、かなりありがたい。
このときはまだUE君に言葉を返す元気が残っていた。
そしたらUE君曰く、「あ、もうすぐしたら、またあの牛のとこやん!」
よっぽどあのにおいはダメなのだろうなと思わず苦笑する元気も残っていた。
だが、ついに35キロで足が動かなくなった。
腰の付け根が痛くて足が前に出ない。
しかも、肩もこってき始めている。
こんなことは今までなかったのに、なんだこれは…たしかに40代にはなったが、まだ老化というには早すぎる。
しばらく歩かせてもらうことにした。
ここからエイドでは給水を2杯もらうペースとなる。
ここまでの5キロは32分26秒。
ここで貯金は使い果たし、一気にサブ4が危うくなった。

陽射しでバテて腰が痛くて歩きが続いているが、あと7キロあるわけだから、どこかでまた走り出さないとならない。
コースはゆるやかなアップダウンを繰り返しているので、道が下りになったところでなんとかゆっくり走り出す。
日陰に入ると少し持ち直して走れるので、たいへんありがたい。
ずっと曇っててくれと思うが、そんなに甘いものではない。
それどころか、また上り坂となって減速はなはだしくなる。
給水所に着くたびに2、3杯をいただく状態が続いている。
そんな中、後ろから元気に声をかけながら走ってくる人がいる。
「えらい元気やなぁ」なんて思っていたら、その人はゲストランナーで、北京オリンピック出場の小林祐梨子さんだった。
UE君がぼそっと「今の人可愛かったわぁ」と言っているのだが、反応する元気なしで情けない限りだ。
あぁ、それにしても40キロまでが長かったこと。それもそのはず。ここまでの5キロは40分53秒で、1キロ8分ペースだ。

まあ、40キロを越えてしまえばあと2キロ。
腰は痛くても、だましだましでなんとかなる距離まできたので、少しほっとした。
41キロを過ぎれば、最後の長居上り坂…だが、ここには沿道からひっきりなしに応援の声が聞こえてくるし、この坂を上ればゴールなので、福知山マラソンの醍醐味というべき区間だと思っている。
しかも、この坂でいつも流れているのが、サザンオールスターズの「希望の轍」なのだ。
今回は結構苦しいレースとなったが、この曲のイントロが流れてくるだけで、思わず涙が出てきて、最後まで上り坂を上り切れるのだ。
最後の力を振り絞って…ゴールイン!
タイムは4時間12分18秒(ネットタイム4時間12分00秒)。
UE君とかっこよくガッツポーーーズ…と決めたかったのだが、へたり込んでしまった。
ああ、終わってしまえばやれやれだ!

柚子茶と豚汁を飲んでいると、毎回この大会で会えるのを密かに楽しみにしているマリオ姿のあわとものK井さんにも会えて嬉しかった。
UE君に付き合ってもらってお買い物。
ばっちり「九里四里うまい十三里」もゲットした。
その後は福知山駅前の店で打ち上げ。
7人で和気あいあい、レースを振り返りながら、超盛りだくさんの美味しいものをいただいて大満足。

福知山マラソンは毎回毎回いろんな思い出ができる大会だ。
今回も一日めいっぱい楽しんだ。
サブ4はなかなか実現しないが、時間がかかった分だけサブ4したときは嬉しいはずだ!
「高ければ高い壁の方が上ったとき気持ちいいもんな」というミスチルのフレーズを口ずさみながら、終わりなき旅はまだまだ続くのである。
UE君ナイス伴走どうもありがとう!

「富山マラソン2019」ランタナさんの完走記です

10月27日(日)富山マラソン 走ってきました。
伴走をしてくださった、カゲパパさんはご自身でエントリーしておられましたが、もう、忘れていそうなくらい前に、富山を一緒に走りましょう、とお話しした事を憶えていて下さり、伴走をしてくださいました。カゲパパさんは大会初伴走とは思えない落ち着いた、しなやかなロープさばきでサポートしてくださいましたので、とってもリラックスして走れました。
混雑は所々であったのですが、リラックス出来ていたせいで全くストレスを感じる事はありませんでした。
以前のようには走れない自分を自覚していましたので、時間は全く気にしませんでした。
エイドも満喫し、途中お手洗いにも寄って焦らず楽しく走っていましたが、やっぱり途中、長い坂がまっていて、もう、走りたくない病が出て、座り込みたいと思いながら走りました。
そのうえ雨がどんどんきつくなり、いつもの止めたい止めたいの弱気が出てきて、しんどい苦しい走りが続きましたが、カゲパパさんは変わらず陽気で元気で私に声を掛け続けて下さいました。
もう、走りたくなくなって、子供みたいにお家に帰りたいよと言いながら走っていると、カゲパパさんは、帰れるかえれる、走っていたらそのうち帰れるよとか言いながら、難儀な年寄りをあやしながら走らせてくださいました。
雨は時折和らぎますが又勢いを増す降り方を繰り返していました。
30キロくらいからもう、走るしかないと気持ちを切り替えて、よいしょ;よいしょと声を出して頑張り、5キロ手前位からは声を張り上げて走っていると、一緒によいしょ・ヨイショと唱和してくださるランナーさんもいて元気に走れたのですが、残り僅かの所で坂があり、私の元気も消えてしまいました。
それでもカゲパパさんは、ずっとヨイショの掛け声を上げ続けて下さり私を元気づけてくださり、無事にゴールさせてくださいました。
マラソンて不思議ですね。
終わってみれば、あんなに苦しかった事も楽しい思い出になってしまうのです。
最後まで、陽気で明るい掛け声で、走らせてくださったカゲパパさん、本当に感謝です。ありがとうございました。
そして、今回は単独でエントリーしておられたルビーさんに大変お世話になりました。
行くときもご一緒してくださり、帰りは最後の電車に乗るまでサポートしてくださいました。
何から何までお世話になり本当におかげさまでした。
行き帰りご一緒してくださり本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
お二人にサポート頂き、贅沢な旅ランで、それに小林さんご夫妻と一緒の5人でのささやかな前夜祭も、地元出身の旦那さんに進めて頂いた珍しいお魚や白エビの料理を美味しく頂いたりと楽しい思い出を増やすことが出来ました。
嬉しい、楽しい時間をご一緒してくださった皆さんに感謝でいっぱいです。
ありがとうございました。

「第23回(2019年)大阪・淀川市民マラソン」ふくちゃんの完走記です

皆さま、こんにちは。ブラインドのふくちゃんです。
11月3日に大阪淀川市民マラソンのハーフを走ってきました。

<人生初めてのハーフマラソンへの挑戦>

実は、大会の2~3日前から、右側の坐骨神経の経路に痛みが現れだして、当日の朝、起床時は最悪の状態でした。
右足が痛くて、ちゃんと走れるかどうか不安でどうしようもなくて、一瞬エントリーしたことを後悔するくらいでした。
でも、せっかくのデビュー戦、途中棄権してしまうかもしれなかったけど、とりあえずいけるところまで行ってみようと気持ちを立て直して会場に入りました。
伴走をお願いしていたザッキーさんにも、右足の痛みのこと、最後まで走れないかもしれない不安をお話したら、「無理せずゆっくり行こう」と言ってくださったので、それだけで気持ちが楽になり、スタートを迎えました。

スタート前。会場でのおふたり。体調いまひとつの不安をかくせないふくちゃんと、頼もしくガッツポーズをするザッキーさん

後ろの方からスタートしたので、ゲートまでゆっくり歩き、ゲートをくぐってからはゆっくり走りだしてみました。
何となく行けそうだったので、そのままゆっくり走り、足場の悪い砂利道などは歩き、それを繰り返しながら12キロくらいまでは順調に足を進めることができました。
しかし、やはり足の痛みが強くなってきて、そこからはとうとう歩いてしまいました。

15キロ付近からは、歩いていても痛くて痛くて、何度も心が折れそうになりました。
ザッキーさんにが何度も励ましてくれたり、声をかけてくれたりしていましたので、止まらず動き続けることはできましたが、もうやめてしまいたいくらい痛くて辛くて、「やっぱり私にはまだハーフマラソンなんて無理だったかな」と弱気な心が顔を出し始めました。
そこで、応援ランのサケもっとさんと新大阪の星野さんペアに出会い、お二人の声を聞いてほっとして、再び頑張ろうと気持ちを立て直しました。

また、すれ違う時に声をかけてくれた、わーわーずの仲間の方々にも励まされ、痛みに耐えながら歩き続けました。
そして、ラスト3キロ。

痛みも限界に近かったですが、制限時間内に間に合うか間に合わないかぎりぎりのラインにいることが分かって、そこからペースアップ。
ラスト1キロは自分でも驚くほどの追い込みができました。
気持ちだけであんなに行けてしまうのかと思うほどの走りができ、3時間53分とぎりぎりのタイムでしたが、何とか完走することができました。
タイムは結果が出ませんでしたが、自分が持っているものを全部出し切っての完走だったので、本当に感無量です。

伴走を引き受けてくださったザッキーさん、大会に参加されていたわーわーずのメンバーの皆さん、ボランティアスタッフとして参加してくださった皆さん、お忙しい中応援に駆けつけてくださった皆さんに、この場をお借りして心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

「第8回龍馬脱藩マラソン」サケもっとさんの完走記です

 スタート前。元気満々のみんなの写真

大会当日は雲一つない晴天で、暑いくらいでしたが、やはり10月!
木陰では吹く風も気持ちよかったです。
会場もこじんまりしていて、トイレ行ったり荷物預けたりと移動もスムーズでした。
ランともさんともごあいさつしながら写真撮影もばっちりでした。
今シーズン初めてのレースで、緊張もありましたが、そんな雰囲気の中リラックスしてスタートラインに立てました。

コースは、ウルトラ並のタフなコースで、基本前半20キロは、上ったり下ったりしながらお山に向かって登ってゆく感じです。
折り返しまで3キロくらいになると傾斜もきつくなって、歩きになっていましたが、折り返してくるランともさんとのエール交換もばっちりできて、ここで元気をもらいました。
折り返しの手前で、わき道にそれて数百メートルくらいのオフロードがあり、龍馬はこんなコースを歩いてたのかなと思いをはせました。
オフロードが終わるとすぐに脱藩地点があり、エイドもあってよくここまで来たとにぎやかに迎えられました。
ここで関門3時間の数分前!オフロードで意外と時間がかかりました。
折り返してからは2キロの距離が増えますが、ここからは基本下りです。
この大会では中高生がエイドであれやこれやとサポートに応援もしてくれて、めっちゃ元気をもらいながら後半もがんばれました。
でもやはり30キロを過ぎると足も重くなって、のぼり坂は積極的な歩きで、下りはトコトコと走って、なんとか、関門6時間の10分前にゴールできました。
ほんとタフなコースでしたが、伴走のあむちゃん、そして、あわとも(※1)のKさんにサポートしてもらって、無事脱藩することができました。
この大会では、脱藩認定証とゆうタイトルでの完走証がいただけます。
途中一か所の記録も脱藩時間です。
令和元年の大会とゆうことでメダルもいただきました。
そこには「おまはんはすごいぜよ」と龍馬からのコメント?が書かれていました。
ゴールしてからはお弁当ももらって、おいしくいただきました。
ゴール後のトン汁が売り切れていたのが残念!でした。

※1 あわとも:阿波を共に走る会。
徳島を拠点に活動されている視覚障がい者マラソン&ウォーキング練習会。
https://awa-tomo.jimdo.com/

30キロくらいのまだまだ元気な3人です。

3人で無事脱藩してゴールしました。

ゴール後、みんな待っててくれました。