第40回「新春走ろうかい」-ひらかたハーフマラソン-の報告

第40回「新春走ろうかい」-ひらかたハーフマラソン-
のレポートを3部構成でお届けします。

その1は、
わーわーずガイド小林旦那さんによる報告と写真です。
その2は、
視覚障がい者男子10kmの部門で連覇された
福永さんの完走記です。
その3は、
東大阪のガイド由美子さんが、
枚方高等学校に感謝の報告をされた際にいただいた
お礼状の抜粋紹介です。

1月9日にひらかたハーフマラソン、視覚障がい者の部に多くのわーわーずメンバーが参加しました。
メダルを目指す人、楽しく完走する人、それぞれに力走をみせました。男子、女子5㎞の部、男子10㎞の部で沢山のわーわーずメンバーがメダルを獲得したので写真で紹介します。

また、当日ガイドとして枚方高校の生徒さんが1人のブラインドランナーに1人から4人でガイドサポートしてくださいました。心優しい生徒さんと引率の先生方に感謝します。ありがとうございました。

視覚障がい者男子5kmの表彰式
視覚障がい者女子5kmの表彰式
視覚障がい者男子10kmの表彰式

「ひらかたで、3勝目」 (福永さんより)

1月9日の成人の日に
ひらかたの視覚障がい10kmを走らせてもらいました。
結果は、43:35と
去年より、2分ほど遅くなりましたが、
とても晴れやかな気分で、走り終えることができました。

実は、昨年夏に脚を痛めてから
なかなか走り込みがすすまず、
ひらかた、申し込んだものの
今年は、43:00より1秒でも速ければ
いいぐらいかと思ってました。

それに追い討ちをかけるように、
直前練習で無理をしたのがいけなかったのか、
腰までいたくなってしまいました。

腰痛は軽く済んだみたいで、
練習は、できるようになったのですが、
伴走をお願いしてたかたが、
1月9日出勤になってしまいました。

が、大会前日に伴走のかたも無事見つかりました。

そんなわけで、今回伴走のNさんと
スタートラインにたつことができただけで
とてもラッキーという気分でした。

今回も高校生が前と後ろにひとりずつついてくれたおかげで
走りにくさが、だいぶ緩和されました。

レースのほうは、スタート直後に
長井さんとしょうちゃんペアの後ろにつくことができ
3kmぐらいまで守りの走りができたのが
とてもありがたかったです。

おかげで、後半は攻めの走りで、
ゴールまで全力で突っ走ることができました。

これで、ひらかたの視覚障がい10kmの部
3勝目となりました。
順位については、相手があることですが、
納得のいく走りができたので、
またひとつ思い出の大会ができました。

西京極がなくなり、
ひらかたが貴重な視覚障がいの部のある大会なので
鍼灸院開業のみなさんは、参加がむずかしいかもわかりませんが、
条件のあるかたは、参加されてはいかがでしょうか。

それと、去年の防府が思うように走れなかったので
気分があまりよくないまま年末をむかえてしまったのですが、
『常識破りの川内優輝マラソンメソッド』
(SB新書) 津田 誠一(元学習院大学)
の点訳データに出会うことができ、
これが、年末年始に走るモチベーションになりました。

自分は、iPhone用の点訳データ読み上げアプリを利用して
通勤電車で聴いたりしてますが、
パソコンで、PCトーカーやVDMなどの音声読み上げソフトを
利用されてるみなさんでしたら、
MyEditでも点訳データ、読むことができますし、
早川福祉会館で点訳されたみたいですから、
興味をおもちのみなさんは、読まれてみられてはいかがでしょうか。

以上、つたないですが、完走記とさせていただきます。

Nさんの伴走、高校生のサポートで走る福永さん (photo by さんじゅうこ)

~ 校長先生のお手紙より抜粋 ~

 毎年、サッカー部が新春はしろう会の伴走に、水泳部が淀川ふれあいマラソンの運営にかかわらせていただくなど、いろいろな方と交流させていただく機会をいただき、大変ありがたく思っております。生徒にとってこのような機会を通じて、校内の行事だけでは学べない多くのことを学ばせていただいているものと思います。生徒にとって貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

~ 部活顧問の先生のお手紙より抜粋 ~

日頃からクラブ活動を通して、「人の気持ちを考える」ことを伝えていますが、理解から行動につなげていくことができない生徒も多かったです。しかし、このマラソンを通して、少しずつ練習中、試合中に他者をいたわる声掛けや行動が増えてきました。生徒たち自身、大切なことを学ぶことができました。実は私も枚方高校出身であり、当時伴走をさせていただくことで、相手を思いやる気持ちに気付かされたなぁ、と生徒たちを通して改めて思い出しておりました。
今回の伴走をきっかけに、生徒それぞれが新たな出会いと気づきの中でまた一つ人として成長することができたと思います。至らない点も多々あったことと思いますが、信じて任せて下さったこと、こうした機会を与えて下さったことに感謝いたします。

(お手紙、以上。
 以下、由美子さんより一言)

お世話になったのはこちらのほうなのに、
こう言っていただけることがありがたいですね。
高校生Y君の話によるとガイド依頼の数が少なく
伴走できない生徒も多いそうです。
5㎞以上走れるブラインドさんはできるだけ出場して、
生徒さんたちとたくさん話して、
彼らのやりがいを作ってあげてください。
よろしくお願いします。

なおちゃんを伴走する由美子さん 伴走サポートしてくる高校生たち (photo by さんじゅうこ)