「第10回 水都大阪70kmウルトラマラニック」みやちゃんの伴走記です

水都大阪ウルトラマラニックの第10回大会に小山さんと参戦し、制限時間の11時間をわずかにクリアできませんでしたが、完走してウルトラ兄弟の仲間入りを果たしました。

私にとってフルを越えるレースの出走は今回で3度目ですが、一昨年のGWの武庫川ユリカモメ70キロは途中棄権、同じ年の9月の高野龍神スカイラインの50キロはかろうじて制限時間内をクリア、そして今回再び70キロに挑戦、しかも「はじめてのウルトラ伴走」です。

そんな70キロをまだ走った経験のない私をガイドに選んでくれたのは、昨年11月にフル伴走デビューの機会を与えてくれた同い年の小山さんです。
小山さんもウルトラは初めての挑戦で、ロードでフルを走られたのも昨年11月のフル初挑戦の一度だけ。

走力も経験も乏しい者がペアを組んでどないすんねんというところですが、お互い怖いもの知らず、向こう見ずに「初初ペアで挑戦」することになりました。

実は、小山さんと初めて出会ったのは、2年前のこの水都大阪ウルトラマラニックの大会でした。
わーわーずの伴走練習会に参加したのも同じ頃だったようですが、それまではご縁がなく、2年前のこの大会でマッサージボランティアをされる皆さんのお手伝いとして参加した時に、ボランティアを終えて会場から帰るとき、天満橋を経て南森町の乗り換えまでご一緒させていただきました。
自分たちとは別世界のレースに2年後にペアを組んで出るとは夢にも思わず、運命の出会いに心から感謝です。

私にとって70キロを走るのは未知の世界ですが、自分ひとりでなく「伴走で出走するプレッシャー」を力に、走る限りは「制限時間内の完走」を目指して、互いに励まし合って、格別の達成感で喜びを分かち合いたい。
そんな思いで年明けから一緒に練習を始めましたが、4月になっても自分たちが思い描いた成果は出ず、不安が募りました。

色々アドバイスをいただき、自分たちなりに試行錯誤を重ねた結果、ようやく本番10日前(4/12)の長居公園の伴走練習で、互いに伴走ロープを意識せずストレスなく走ることができ、本番に向けて一緒に練習する最後の機会を最高の形でしめくくることができたとお互い喜んだ、のですが・・・

制限時間にわずかに及ばず、完走メダルに手が届きませんでした。
64キロの毛馬エイドで休んだ後、毛馬の堤防を下りてから大阪城公園に戻るまでの最後の走りは、苦しみあえぎながらもあの日一番の走りができただけに、もうちょっと何とかならんかったのかと悔やまれます。
ランナーとしてガイドとして、わが身の力不足、経験不足を痛感しました。

前日の受付をご一緒した長井さんに、明日は暑くなるので関門通過できたら昼寝してもいいよとアドバイスいただきましたが、カメが昼寝してどうすると暑い日差しの中を歩き続けました。
関門通過時点で30分も余裕があったのだから、昼寝して休む勇気が私にあれば、もっと余裕をもって楽しいレース運びができたかもです。

また、レース前半は、初初ペアの小宮山さんの無謀な挑戦をあむちゃんが一緒に走って元気な声で力強くサポートしてくれたのですが、関門通過後は別のサポートに回られたこともあって、私自身の走りに余裕がなくなり、小山さんに無用な負担をかけて体力を消耗させてしまいました。

が、しかし、お天気があんなに暑くなければ、最後までサポートしていただきながら一緒に走れたら、なんて「たられば」ではなく、お天気が暑くても、途中からサポートがなくても、そしてゴールの制限時間クリアが厳しいことはわかっていても、最後まであきらめずにゴールを目指して走り続けた自分たちを誇りに思い、自分たちをほめたいと心の底から(負け惜しみでなく)思っています。

マイカップをキャップのツバにつけ、並んで走る小宮山ペア

長居わーわーずの皆さんには日頃から色々アドバイスいただくとともに力強く応援していただき、とても励みになりました。ありがとうございます。

スタート前にえんちゃんからいただいた「完踏」のお守りに守られ、わーわーずの仲間とすれ違っては力強くエールを交わして互いに励まし合い、またエイドや沿道からは力強い声援をいただいて励まされ、そしてゴールではみんなが待ってくれている、そうでなかったら、自分に言い訳して諦め、走り続けていなかったでしょう。
心から感謝しています。ありがとうございました。

そして何より、初めての大切なレースの伴走者にこんな木偶の坊の私を選び、それなりの伴走者として育ててくれた小山さんには心の底から感謝です。

共に励まし合って完走を果たしたものの、ゴールに忘れ物をしました。
大事な忘れ物を引き取りに、自分を高めて再び挑戦します。
引き続きのご指導、よろしくお願いします。

植ちゃんプレゼントのメダルで笑む小宮山ペア
後日談:
一週間後の打ち上げで、
うえちゃんが自分の完走メダルを小山さんにプレゼントのサプライズ。
小山さんは大喜び、そしてそのメダルを私の首にかけてくださって喜びを分かち合い、
伴走者冥利に尽きます。うえちゃん、小山さん、ありがとう!

以下の小山さんの完踏記もあわせてご覧ください。
「第10回 水都大阪70kmウルトラマラニック」小山さんの完踏記です