「第11回 水都大阪70kmウルトラマラニック」ガイドみやちゃんの伴走記です

ガイドのみやちゃんです。
21日、水都大阪ウルトラマラニックの70キロに小山さんと挑んできました。
去年のリターンマッチ。以下、その参戦記の伴走編です。

私が長居わーわーずに参加したのは2015年11月のこと。
2016年と2017年に開催された水都ウルトラでは、マッサージボランティアのお手伝いをさせていただきましたが、自分がウルトラを走る、ましてや伴走なんて思ってもいませんでした。
ところが去年、小山さんの伴走で70キロに挑戦しました。

当時、小山さんはその前年の11月に初めてフルに挑んで完走されましたが、長居公園の外を走るレースに参加されたのはその一度きり(間違ってたらゴメン)。
一方、私も50キロを超えるレースなんて伴走はもとより単独でも走ったことがない。
そんな「初初」ペアの挑戦でしたが、結果的にゴールまで完踏を果たすも、制限時間の11時間をわずかにクリアできず、完走メダルに手が届きませんでした。

自分たちの実力以上の結果に、それなりの達成感を得られて満足でしたが、やはり完走メダルを勝ち取れなかったのはちょっと残念(悔しい)。
あれから一年、小山さんはフルを2回完走して今年2月に5時間に迫るタイムを出したし、私も丹後ウルトラ100キロに挑んで完走して篠山ではサブフォーを達成。
伸び盛り?の62歳の二人が再びペアを組んで、去年の忘れ物を引き取りに再挑戦です。

リベンジに向けて、妙見マラニックや長居公園のロング走、そして試走会にも参加。

水都試走会での集合写真

また、先月末には長居公園で本番を想定してお昼に秘密の特訓。
キロ7分半ペースで2時間ほど走る予定が、ずっとおしゃべりして給水も歩きながらして、気づいたら8周を楽しく走って2時間43分でした。
練習を終えて着替えてからコンビニで缶ビールを買って公園のベンチで打ち上げ、本番でもこんな感じで楽しく走りたいねと語り合いました。

この一年間、互いに経験を積んだし、練習でそれなりに力もついてるはずだし、70キロなら制限時間内の完走は達成できると思いましたが、今年から70キロにも設定されたアーリースタートでエントリーしていたので、本来のスタートより20分早い6時10分にスタート。制限時間は11時間20分です。

「楽しく走って制限時間内に完走」を目標に掲げてスタートしたものの、天気予報どおりの暑さと後半は強い向かい風の厳しいコンディションに徐々にペースダウン。
目標とした「楽しく走る」はもとより「制限時間内の完走」も厳しいと判断されたので、55キロの毛馬エイドで小山さんに「あきらめる?」と尋ねたら(伴走者失格)、「そんなこと言わんと行けるとこまで行こうや」と言われて毛馬を折り返して豊里へ。

結果的に、ここがターニングポイント、勝負どころでした。
豊里まで戻った方が地下鉄の駅も近いし、てっきり歩いて戻ると思った(伴走者失格)のに、小山さんは再び走り出して、毛馬から城北大橋まで黙々と走り続けました。
そんな小山さんのネバーギブアップの懸命な姿勢に魂を揺さぶられ、どんなことがあっても、何がなんでも「制限時間内に完走」すると覚悟を決めました。

実のところ、この時点で制限時間内に完走の可能性は厳しいと思われましたが、自分たちの勝利を信じて、残された時間と距離をゴールから逆算。
足を止めたら終わりだから歩くのも強引なまでの早歩き、ひたすら前へ前へ。
エイドの休憩もそこそこにゴールに向かって先を急ぐ小山さんですが、気持ちとは裏腹に足は思うように前に進まない。

「もう限界や」の声には「腰が落ちてる」「うつむかんと顔を上げて前を向け」と叱咤し、しんどくて辛いのを耐えながら懸命に前を向いて走り続ける小山さんには、「そうや、その調子や、もうちょっと頑張ろう」と励まし、沿道からの頑張れ!の声援には「ありがとう、まだあきらめてないで」と大声で返し、共にゴールを目指す70キロのランナーには「まだ間に合う、頑張りましょう」と声をかける。
声を出して自分たちを鼓舞して、ひたすらゴールに向かって前に進み続けました。

大阪城の門を出て坂を下りるとルビーさんが出迎えてくれていて、「まだいけるよ」の声に残る力を振り絞ってゴールをめざす。
制限時間が迫る中、マッサージブースでは今年もダメかとあきらめムードだったようですが、ネバーギブアップの大逆転劇でゴール。タイムそのものは去年より遅かったですが、アーリースタートの恩恵で制限時間内の完走を果たすことができました。

自分たちの汗と努力で勝ち取ったメダルは格別、一年前の完走と達成感のレベルは大違いです。
あきらめずに最後まで一緒に走り続けてきて本当によかったです。
ゴール後、完走メダルを小山さんが私の首にかけてくれました。伴走者冥利に尽きます。
その時にさわちゃんが撮ってくれた写真の小山さんは、得意満面のどや顔で笑顔が素晴らしいです。

みやちゃん曰く、得意満面のどや顔で笑顔が素晴らしい小山さんのその写真。 (photo by さわちゃん)

ゴールを果たした後、私たちに最初に握手を求めてこられたランナーがいました。
100キロのランナーと思うのですが、私たちの後をずっと見守って並走してくださって、
ゴール後に握手を求めてくださったのです。私たちに関係なく走っておられたら、もっと早いタイムでゴールできたはずなのにありがたいことです。
そのほかにも共に走るランナーの皆さんから励ましのエールで力強く支えていただきました。
また、大会の主催者やボランティアの皆さん、沿道で応援してくださった皆さん、多くの方々に温かく支えていただき、心から感謝です。

そしてなにより、わーわーずの皆さんには、日頃から色々アドバイスいただくとともに、力強く応援していただき、励みになりました。ありがとうございました。

今年から70キロにもアーリースタートが設定される知らせに、一年前にアーリースタートがあったら、なんて思うのは、まったくのお門違いでした。
おそらく去年アーリースタートがあっても、その恩恵をいかすだけの力はなかったでしょう。
今年は(運よく)制限時間内に完走できましたが、レースの後半はまったく楽しくなく、お互いに苦しいだけでした。
どうせ走るなら楽しく走って楽しく伴走したいので、引き続きのご指導よろしくお願いします。

「第11回 水都大阪100kmウルトラマラニック」藤井さんの完走記です

2019年4月21日、水都大阪100kmウルトラマラニックに参加してきました、ちょうど90回目のラン♪
走り始めた2年9カ月前は長居公園1周2.8kmを走れなかった自分が100kmに挑むなんて思いもしませんでした。

これまでにフルマラソンは6回走りましたが、大会や練習会で走った最長距離は42km、その2.5倍という未知の距離は想像すらできません…。

どう走ればいいのかも分からないのでペースや距離、時間も何も考えずに身体と気持ちの赴くままに走る事にしました。

朝5時30分にスタート、各エイドには食べ物がいっぱい(笑)
しっかり食べないと走れないと聞いてたので全部食べようと思ってたけど多すぎて無理無理(笑)
また各エイドにはわーわーずの顔馴染がボランティアで参加されてて、どこのエイドでも励まして貰えて…、応援してもらえて…、たくさんの仲間に感謝感謝の道のりでした。

日が昇ると気温が上がってきたので頭や首に水をかけて暑さ対策も万全、風が強かったので暑さはそれほど感じませんでした。

気温が上がってきたなぁと思ってたら、おかんさんの私設エイド発見、シャリシャリのカフェオレとみかさを頂いて…、メチャうまい!!
まだまだ先は長いけど、気持ちも元気になりました。
この辺りから折り返してくるランナーと遭遇しだした、30kmは越えてるだろうに、みんな元気元気、エール交換して元気貰って、さぁ!!ドンドン行こう!!

笑顔で走る藤井さんとムックさん。 (photo by 橋本しょ~ちゃん)

ずっとずっと走って50km過ぎたくらいかな、きゅうちゃんの施設エイド発見!!
カッチンコッチンに凍ったアイス(笑)、めちゃ美味しい(笑)
もう少し進んで折り返して戻ってきた時もまた頂いた、今度はちょうどいい硬さ(笑)
たくさんのランナーさんがアイスに救われたってメッチャ感謝してました(^^b

60kmを越えたくらいかな、ちょっとお腹の具合が悪くなってきた…。
アイスを食べたから…じゃなく、気持ち悪くて食べられない症候群…、吐いちゃいそうになってきた…。
走る衝撃で胃がダメージを受けるのか、走ってるとリバースしてくる…、ダメだ…、走れない…。
歩くと症状が治まるので気持ち悪くなったら歩く、気持ち悪いのが治まったら走るの繰り返しで日中はしのぐ作戦に変更。
62kmのエイドで初めて距離と時間を確認した
これから残された約40kmをどう走るか頭の中で計算しだした。
とはいっても走る足は残ってるけど走ると吐いてしまう、この状況は変わらないわけで、何をすべきか、胃の調子を落とさないことに努めながら走れるところは走る…、これしかない。

時間短縮のためにエイドでコーラを貰って歩きながら飲む…、飲み終わって落ち着いたら手持ちのクッキーを食べる…、落ち着いたら少し走ってしんどくなったら歩いて楽になったらまた走る…。
足は元気なのに走れない…、気持ちが折れそう…、でも絶対にゴールしてムックさんをそこまで連れて行かなければ…。
残り30km、20km、10km、ずっとこの状況が続く…。
少し走っていっぱい歩く…、そしてまた少し走って吐きそうになってまた歩く…、こんな状況が何時間続いているんだろうか…、
走りたいのに走ると胃袋から振動で上がってくる…、苦しい…。

そして90km通過、少しずつでも走ってたのが積み重なった、98kmの最終関門はクリアできると確信できた。
でも不思議と15時間ちょうどでもいいからゆっくり行こうなんて思わなかった。
少しでも前へ、少しでも走る、少しでも早く歩く、早くゴールして楽になりたかったのかな(笑)

残り1kmを切った、ルビーさんが帰ろうとしてるところに遭遇、ギリギリ会えてよかった(笑)
最後は元気に走りたい…けど気持ち悪い…(涙)
ゴールの灯りが見えた、わーわーずの皆さんの声を聞きながら、眩い光の中をゴール!!

ゴールタイム:14時間45分06秒(アーリースタート)

たくさんの方に出迎えて頂けて本当に感謝感謝です!!
ゴール後、おしぼりを貰った瞬間に小さいレジ袋を探してもらい、吐く準備も万端(笑)
マッサージブースに行って完走のご報告あんどお礼を言って石段に座ったら…、ゲロゲロ!!またか(笑)
帰る時も…、ゲロゲロ、家に帰って来て落ち着いたと思ってコーラ一口飲んだら…、スーパーウルトラゲロゲロ!!
なんだ!!コーラがアカンのか!?娘たちが半笑で心配しながらトイレまで来た!!

子供たちが心配するような身体で帰ってくるなと嫁さんから言われてたのに守れませんでした…けど大目に見てくれました。
100キロも走ってゴールしたんやし、そうなってもしょうがないなって(^^v

ついにやりました、自分自身の過去最高記録42kmから100kmに更新!!
ヤッタァー!!こんなに走れるようになったんだぜ!!めちゃ嬉しい(^^vvvvvってなると思ってたんですけどねぇ。
自分が100km走ったという喜びより、自分がこんなに走れるようになるまで一緒に走ってくれた皆さん、大会中にたくさん応援してくれた皆さんへの感謝しか出てきませんでした。

100km走って感じた喜び、それは素晴らしい仲間がたくさんいるんだと実感したことでした。
帰宅して娘たちに誇りました、パパはたくさんの素晴らしい仲間に支えてもらってるんだぞ!!って(笑)
もうウルトラはこりごりですが、仲間のためになら走れるのかも(笑)

後日の打ち上げの場。共に水都を走った仲間と。 (photo by やまちゃん)

「第11回 水都大阪70kmウルトラマラニック」小山さんの完走記です

4月21日、大阪水都ウルトラ70kmに参加してきました。
去年は、8分遅れでDNF(未完走(という結果で、もう二度と走りたくないと思っていたのに、宮ちゃんから、リベンジして、完走しようと誘われ、1年間、マラソン2回完走、マラニックなど練習は、去年より十分だけど、今年からウルトラ70kmに設けられた、6時10分のアーリースタートに。(これが、後に、大きな違いを生むとは、思っていなかった 笑)

―― 編集より割り込み失礼。8分遅れとなった昨年の参加記はこちらです。
「第10回 水都大阪70kmウルトラマラニック」小山さんの完踏記です

小宮山124ペア(年齢62歳掛ける2、そして、なんと阪神タイガース横田選手の背番号)
我々は、横田選手を応援しているのです。(4月21日も124だぁ)
そして、Rさんの体調回復を祈願して、彼女の好きなひまわりを帽子にはりつけて走ることにしました。

スタート前、仲間に囲まれる小山さん。

6時10分、スタート、小宮山124ペアと、どこで聞いたのか?あの二人と走れば単独で走るより楽しいといわれたらしいユミエもんと3人で走ることになった。
前半は、我らの掛け合い漫才風に、ユミエもんが反応してくれながら、の楽しいランで、エイドでも、色々とお世話をしてくれて、ありがたい。
しかし、少しずつ、しゃべれなくなってくるのは、おいらだけ(涙)
エイドに立ち寄ると、小山さんだけが、えらい苦しそうな顔と言われ、百歳音頭のでだし♪はぁ~春は爛漫花づくし、響く太鼓に~♪なんて唄い、ちょっとは元気のあるところを見せた(笑)

各エイドでは、長居わーわーずやマラニックなどで知り合ったランナーたちがボランティアでスタッフをしながら、エールをくれる。

ウルトラ100kmや70kmに参加しているランナーたちとすれ違う時、へとへとで歩いていたら格好が悪いと走り出す(笑)
それを後ろで、走っていたユミエもんが、男の人って、そんなとこにまで鼓舞するのねと笑う。

しかし、まえっち・あむちゃんペアとすれ違う時は、どうしても走れずに歩いていたら、あむちゃんから、歩くなぁぁと叱責を受けた。
また、セッキー・はまちサンペアは、ユミエもんに、この二人についていくと、完走できないと忠告されたそうです。(当たってる)

正午をこえた頃から、去年よりは暑いかとおもうぐらい。枚方大橋をこえた向い風のところは、走れない。エイドでは、水を頸や頭にかぶり、太ももや脹脛には、濡れたタオルで、タイツに水をしみこませる。

去年は、エイドでは、椅子に座ったりして長く休憩したが、今年は、そんなこともせずに、ただただ、少しでも前へ前へと歩く。
50km地点で、残り3時間20分ぐらいだから、、余裕が少しあるかなと思ったが、走れない。ただただ小走りで歩く。ここれだと、ユミエもんも完走できなくなる可能性があると、先へ行ってくださいと告げる。

笑顔で走る小宮山ペアとユミエもんさん (photo by さんちゃん)

豊里大橋から毛馬へ行く途中、中学の同級生のキンキが、エールをくれつつ、もうゴールへもどるだけか?の質問に、いや、毛馬から、またもどらなならないというと、完走が、難しいかも?といわれて焦りだす。

毛馬から、豊里大橋へは、追い風となり、少しは挽回できた。ここから先は、宮ちゃんとおいらは、喧喧囂囂な雰囲気になってきた。
なんとしてでも、おいらを完走させたい強い気持ちが、怒りっぽく、顔を上げて、腰が下がってる、足を前へだしてとなんどもなんどもいわれるが、体がいうことを利かない。

宮ちゃんは、そんなおいらの弱い気持ちに檄を入れるために、エールをくれる人たちに、まだまだ、あきらめてないでぇと大きな口調で答える。
一刻一刻と制限時間の17時30分が迫ってくる。残り5kmぐらいだったかな、もう、限界やとおいらは口走ると、限界というのは、まだまだやと檄を入れられる。

前へ足を出してと何度も相変わらず言われるが、歩くのが精一杯で、時々走っては歩くの繰り返し。残り時間を聞くも、そんなこと気にせずに前へ前へというばかり。
いったい、おいらは、完走?できるのか、わからない。そんな不安の中、大阪城へ。もうすぐゴールかな?と思えば、なかなかたどりつかないし、スタッフの声で、残り1kmと言われ、まだ、1kmもあるのかと、ここで、完走できなかったら、と言う強い気持ちで最後のチカラを振り絞って走りました。
ようやく宮ちゃんから、ゴールやから、バンザイしてと言われて完走できたのでした。

制限時間の約11分ぐらい前でした。

ゴール後は、フラフラで、仰向けで寝ていたら、長居わーわーずの仲間たちが、祝福にきてくれて、嬉しかったですね。

宮ちゃんをはじめ、完走できたのは、今まで、練習におつきあいいただいたり、色々とアドバイスをしていただいた皆さんのおかげですね。
長居わーわーず、バンザイ。
ありがとうございました。

メダルをかけている小山さん。疲労以上の歓びがうかがえる小宮山ペア (photo by エミューさん)

「第10回 水都大阪70kmウルトラマラニック」みやちゃんの伴走記です

水都大阪ウルトラマラニックの第10回大会に小山さんと参戦し、制限時間の11時間をわずかにクリアできませんでしたが、完走してウルトラ兄弟の仲間入りを果たしました。

私にとってフルを越えるレースの出走は今回で3度目ですが、一昨年のGWの武庫川ユリカモメ70キロは途中棄権、同じ年の9月の高野龍神スカイラインの50キロはかろうじて制限時間内をクリア、そして今回再び70キロに挑戦、しかも「はじめてのウルトラ伴走」です。

そんな70キロをまだ走った経験のない私をガイドに選んでくれたのは、昨年11月にフル伴走デビューの機会を与えてくれた同い年の小山さんです。
小山さんもウルトラは初めての挑戦で、ロードでフルを走られたのも昨年11月のフル初挑戦の一度だけ。

走力も経験も乏しい者がペアを組んでどないすんねんというところですが、お互い怖いもの知らず、向こう見ずに「初初ペアで挑戦」することになりました。

実は、小山さんと初めて出会ったのは、2年前のこの水都大阪ウルトラマラニックの大会でした。
わーわーずの伴走練習会に参加したのも同じ頃だったようですが、それまではご縁がなく、2年前のこの大会でマッサージボランティアをされる皆さんのお手伝いとして参加した時に、ボランティアを終えて会場から帰るとき、天満橋を経て南森町の乗り換えまでご一緒させていただきました。
自分たちとは別世界のレースに2年後にペアを組んで出るとは夢にも思わず、運命の出会いに心から感謝です。

私にとって70キロを走るのは未知の世界ですが、自分ひとりでなく「伴走で出走するプレッシャー」を力に、走る限りは「制限時間内の完走」を目指して、互いに励まし合って、格別の達成感で喜びを分かち合いたい。
そんな思いで年明けから一緒に練習を始めましたが、4月になっても自分たちが思い描いた成果は出ず、不安が募りました。

色々アドバイスをいただき、自分たちなりに試行錯誤を重ねた結果、ようやく本番10日前(4/12)の長居公園の伴走練習で、互いに伴走ロープを意識せずストレスなく走ることができ、本番に向けて一緒に練習する最後の機会を最高の形でしめくくることができたとお互い喜んだ、のですが・・・

制限時間にわずかに及ばず、完走メダルに手が届きませんでした。
64キロの毛馬エイドで休んだ後、毛馬の堤防を下りてから大阪城公園に戻るまでの最後の走りは、苦しみあえぎながらもあの日一番の走りができただけに、もうちょっと何とかならんかったのかと悔やまれます。
ランナーとしてガイドとして、わが身の力不足、経験不足を痛感しました。

前日の受付をご一緒した長井さんに、明日は暑くなるので関門通過できたら昼寝してもいいよとアドバイスいただきましたが、カメが昼寝してどうすると暑い日差しの中を歩き続けました。
関門通過時点で30分も余裕があったのだから、昼寝して休む勇気が私にあれば、もっと余裕をもって楽しいレース運びができたかもです。

また、レース前半は、初初ペアの小宮山さんの無謀な挑戦をあむちゃんが一緒に走って元気な声で力強くサポートしてくれたのですが、関門通過後は別のサポートに回られたこともあって、私自身の走りに余裕がなくなり、小山さんに無用な負担をかけて体力を消耗させてしまいました。

が、しかし、お天気があんなに暑くなければ、最後までサポートしていただきながら一緒に走れたら、なんて「たられば」ではなく、お天気が暑くても、途中からサポートがなくても、そしてゴールの制限時間クリアが厳しいことはわかっていても、最後まであきらめずにゴールを目指して走り続けた自分たちを誇りに思い、自分たちをほめたいと心の底から(負け惜しみでなく)思っています。

マイカップをキャップのツバにつけ、並んで走る小宮山ペア

長居わーわーずの皆さんには日頃から色々アドバイスいただくとともに力強く応援していただき、とても励みになりました。ありがとうございます。

スタート前にえんちゃんからいただいた「完踏」のお守りに守られ、わーわーずの仲間とすれ違っては力強くエールを交わして互いに励まし合い、またエイドや沿道からは力強い声援をいただいて励まされ、そしてゴールではみんなが待ってくれている、そうでなかったら、自分に言い訳して諦め、走り続けていなかったでしょう。
心から感謝しています。ありがとうございました。

そして何より、初めての大切なレースの伴走者にこんな木偶の坊の私を選び、それなりの伴走者として育ててくれた小山さんには心の底から感謝です。

共に励まし合って完走を果たしたものの、ゴールに忘れ物をしました。
大事な忘れ物を引き取りに、自分を高めて再び挑戦します。
引き続きのご指導、よろしくお願いします。

植ちゃんプレゼントのメダルで笑む小宮山ペア
後日談:
一週間後の打ち上げで、
うえちゃんが自分の完走メダルを小山さんにプレゼントのサプライズ。
小山さんは大喜び、そしてそのメダルを私の首にかけてくださって喜びを分かち合い、
伴走者冥利に尽きます。うえちゃん、小山さん、ありがとう!

以下の小山さんの完踏記もあわせてご覧ください。
「第10回 水都大阪70kmウルトラマラニック」小山さんの完踏記です

「第10回 水都大阪70kmウルトラマラニック」小山さんの完踏記です

2018年4月22日、第10回記念の水都大阪ウルトラマラニックの70kmに初挑戦してきました。
去年の11月5日、61歳で初めて初フルを完走してから約5カ月半。
その時のネットタイムは5時間40分25秒だったというのに、長居わーわーずのメンバーたちに「完走できる、できる」とおだてられ、その気になってエントリーしてしまった。
伴走者は、これまたウルトラ70kmの伴走も初めてで、初フルマラソンで伴走していただいた61歳の宮様、小宮山ペアの再結成です。

ウルトラに向けての練習では、3月中頃に長居周回コース15周のフルマラソンの距離をはしれたものの、ヘロヘロで6時間40分もかかった。
4月始めには夏日の中、桜ノ宮お花見ランでフルマラソンの距離に挑戦するも36kmでリタイア、暑さに非常に弱いことを自覚した。
本番では38.9kmの関門を6時間以内で越えないと話にならない…。

スタート前、縁ちゃんが「完踏」と書かれた手作りのお守りをTシャツの袖に付けてくれて、長居わーわーずのメンバーたちと健闘を誓い合った。

えんちゃん手作りの完踏お守り

そしてスタート、暑さは覚悟していたがやはり涼しい時のように速く走れない。
20kmぐらいのエイドに到着、まだまだ関門まで長いなぁ…。
エイドからエイドまでがとてつもなく長く感じるようになってきた。
並走してくれたあむちゃんが、エイドではこまめに世話をしてくれて、何とか関門の38.9kmを5時間30分ぐらいで通過。
約10分ほど休憩して再スタート、残り31km、残された時間は5時間20分。

時間は12時過ぎ、ここからは小宮山ペアだけになり、日差しもきつくてなかなか思うように走れない。
騎手が馬を鞭で叩いても、中々動かない状態、それでも宮様は叱咤激励してくれる。
それに応えようと思うが、身体が心とは裏腹に思うように動いてくれない。
暑さもピークになり、1kmがとてつもなく長い。
ようやく40kmを越えたが走る気力は全く湧かず、
残り30kmというよりも、まだまだ30kmもあるという方が勝り、ゴールへの道がどうなるのか…。

各エイドでは何度も水をぶっかけたり、ワンコそうめんや冷奴、バナナ、ようかん、たこ焼き、カステラ、パンなどを必ず食べ、飲料水もいただいた。
枚方大橋ではおかんさんがシャーベット状のカフェオレを下さり、冷たさがのどごしを通過する時は生き返った気分になった。

また私設エイドでは氷や冷水をかけてもらったり、アイスノン状態になった飲料水を頂いて首に巻きつけたりと、暑さ対策をしながらの歩きと走り。
途中では、長居わーわーずのメンバーたちとすれ違う度にエール交換をして元気を分けてもらう。
河川敷では時々、ホーホケキョとうぐいすの鳴く声が我らを応援してくれているかのよう。

鳥飼大橋辺りノエイドでは知らない方から、休憩してたら身体がリカバリーするからと激励をいただいたり、歩いている時も知らない人と談笑したりしながら、前へ前へと進むことを心がける。

スタートから8時間を過ぎた頃、ボイスコーチが勝手に終了してしまった、充電が切れたようだ。
ここからは全くどれくらいの速度で、どれくらいの距離を走っているのかわからなくなった。

エイドから走り出してそんなに経っていないのに身体がしんどくて、エイドはまだか?エイドは、まだか?と聴くと、聞かないほうがいいと、宮様は、あまり教えなくなった(笑)

残り約10kmの豊里大橋辺りで残り約1時間30分。
もうヘロヘロで、歩いたり走ったりしている状態なので完走は難しそうだが、宮様はまだまだ諦めずに頑張ろうと檄を入れてくれる。
毛馬のエイドに到着、ゴールまでは約6kmで残り時間は45分。
最後には歩道橋を歩かねばならないから、もう完走は苦しいとエイドのスタッフたち。
でも我々は最後の力を振り絞って行けるところまで走ろうと走り出す。

何とか歩道橋まで走り続けたが残りあと少しで完走は無理と分かったら一気に気持ちが折れたが、宮様は前へ前へとオイラを奮い立たせてくれる。
そして大阪城に入ったところでタイムアウトとなる。

それでも最後まで諦めずに足を出し続け、ヨレヨレのヘロヘロになりながらゴールラインを超えた。
約11時間8分、11時間の制限時間内に完走できなかったのは残念だったが何とか完踏でき、男同士ハグしたのでした。

今まで練習にお付き合いして下さった皆様。
色んなアドバイスをしてくださった皆様。
エイドでお世話をして下さった皆様。
沿道でエールを下さった皆様。
そして、長居わーわーずのメンバーたち。
最後に、無謀な挑戦にお付き合いして下さった宮様。

本当にありがとうございました。

記録上は残念ながらDNFという結果ですが、8分遅れでも最後まで諦めずにゴールラインを越えることができた。
縁ちゃんの完踏のお守りのおかげだ。
これは、我らには立派な完走だ。
お互いの首には見えないが、心には美しい完走メダルがこの日ばかりは輝いていただろう。

完走タオルを開きもち、完踏の達成感がその表情からうかがえるお二人。

以下のみやちゃんの伴走レポートもあわせてご覧ください。
「第10回 水都大阪70kmウルトラマラニック」みやちゃんの伴走記です

「第10回 水都大阪100kmウルトラマラニック」まさやんの完走記です

第10回水都ウルトラ完踏記

 2018年4月22日(日)午前6時30分、水都ウルトラ100km10回目のスタート。最近は制限時間の14時間が危うくなってきたので、5時30分のアーリースタートにしたいところなのですが、始発電車に乗ってもそれには間に合わないので、やはり例年どおりのスタートにしました。電車で日帰りできるウルトラマラソンなんてここしかありませんよね。スタート時からすばらしい快晴。すこし走ってから日焼け止めを塗るのを忘れたことに気づきました。せっかくリュックに入れてきたのに…。でも、その他は準備万端。早朝から応援にきてくれているみなさんの「いってらっしゃい」に送り出されて、まずは毛馬エイドへ。途中、歩行区間があったり、中之島公園のバラ園に立ち寄ったりで、毛馬に到着するのもなかなかです。
 毛馬エイドで水分&エネルギー補給して、ここからが本番。枚方まて2往復しなければなりません。豊里、鳥飼、新町、枚方の各エイドを越え、さらに先まで行って折り返します。1回目の鳥飼エイドでは早くもそうめんの準備ができていて、ありがたくいただきました。ここのそうめんは恒例になっていて、毎年、エネルギー補給の最重要ポイントなのです。枚方エイドまでは例年どおりでしたが、今年はコース変更があって、折り返し地点までがずいぶんと遠くなっています。やっと「あとすこし」の看板が…。しかし、そこから走っても走っても、折り返し地点は見えてきません。マラソンの「あとすこし」はたいていはただのはげまし言葉です。
 折り返しでチェックポイントのスタンプを押してもらって、今度は毛馬に向かいます。しばらくするとどこからか正午を告げるサイレン。走り始めて5時間30分が経ったということになるのですが、まだ50kmにも到達していないような。でも、結構足が重くなっていて、歩きたい気持ちが頭をもたげてきます。私だけかもしれませんが、ウルトラでは疲労と回復が交互にやってくるので、ここはしばらく辛抱。折り返しを過ぎると、多くの知り合いのランナーとすれ違うことになるので、お互いにエール交換して元気をいただけます。
 やっと毛馬まてたどりついてあと1往復。このころにはまたすこし元気が回復してきました。鳥飼でまたそうめんをいただき、新町まできたところで、ほかのランナーが
関門のことを話しているのが耳に入りました。どうも枚方エイドに関門が設定されていて、あと40分ぐらいだということのようです。普通に走れば大丈夫そうですが、関門が迫っているということは、今のペースがかなり遅いということにほかなりません。すこしおしりに火がついて、そこから枚方の関門までは一番必死の***で走りました。無事、関門には間に合ったのですが、もうヘロヘロになってしまって、せっかくすすめていただいた刺身も残念ながら食べられませんでした。枚方エイドでボランティアをしてくれていた知り合いのみなさんには、一番弱っているところをしっかりと見られてしまった…。何とか動き出して、あとは帰るだけなのですが、その“だけ”が25kmぐらいはあるのだから、そんなに明るい気分にはなれません。制限時間までに余裕はなさそうなので、ゆっくりでも走り続けなければ…。
 ところで、今回の難敵のひとつはその暑さ。過去には寒かったり、大雨だったりと難しいコンディションもありましたが、ダイレクトに体力を奪うのはやっぱり暑さだと思います。ここで力を発揮するのがマイコップ。洗濯ばさみでシャツのすそにひっつけておきます。もちろんエイドでも使いますが、コース沿いには所々に水道があるので、そこに立ち寄っては水を飲み、そして頭からかぶるのです。マイコップがあると、頭、首筋、胸、背中とかけたいところに適量の水をかけることができます。内側と外側から体を冷やすと、リフレッシュしてまた走り出すことができるのです。
 4回目の鳥飼エイドではそうめんを3杯もいただき、ようやく完踏が見えてきました。豊里から毛馬に向かうころには、すっかり日も暮れてしまいました。以前はまだ明るいうちにここを通過していたのですが、ここ3年はこんな感じです。最後の毛馬エイドではあたたかいおしるこをおいしくいただき、淀川に別れを告げて大阪城へ。第1回目のときは胃がやられてしまって、おしるこものどをとおらなかったことを思い出します。ここまで来ると、そんなに急がなくても制限時間に間に合いそうなので、ギヤを落としてゆっくりと走らせてもらいました。もう足が動かなかったということもあるのですが、10年間の来し方をかみしめつつ、じっくりとラストランを楽しみたかったのです。
 大阪城公園まで戻ってくると、多くのみなさんの「おかえり」の声。わーわーずのメンバーが名前を呼んでくれるのも聞こえます。例年なら天守閣の前まで登るのですが、今年は観光客も増えたということで、いつもより手前で最後のチェックスタンプを押してもらって、坂を下っていよいよゴールへ。ゴール手前はレッドカーペットが光に照らし出され、その花道を声援に応えながら進みます。両手をあげてゴールすると、おなかのあたりにずっしりとゴールテープが感じられます。一人ひとりにゴールテープを張って迎えてくれるのです。伴走のひろっさんと握手をかわし、完走メダルをかけていただいて、そうこうしていると、主催者のSataさんらしき人がマイクで何か言っています。「今、ゴールした二人は10年連続…」。オレのこと?と思いきや、どうやら伴走のひろっさんへの賛辞。。。そりゃそうだ…。なんとひろっさんは第1回目から10年間総計1000kmもの道のりを伴走し続けてくれたのです!ひろっさんという最強の伴走者がいてくれたからこそ、私も走り続けることができたのです。Sataさんがマイクで音頭を取り、会場を巻き込んで万歳三唱!?
 ひろっさん、改めてありがとうございました。そして、大会実行委員会、ボランティアスタッフのみなさん、ほんとうにお世話になりました。末筆ながら、日々一緒に走ってくださるわーわーずのみなさんにありがとう!

遥か旅路のその果てに何かがあるとは思わない。
旅には旅路があるだけだ。 (まさやん)

伴走者と並んでゴールテープを切るところ。両手をあげてバンザイ。レッドカーペットと、GOALと書かれた頭上の照明器具が写っています。 (写真:ふきこさん)

「第10回 水都大阪70kmウルトラマラニック」西條さんの完走記です

 2018年4月22日第10回水都大阪マラニック70K走ってきました。
走り始めて13年目にして初のウルトラ、たくさんの人の応援、声援、励ましのおかげでなんとか完走できました。ほんとうにありがとうございました。
 この時期体調が思わしくないことが多く、毎年お誘いをうけながら「走るつもりはないです」と拒んできました。
今年は新年から体調が良かったことと、もし、ウルトラを走るなら毎年一つずつ年を取ることを考えれば、今しかないと思いエントリーしました。
伴走は、この大会を何度も走っているエミューさんにお願いしました。

 当日朝はやいので、エミューさんとルンナさんが4時前に車で自宅に向かえに来てくれ、途中でSさんとTさんが乗って会場に行きました。
5時過ぎに会場につくとアーリースタートのひとたちをはじめ多くのランナーが来ていました。そこにHさんや新大阪のHさんたちも応援に来てくれていて驚きました。
毎年こんなに早く来てくれてるのですかと尋ねたら昨年からですと言われました。
それにしてもマッサージの準備、運営を長時間しなくてはならないことを考えれば、頭が下がる思いで感謝に絶えません。
スタート付近はわーわーずの人たちでいっぱいで練習会のような和やかな雰囲気でリラックスできました。

 6時半に号砲とともに一斉にスタート。大阪城内をまわり、中之島を越え淀川に向かいました。
淀川河川敷も春爛漫とてもすがすがしく気持ちよく、あちらこちらから「ほぉーほけきょ」と鶯も声援してくれてるようでした。鶯がいることに驚きました。
このころはまだ涼しく足も軽く快調に走ることができました。
みなさんが言われるように、しんどくない自分のペースで走り続けることに心がけました。
この日は大変暑く30K手前の枚方エイドを過ぎて、折り返しの往復10Kが、長く、暑くもっともつらかったですね。
暑さにばてることなく快調に50Kまでは歩くことなく走り続けることができました。
各エイドに備えてくれた食べ物や飲み物が元気とパワーをあたえてくれました。
特にたこ焼き、そうめん、ミックスジュース、オレンジなどあまりのおいしさにおかわりしてしまいました。
いやしさに食べ過ぎて走りずらいこともありました。
また、わーわーずメンバーも多く走っていましたので、すれ違うたびにエールをかわし、元気を分かち合いました。
エイドスタッフもランナーが多いため、知り合いもたくさんいてほんとうに和やかな楽しい大会でした。

 2度目の豊里エイド、残り18キロ、3時間30分。そう思うと気が緩んだわけではないですが、それ以後、疲れもでてきて走ったり歩いたりとなってしまいました。
残り5Kあたりでなんとなく気分が悪くなり走れなくなり、完全に歩いてしまいました。
時間内完走心配しながらのやっとのゴールでした。
ゴール前にはたくさんの人たちが「おかえりなさい」の声にとても暖かく迎えてくださり、初フルの時とはまた違ったうれしさと感動をいただきました。
多くの人から祝福の言葉をいただき心からお礼申し上げます。
また、Nさんにしていただいたマッサージ、とても気持ちよく疲れがいやされました。
長時間にわたり伴走してくださったエミューさんありがとうございました。
どこからともなく「エミューさん」と呼ぶ声がきこえてくる、かおの広さを実感しました。
そうそう忘れてはなりません。えんちゃんにいただいた完走祈願おまもりのおかげで無事完走できましたよ。えんちゃんありがとうございました。

ジョーこと西條洋

ゴール後に完走証を手にするジョーさんと エミューさんが並んでいるショットです。 目標達成して晴れ晴れしいお二人の表情が素晴らしいです。

「第10回 水都大阪100kmウルトラマラニック」ランタナさんの完走記です

ランタナ(ブラインド)です。
先日の大阪水都マラニック、何とか完走させていただきましたが、
本当にやっとの完走でした。
ゴールしたもののボロボロで皆さんがかけてくださる言葉にお答えする力は残っていませんでした。
たくさんの方にお声掛けいただきながらお礼も言えずにすみませんでした。
伴走してくださったムックさん、マッサージ・やお迎えやおしぼりなど沢山のサポートをいただき言葉にならないほどの感謝です、本当にありがとうございました。
ゴールしてからお手洗いにから荷物、着替えとぜぜっちさんにずっとサポートをしていただきました。
疲れているだろうと椅子も探してきてくださり本当に助かりました。
ぜぜっちさん、ありがとうございました。
今回は走れ切れる自信はなく、初めて電車代を忍ばせてスタートに立ちました。
水都の凄さは、どこのエイドにも知っている方がいて、励ましの言葉をいただけることです。
もう、ダメかもと思っていても、大丈夫、まだまだ時間は十分あるからと励ましてくださるのです。
単純な私は、その気になって走り出せるのです。
そして、最後の折り返しがスタートになり、もう走り切るしかないと腹を決めてゴールへ向かうのです。
私にとって水都100キロは、皆さんの助けがなくてははゴールできない大会です。
かかわってくださった皆さん本当にありがとうございました。
色々ありましたが、又気持ちを新たにして走り始めます。
皆さんありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。
感謝です

スタートして大阪城をまわって会場前、 ランタナさんが手をあげてエールに応えながら走ってるところです

「第9回水都大阪100kmウルトラマラニック」さときちさんの伴走レポートです

水都大阪ウルトラマラニック70kmの伴走のレポ―トです。
私にとっては2回目の伴走で、今回も昨年の神戸マラソンで一緒だった丸ちゃんの伴走者として走りました。丸ちゃんは鹿児島の63歳のブラインドランナーで、フルマラソン以上の距離を走るのは今回が初めてです。

当日は朝からとてもいい天気。スタート地点ではわーわーずのメンバーに声をかけてもらい、たくさんのブラインドランナーさんとこれから一緒に走るんだと心強く感じました。
いよいよ6時半にスタート。最初は大阪城公園の中をぐるぐると回り、いよいよ一般道へ。ここから中の島に向かうあたりは細い歩道や階段、スロープ、段差が多くて走りづらい区間です。でも見どころもたくさんなので観光ガイドをしながら順調に走っていきます。

最初のエイド・毛馬エイドに到着。この手前くらいからはずっと日陰のない暑い河川敷のコースです。でも川のそばだからでしょうか、風がさわやかで案外最後まで走りやすかったです。短い折り返し区間の後、再び毛馬エイドに戻ってきて、ここからいよいよ淀川沿いを上流に向かう長い直線コースに入ります。

河川敷の遊歩道は、時々砂利道や段差や小さな坂やコーナーもあり、つまづかないように気を付けながらゆっくり無理のないペースで走ります。休日なので散歩の人、自転車、釣り人、野球少年などがたくさん。特に自転車には要注意です。折り返してきた前を行くランナーとすれ違うことがだんだん多くなってきました。沢山のランナーが声をかけてくれ、本当に励まされました。途中何度も何組かのブラインドランナーさんのペアともすれ違ったり追い抜いたり少し話をしたり。みんなそれぞれのペースで楽しそうに走っています。何人かの友達とも会い、短い時間でも楽しく過ごせました。

枚方の折り返しまでにはあと4か所エイドがあるけれど、エイドの間はわりと短く感じられました。食べ物がすごくおいしくて、たこ焼き、ミックスジュース、そうめん、いちご、もずく、冷ややっこ、ゼリー、チーズケーキ、きゅうり、トマト、焼き菓子、...本当に沢山沢山いただきました。丸ちゃんも長丁場に備え欲しいものをどんどん口に入れます。疲れが出てきてもエイドで立ち寄って補給するたびに、びっくりするほど元気が出てきました。

34.6kmの枚方エイドの関門もクリアし、一番遠い枚方折り返しに到着。あとは来た道を引き返します。42kmを超え、未知の距離に突入した丸ちゃんですが、全く疲れを見せず一定のペースで淡々と走っています。スタート前から丸ちゃんなら絶対に完走できると確信していましたが、こうなったらガイドの私の方がばてないようにしないと。伴走するときに気を付けているのは、できるだけ周りの風景も伝えて一緒にレースを楽しんでもらうこと。こうしていると周りをよく見ているからか、私もレース中の風景を普段よりはっきりと覚えているものだと後から気づきました。

50kmを超えていた頃でしょうか。応援に駆けつけてくれた友達が最後の毛馬エイドまで一緒に走ってくれました。ランナー仲間ならではの並走しながらの応援、これは本当にうれしかったです。毛馬で友達に見送ってもらうと、もうあと少し。丸ちゃんに時々調子を尋ねますが、全く大丈夫な様子。こうなったら心配なのは、完走より帰りの新幹線の時間です。予想していたタイムより少しオーバーしていたからです。でもまだ大丈夫!

大阪城公園が近くなった頃にも、わーわーずのみんなや他の友達に会い応援してもらいました。意外な場所での出会いにびっくりするやら嬉しいやら。
そしてビルの間に大阪城の天守閣が見えてきました!そしていよいよ大阪城公園へ。
一旦ゴール地点の横を通って天守閣へと向かいます。

休日の大阪城天守閣は観光客でごったがえしていました。観光客や車止めの間をすり抜けて先へ進むのはなかなか大変で、しかも外国人観光客が多く、うしろから声を出して注意を呼び掛けても通じていないような...。そんな中、天守閣へと登る坂の途中で前の観光客に丸ちゃんがぶつかりそうになりました。するとそばにいた100kmのランナーさんがさりげなく丸ちゃんの少し前に出て先導するように道を開けてくれるではないですか。あの混雑の中、とても助かりました。あの時の方、本当にありがとうございました。そして天守閣のすぐ手前で最終のチェックをしてもらい、引き返してあとはゴールへと向かうのみ。この辺からは安堵感でいっぱいです。ずいぶん前にくぐったように思えるゲートを二人でバンザイしてゴール!まだまだ走れそうな余裕の丸ちゃんです。帰りの新幹線の時間が迫っているので会場でゆっくりする暇もなくさっさと着替えて駅へと向かい、予約していた新幹線の時間にも十分間に合いました。

単調な河川敷のコースなので自分ひとりだったら気持ちが萎えてしまいそうですが、常に周りに気を配っていなければならないので集中力を切らさずに最後まで走れたのがありがたかったです。初めての70km完走を丸ちゃんと一緒に達成することができて、うれしいのはもちろんのこと大きな自信につながりました。ランナーやレース関係者の方以外にも一般の方にもたくさん応援してもらい、エイドで元気をもらい、最後まで楽しんで完走することができました。本当にありがとうございました。

菅原城北大橋にむかって河川敷コースを走る丸さんとさときちさん。
赤川鉄橋付近の河川敷コースを走る丸さんとさときちさん。

水都大阪ウルトラのマッサージボランティア

レポーター:新大阪の星野さん

定期練習会終了後の13時30分頃に大阪城公園の会場に到着しましたが、70キロの完走者が早々にマッサージを希望され椅子で待機されていましたので、さっそくマッサージに取り掛かりました。当初マッサージスペースは4席用意しましたが、マッサージ担当者がたくさんいたことと、徐々にマッサージ希望者が増えたことで、15時時30分頃より6席で対応いたしました。
マッサージ希望者は途絶えることなく、6人から7人の方が順番待ちで並ばれることもしばしばありました。長時間並ばれた方でも、マッサージ終了後には笑顔で感謝の言葉を述べていただきました。

ゴール制限時間の20時30分過ぎにはマッサージも終了しましたが、マッサージ開始から終了までの7時間で、マッサージ担当者17 名で、およそ130名のランナーにマ ッサージを行いました。内訳は男性88名、女性42名です。
担当者は連続して2名から3名にマッサージを行い、ランナー1人に対し15分から20分を要しています。実際には、順番待ちの人数やランナーの体調などにより、臨機応変に対応しています。なお、前年に比べマッサージ担当者は6名増え、マッサージを受けたランナーは8名減少しています。
また、昨年の報告で課題とした1人のマッサージ担当者による連続実施や、1人のランナーに対する長時間のマッサージ実施の件は概ね解消いたしました。