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☆西條洋さん
☆西村達也さん
☆野尻誠さん
のメッセージが掲載されています

☆西條洋さん

初めて練習会によせてもらってもうこの11月で4年になろうとしてます。あっと言うまの4年でした。
僕は走ると言うことには、全く縁のない人生だった。それと言うのも痩せて筋肉もなく、骨と皮のような体型だから、当然体力も運動能力も人一倍なかった。
小学校の運動会ではいつもビリだったので運動会は大嫌いでした。そのうちに徐々に目が悪くなって白杖なしでは一人歩きできなくなり、いよいよ走ると言うことから、遠ざかるばかりだった。
仕事は自宅開業の鍼灸師。どちらかと言えば肉体的疲れよりも、心労の多い仕事です。体を動かすことが少なくなり、どうしても運動不足になりがちだった。
そんな時、会員の一人から一度様子見に練習会に来たらと誘ってくれました。幸いに長居は家から30分ぐらいで行ける便利なところでした。
初参加の日は、歩くだけで、永田さんに長居公園内の説明をしてもらいながら、2週歩きました。今でも永田さんの人を包み込むような穏やかで暖かみのある声がずっと心に残っています。
初めはあまり走れなかったけれど、行くたびに少しずつ長く走れるようになってきました。そうなると走ることが楽しくなり、走る意欲も出てきて、時間の空
いてるときなどは、個別に走ってもらうようにもなりました。ところが元々筋肉が虚弱なため少し多く走ると関節痛や筋肉を痛めてしまい思うように練習できないこともよくありました。この悩みは今でもあり、たぶんなくなることはないかと思います。
僕にはもう一つ悩みがあります。それは体重が減りすぎるからです。ランナーの多くは肥えて困ると言う声はよく聞くが、痩せすぎて困ると言う人はあまりないかと思います。ダイエットのために走っていると言う人にはうらやましいと思われますが、痩せぎすの僕にとっては深刻な悩みで、痩せすぎると体力が衰えるため途中でしんどくなって走れなくなるからです。体重を維持することは、僕には重要なことなのです。
それでもやめずに続けられたのは、なにより走ることが楽しかったことが一番だと思う。それに走れることの喜びというのかよくわからないが、自然の中で走れば、どこからともなく活力がみなぎって来るような感じで、いかにも生きているという実感にさせてくれるのです。これは走り終えた爽快感とか、達成感とは別で、僕独特の思いかもしれません。
また、わーわーずのやり方というか、会風と言うべきか、その運営の仕方がとても好きです。走りたければ行けばよいし、行きたくなければ休めばよい。そして規約らしい規約もなく、実にアバウトでありながら、ほどほどに規律がとれている、このバランスも続けられた要因の一つでした。
この11月の淀川マラソンで初めてフルに挑戦することになり、自分自身が信じられないぐらいで、夢でも見ているのではないかと疑ってしまうほどです。これもわーわーずのみなさんのおかげだと感謝しています。また、練習会、個人的にロープをつないでくれたたくさんのガイドランナーのみなさんに心よりお礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです。これからも楽しく、ゆっくり、根気よく走り続けて行きたいと思っています。

☆西村達也さん

「わーわーず10周年の年に入会」
西村 達也(浪速の武蔵)

私は盲ろう者です。
わーわーず10周年おめでとうございます。
心からお祝いを申し上げます。
私は今年(2009年)6月14日(日)わーわーずに入会し、初めて練習会に
参加しました。今年がわーわーず10周年に当たる年とはハッピー!
私がわーわーずに入会したきっかけ(動機)は…
今年2月21日(土)神奈川県から盲ろう者たちが手と手とハウスに来た時、女性から個人的に「私達は今年3月、東京マラソン(10km)に出場します。来年もまた出場しますので、貴方も一緒に出場しませんか?」と誘われました。
しかし、大阪の盲ろう者たちがマラソンの練習をやる方法もない。伴走できるような盲ろう者用通訳介助者が少ない。マラソン練習の日程を調整するのが難しい。
(神奈川県の盲ろう者たちは『バンバン』という代々木公園・伴走伴歩クラブでマラソンの練習をやっている。)
そんな時に、大阪の盲ろう者にとって朗報!
5月4日、中之島まつりに山形県から盲ろう者(弱視ろう)の女性が来ました。
この女性はマラソンが得意とよく知られています。盲ろう者マラソン用伴走の方法を研究しながらマニュアルも作成しています。
チャンス! 私は彼女にマラソン練習について相談してみました。
彼女から「大阪にも伴走クラブがあります。『わーわーず』です。入会して練習に参加したらいかがですか? わーわーずの代表へ連絡しておきます。」と紹介してもらいました。
ビブスも紹介してもらい、注文しました。
山形県の盲ろう者(弱視ろう)女性のおかげで、6月14日(日)わーわーずに入会し、初めて練習に参加しました。
チームワークがいい!という雰囲気!
伴走者も多くいるし給水もあって、練習もやりやすい。
苦しい練習ばかりじゃなくて、交流も楽しい。食事会やメーリングリストも楽しい。
わーわーずメンバーの中に私と同じ柔道家もいるって!? 空手をやっている人も!?
ブラインドランナーとガイドランナー(伴走者)と、給水所のボランティアとの輪があたたかい。
わーわーず入会後の初レース
わーわーずに入会してからまだ3ヶ月たたないうちに、9月20日(日)京都・宝が池公園にて開催された『2009京都てんとう虫マラソン大会』10.5kmの部に出場しました。ガイドランナーに伴走してもらいました。悪路を乗り越えて転倒がなく無事に完走を果たしました。タイムは1時間12分50秒でした。
平衡障害をもつ私にはでこぼこの道、石の多い道を走る時、バランスを崩して走りにくかったですが、悪い条件は自分にとって試練だと思います。マラソンとは自分との戦いだからね。
これからもわーわーずを続けて、チームのみなさんともっとコミュニケーションが出来る日がやってきますように。
わーわーずの一員として、マラソン大会によい成績(記録)を出せるよう、練習を頑張りたいと思います。


☆野尻誠さん

 ブラインドの野尻です。
 9年ぶりに和歌山に移り住んだのが2003年の4月。わーわーずという練習会が長居公園で行なわれていることを知り合いから聞き、2004年の2月8日に参加したのがみなさんとの初めての出会いでした。
 出席率はあまりよくありませんが、みなさんとともに築いた思い出は沢山できました。中でも昨年11月に神戸で行なわれた全国視覚障害者駅伝大会で3位という画期的な成績を収めたことは大きな喜びであったと同時に、わーわーずを全国にアピールすることにつながったのではと思います。
 練習会でいろんな大会の様子や練習方法について話しを伺いながら走れることは貴重な財産です。2005年の2月に、初フルに挑戦する勇気をいただけたのも、わーわーずに参加したからこそと思っています。
 私にとってわーわーずは、「交流の和」であり、「人の輪」です。新たな思い出の1ページをみんなで作っていけるように、そして常に「楽しく」をモットーに、これからもよろしくお願いします。

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