大阪市平野区 中山善富
私と山の出会いは、小学校2年生時に父と修験道のメッカ奈良県の「大峰山」に登ったことに始まります。
体が弱く、数多くの病気(肺結核・腎臓など)をしていました。
学校もよく休みがちだったことを覚えています。
それ以来、山の魅力に取り付かれましが、年に一度の大峰山参拝以外、山にいけずの状態が続きました。
社会人になってからは本格的に登山を始め、テントをもって毎週のように、近隣の山はもちろん、3000m級の日本アルプスにも出かけました。
そして、日本の高い山10傑(富士山をのぞく)をほとんど登りました。
ところが25才のとき、右膝を痛め、山に行くことができませんでした。
登山の中止、病院へ受診、治療の専念の日々。
やりたいことができない苛立ちを覚えました。
そして1年間の空白、治療休養の日々。
登山の再スタート。
膝を痛めた原因は筋力の不足ではないかと感じ、ジョギングをはじめました。
会社から帰ってからの「夜のランニング」です。
しかし、これは長続きしません。
アルプス山行の前に、数日やる程度で山から帰るとやめてしまいます。
また、思いついたらやるという状態が4〜5年続きました。
休日には山に行っていましたので、疲労でランニングどころでなかった。
結婚という節目に合い、山をやめてしまいました。
すると体重が見る見るうちに増え、体型が変わり、今で言う「メタボ」となってしまい。
このままではいけない。成人病になってしまう。
心機一転。ダイエット開始。
朝のランニングを初めました。
早朝の町中の走り、ランニングの辛さ、継続の難しさを痛感しました。
それでも継続したお陰で、心よい疲労感、「ランニングハイらしきもの」の体験・・・
旅行に行った時も、観光旅行で見ることができないものを求めて走りました。
ランニング中毒となる。
そして「山ネット」との出会い。
視覚障害者の山への情熱・思いを感じながらのボランティア登山活動。
奉仕したときの満足を感じながら活動です。
そして山ネットとメンバーを通じての「わーわーず」との出合い。
人生の機転となる「マラソン」との出会い。
2008年の12月の冬ことでした。
いままでは、数キロしか走らなかったが私が、10キロ以上の走行、
一時間以上の走行、スピード走、そしてペア伴走・・・
私にとって「未知なる走りと遭遇」でした。
マラソンと登山には共通点が多々あります。
まず、達成感と満足感があることです。
一つコースを完走(歩)したとき快感は口では言い表せないものがあります。
やったことのある人でないとわからないものです。
次は、下半身の脚のスポーツであるということ。
時間と距離の戦いがあること。
グループ行動を伴うものである。
相違点は
マラソンにはリタイアして途中で止めることはできますが、山はそれができません。
登山はリタイア=遭難になってしまいます。
マラソンは応援者が多いし、大勢の人と行動を共にします。
登山は多くて数十名です。
また、登山は山がないとできませんが、マラソンは道・山等どこでもでき、場所を選びません。
合い違いを認識しながら、これからも「わーわーず」の参加させていただきます。
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