第13回大阪・淀川市民マラソン
2009年11月1日(日) 大阪府枚方市他

西條さんの完走記です。

第13回淀川市民マラソン初フル完走記
2009年11月1日
 うれしさと不安の中、初めてのフルマラソン挑戦の日がやってきました。
思い起こせば、2年前、初ハーフも淀川マラソンでした。
あの日も今日と同じように日差しの強い暑い日でした。今日も暑さとの戦いだなと自分に言い聞かせて、スタート前の独特の雰囲気を味わった。
 今年はわーわーずからたくさんの方がエントリーされておられ、初フルの方も5名(ブラインド3名・ガイド2名)、常連の方、ハーフを走られる方など知っている人が多くて心強い思いでした。
 スタート前のトイレが遅くなってしまい、用をたしてスタート位置につくやいなや、ピストルの音とともに一斉にスタートしました。ほとんど最後尾からのスタートであったためスタートラインまで5分あまりかかりました。
 今回の伴走は、谷尾さんにメイン伴走を、エミューさんにサブ伴走をお願いしました。
なんと贅沢で、もったいないことで、とてもありがたく感謝しています。
最初からずっとエミューさんの先導で、その後を僕と谷尾さんが走ると言うスタイルで走りました。エミューさんがあらかじめ路面状態の変化を伝えてくれたり、前を走るランナーに「ブラインドが通ります」と声をかけてくれ、そして、再度、谷尾さんの指示というとても恵まれた条件で、すごく走りやすかったです。また、給水もエミューさんに先に取ってもらい、給水場の先で、おちついて飲むことができました。
 最初はたくさんの人のため、ゆっくりとしたスタートで、ウォーミングアップ替わりとなり、僕には上々のすべり出しとなりました。とにかく暑かったため、こまめに給水を取るように心がけ、一杯は飲み、もう一杯は頭からかぶって、体を冷やすようにしました。
汗が多くなるとどうしても塩分不足で、しんどくなったり、痙攣がおこりやすくなるので、最近では塩昆布を持つようにしています。今回も幾つか持ってきていて、10qあたりでその一つを食べました。
 このあたりでサケもっとさんとカンチャンの応援を受け、そのうれしさで、さらにパワーアップできました。また、帰りには飴まで頂き、長時間の応援ありがとうございました。
 自分が考えていたようにキロ7分のペースで、10km、15km、毛馬の水門を越え、折り返し地点と、それほどしんどくもなく、のどかな淀川河川敷を気持ちよく走ることができました。
 あんなに晴れ上がっていた天気が、いつの間にか曇り空に変わったと思えば、ぽつぽつと雨が降り始め、涼しく気持ちよいなあと思っていると、雨脚が激しくなり、いつの間にかずぶ濡れ状態、そしてあっと言うまに水たまりができ、水しぶきをたてながら走り続けました。
 30km過ぎても、まだまだ元気で、「もう後12kmしかないよ」と伴走者の励ましにも「そうだね」と言えるほど余裕で、最後まで走れるかもしれないと思えるぐらいでした。
 やはりそんな甘くはなかった。33kmを過ぎた頃から急に足が重だるくなり、前に足が出なくなってしまい、35km地点で、悔しいけど立ち止まってしまいました。もうこの距離は僕には未知の世界で、当然起こるべき足の疲労であった。最も懸念していた足が痙攣し、動けなくなるようなことは、最後までおこらなかったが、これ以後長く走ることができず、はしったり、歩いたりと言うことになってしまいました。
 また、38kmあたりで右足の靴の中に石が入ったような感触が起こり、コース脇のパイプに腰をおろし調べたら、石ではなく、元々少し痛めていた足の小指に巻いていた傷バンがはがれて、丸くなり石のように感じたのでした。しかし、指先から少し出血していたがあまり痛みは感じなかった。
 このころになると足とともに体の疲れも激しくなり、エミューさんがずっと持って走ってくれていた、フルーツビィーズやスポドリを頂くと体の中から力がわき出てくるようでまた、走ることができました。このフルーツビィーズ甘酸っぱくめっちゃうまく大変きにいりました。これからロング走には持参しようと思いました。
 ついに40kmの表示が過ぎたところで、みぞうおちあたりが、むかむかする感じで気分が悪くなり、またもや歩いてしまいました。それから走ろうとしてもどうしても気分が悪くて走ることができませんでした。谷尾さんが優しく「これは疲労の極限に来てるのだから、も走らなくても、歩いても完走は大丈夫だから」といたわってくれました。
 この数か月、この日のために谷尾さんにはたくさんいっしょに走ってもらいました。向川月例会での30km、芦屋浜ウルトラ30km、10年記念4時間リレーマラソン、そして妙見マラニックなど、どなたよりも多くロープを握っていただき、そして初フルへのアドバイスなど大変お世話になりました。
そんな思いの中で、ゴールを前にして走ろうとしても走れないこの現実は、なんとも情けなく、悔しく、そして伴走者に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。せめてゴールは走ってと思い、最後の力を振り絞ってゴール200メートル手前から、なんとか走ってゴールできました。
結局タイムは5時間18分53秒でした。
目標の5時間内完走はできなかったけれど、完走できたことは大変うれしい思いです。
タイムは別にして、完走できたことは、これからの大きな自信になりそうです。
最後まで走れる走力と体力を養って、来年再度挑戦したいと思います。
伴走してくれた谷尾さん、エミューさん、そして応援してくれたみなさん、心よりお礼申し上げます。



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