まさやんさんのレポートです。
第10回全国障害者スポーツ大会に参加して
私は2010年10月23日(土)から25日(月)まで千葉県でおこなわれた第10回全国障害者スポーツ大会・ゆめ半島千葉大会に参加させていただきました。出場種目は、陸上競技の800m、1500mの2種目です。全国障害者スポーツ大会への参加は初めてで、とても感動的で、思い出深い経験をすることができました。
私は成人してから中途で視覚障害者になりました。目が不自由になると運動をする機会も少なくなってしまいましたが、30歳を過ぎてから健康のためにジョギングを始めました。それからランニングをしている多くの視覚障害者や一緒に走ってくださる伴走者の仲間と出会うことができ、随分と世界が広がったように思います。
昨年の全京都障害者総合スポーツ大会の結果、京都市の代表選手として選んでいただき、全国大会への出場が決まってから、それまでほとんど経験のなかったトラック競技の練習に取り組みました。6月から月に2、3回のペースで、丹波自然運動公園と太陽が丘陸上競技場で強化練習会が行われました。この練習会では、10代の若い選手たちと一緒に走らせていただき、彼らの父親のような年齢の私にはかなりきつい練習でしたが、大変よい刺激を受けることができました。特に猛暑が長く続いた夏場の練習でも、積極的に練習メニューをこなしていくみなさんに何とかついていけたことは、大きな自信となりました。コーチの先生方にも丁寧なアドバイスをいただき、自分でも驚くほど記録が伸びていきました。
大会本番の陸上競技は、千葉市にある千葉県総合スポーツセンター陸上競技場で行われました。私の出場した800mは10月23日(土)、1500mは24日(日)に実施されました。
800mは、大会初日ということもあり、レース前にはかなり気分も高まってきました。出場選手は3名でしたが、他の選手の走力は全くわからないので、自分の実力を出し切ることだけを考えました。コーチが今の私の走力からペース配分を考えてくださり、ほぼそのペースを守って走りきることができました。その結果、自分としてはうれしい好タイムで1位になることができました。
翌日の1500mは、今まで練習に力を入れてきた種目でもあり、その集大成としてすべてを出し切りたいと思っていました。800mでよい結果を出せていたので、気持ちよくレースに臨むことができました。出場選手は4名でした。ペース配分も考えていたのですが、なかなかスピードにのることができず、少し焦りながらもペースを落とさないように踏ん張りました。何とかトップをキープしていたのですが、すぐ後ろにずっと2位の選手がついてきており、伴走していただいたコーチの「今、がんばらないと後悔しますよ」という声掛けに気持ちを取り直して最後までペースを落とさずにゴールすることができました。目標タイムには少し届かなかったものの、1位となることができ、金メダルと花束をいただき、表彰していただいたときにはとても感慨深いものがありました。後で知ったことですが、800mも1500mも大会記録での優勝だったということで、私としてはできすぎのうれしい結果をいただきました。
このようなすばらしい経験ができたのも、大会関係者のみなさんや選手のみなさんをはじめ、多くの方々の支えがあってのことだと思います。本当にありがとうございました。
第10回全国障害者スポーツ大会 ゆめ半島千葉大会 の大会サイトは こちら
です
本文終わり