2011年9月18日(日)は、日本で初めて開催されたパラトライアスロン世界選手権横浜大会に出場してきました。
昨年、トライアスロン競技の指導者である大西さんに出会う事ができて、パラトライアスロンという種目があると言うことを知りました。
それで、今年の3月頃からトライアスロンの練習を始めたのですが、海で泳いだのはもう20年近くも前の事で、無事に泳げるか不安でした。
まず、6月にグリーンピア三木でトライアスロンフェスティバルという大会で初心者体験の部に出場するための練習を始めました。この大会は、海で泳ぐのではなく、プールで泳ぐので、海で泳ぐような恐怖心もなかったので、主にタンデム(二人乗り)自転車の練習を大西さんにしてもらいました。
そして、グリーンピア三木での大会で無事に完走できたので、世界選手権へ出場できる事になりました。
それから、夏には、淡路島や二色浜へ行ったりして、海でウエットスーツを着て、泳ぐ練習をしたおかげで恐怖心もなくなり、世界選手権への準備ができました。
いよいよ、世界選手権の前日に新幹線で横浜へ行き、受付をして、パラの部のルールを説明してもらった後、タンデム自転車の調整をして、前夜祭の会場に行き、食事をして、翌日の大会に臨みました。
大会当日の18日は、素晴らしく良い天気で、午前6時半頃大会会場に着きました。
午前7時45分にスタートなのでガイドの大西さんと自転車のチューブを体に付けて、お互いの腰のところでつなぎ合わせました。出場者の名前がコールされた後、3分前に横浜港の桟橋から海に入りました。
勿論、深いので足がつかなくて、スタートまで立ち泳ぎをして号砲を待ちました。
号砲が鳴って、泳ぎ始めましたが、どちらの方向に泳いでいるのか判らずに無我夢中で、750mを泳ぎました。
泳ぎ終わると、海から自転車のトランジットエリアまで約350mほどのカーペットが敷かれた上りの坂道をウエットスーツを着たまま裸足で走りました。
そこで、ウエットスーツを脱いで、ソックスとランニングシューズを履き、ヘルメットをかぶり、タンデム自転車をスタート地点まで二人で押して行きました。
自転車は、乗ったり降りたりするエリアが決まっているので、そこ以外で乗り降りすると失格になってしまいます。
それから、20kmをタンデム自転車で走るのですが、山下公園の中の迷路のような一度も試走できなかったコースを走りました。
タンデム自転車は、一人乗りの自転車よりも大きくて、小回りが効かないし、Uターンが沢山あるコースでは、速度をすごく落とさないと曲がる事ができないので、非常に走りにくかったです。
その後、トランジットに戻り、タンデム自転車を降りて、前の全く見えなくした
メガネをつけて、伴走ロープで伴走者と最後のランを5km走るのですが、当日の横浜は、すごく天気が良くて、めっちゃ暑くて、給水場所を求めながら走っていました。
でもランのコースも狭くて、距離表示もないし、迷路のようになっているので、今どのあたりを走っているのかも判らないまま走っていました。
そしたら、何故か後ろからパラリンピックマラソンの金メダリストである柳川さんペアが追いついてきて、追い越されました。
その時に、初めて僕の方が先に走っていたんだと判ったのですが、その時には、もう、ヘトヘトで追いつく力がなくなっていて、結局、1時間36分18秒の15秒差で2位でのゴールでした。
やはり、柳川さんのように何度も経験して、トライアスロンの力の出し方や走り方も熟知していないとうまくゴールできないんだなあと勉強になった大会でした。
しかし、このような世界から沢山の人たちが来て、横浜という所で世界選手権とい大きな大会に出場できて、銀メダルをもらい、色々な体験ができたので、とても楽しかったです。
このパラトライアスロンは、2016年のリオデジャネイロのパラリンピックから正式種目となる事が決定されています。
以上、パラトライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会の出場体験記でした。
2011トライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会 の大会サイトは こちら
です
本文終わり