「第26回KIX泉州国際マラソン・フル」宗平君の完走記です

高槻のブラインド宗平です。

昨日は泉州マラソンを走ってきた。
自己ベストも出やすいと聞いていたので、以前より一度出てみたかったのだが、昨年は抽選で落選となり、今回が初出場だった。
伴走は高槻でもよく走ってもらっているほしちゃん。
ほしちゃんには山での坂練や美味しいものを求めてのロング走などでかなり鍛えてもらっている。
これまでのフルマラソンのベストタイムは昨年11月の福知山マラソンのときの4時間03分06秒(ネットタイム)だ。
もう少しで4時間を切ってサブ4ランナーの仲間入りをしたいものだが、これがなかなか実現しない。

そんなこんなで迎えた泉州マラソン当日。
天気は味方をしてくれていて、冬の寒さではあるものの、天気が崩れることはないらしい。
コンディションは申し分ない。

新今宮の駅で滅多に乗る機会のない南海電車に乗り換え、大勢のランナーとともにスタート地点の浜寺公園に到着。
駅を降りたらすぐに浜寺公園があるのでありがたい。
にじさん、N井さん、はなてんちゃん、うーしゃん、しげちゃん、はまちさん、F海さん、ヨッシーさん、どんちゃん、さっちゃん達とエール交換して、トイレもストレスなしですませられて、準備万端。
陽射しがあって、思ったより暖かい。
ウィンドブレイカーと手袋も用意してきたけれど、なしで走ることにした。

10時30分、堺市長の号砲でスタート!
「負けないで」のブラバン演奏に見送ってもらった。
この時点ではまだまだ負けるつもりはないぞ!
Eブロックからのスタートなので、0キロ地点を踏むまでに4分かかり、その後もやはり団子状態が続く。
なかなか思うようには進まないけれど、逆に言えば、最初にスピードを上げてしまう危険性がないので、アップをしている感覚で進めるのでむしろいいのかもしれない。
ほどなくして、てらやん&さんちゃん夫妻による力強い応援、ゆかりさん&えんちゃんのユカリーズによるみかん&ウサギの応援でテンションが上がる!
実はこのコース、スタートしてすぐに関空方面に向かわせてくれるのではなく、一旦、先程電車に乗ってきた方向に4.5キロ程戻らなくてはならない。
4.5キロ戻って折り返し、5キロの地点では、1キロ6分少しのペースで走っている。
4時間を切るには1キロ5分35秒ぐらいで走る必要がある。
沿道にはコンビニやお店がいろいろあって、ローソンには「どうぞトイレを使ってください」となっていて心強い。

今回から、ハーフマラソンの部が新設され、その人達も同時にスタートするので、例年よりも混雑しているようだ。
二人分のスペースを確保するのが難しいのだけれど、さすがほしちゃん、瞬時に絶妙なコース取りをしてくれている。
最初のうちは「まあ混雑も仕方ない」ということにしていたのだけれど、あまりにも混雑が続くので、ほしちゃんがこれまた絶妙のタイミングを見計らって、「左側を通りまーす」のようによく通るいい声で言って、感じよく抜いていってくれる。
道中、このパターンを何度も繰り返し、ハーフ組の団子をなんとか通り抜けることができたが、やはりそれなりにエネルギーを使うものだ。

スタート地点の浜寺公園に帰ってきたところでだいたい9キロ地点になるようだ。
この泉州マラソン、実はエイドは充実していない。
だから、エイドで美味しいものを食べたい誘惑に毎度毎度かられてしまう僕のようなタイプのランナーにとってはベストタイムが出るのかもしれない。
なんせ、エイドの間隔も広く、食べ物を置いているエイドは、後半にバナナが2箇所にあるのみという徹底ぶりだ。
そして、最初の給水エイドも10キロ地点まで現れない。
前回の福知山のときは、タイムロスをしないように、最初の頃あまり給水せずで失速したので、今回はなるべく給水をもらった方がよさそうだ。
10キロの給水はやはり混雑していて、ドリンクが追いついていないようだったが、なんとか水をもらえたので水分補給はしっかりできた。
ここまでの5キロは平均して1キロあたり5分40秒弱で進んでいる。

宗平君とほしちゃん。宗平君が笑顔で右手を挙げています

団子は幾分解けてきたが、それでもちょくちょく前が詰まるので、ほしちゃんが
うまい具合にコース取りと追い抜きをしてくれた。
ここからは高石、泉大津、岸和田と各地でだんじりの太鼓やお囃子をして、応援してくれている。
僕はだんじり祭りに行ったことはなく、マラニックのおりに止まっている山車の横を通らせてもらったことはあるが、今回のだんじりライブはたいへん迫力があってパワーがもらえた。
ところで、この泉州マラソンは主催者が出してくれるエイドは充実していないのだが、個人が出している私設エイドがところどころにある。
あまり立ち寄らないつもりでいたが、事前情報として美味しいイチゴ大福を置いてくれている私設エイドがあると聞いていて、遭遇したらいただきたいと思っていた。
のだが、既に売り切れてしまっていて…残念!
給水エイドも5キロ間隔ぐらいにしかないので、毎回もらっておいた方がよさそうだ。
ペースは1キロ5分40秒ぐらいで進んでいる。
これまでのところ、ブラインドランナーや伴走者の単走とはハーフ出場のもりのくまさんと見知らぬ方にお会いしたが、あとはお会いせずなので、みなさんもっと前にいるようだ。
沿道の老若男女からの応援はたいへん分厚く、「まだまだ先は長いで」というおばちゃんからのユーモアあふれる応援もある。
また見知らぬランナーから僕やほしちゃんにエールを送ってくれる人もいてありがたい限りだ。
寿司屋の前を通って、ほしちゃんと「今日の打ち上げは寿司を食べて帰るのもいいなぁ」なんて話していた。
もう、打ち上げの話かい!
ハーフの人は岸和田城がゴールなので、20キロあたりからはフルマラソンランナーのみとなり、コースの混雑が緩和された。
ハーフ地点の通過タイムはちょうど2時間ぐらい。
後半に坂がひかえていることを考えると、サブ4をするにはだいぶ頑張らなけれ
ばならないが、まずまず調子はいいので、願わくば…。

うどんの出汁のいいにおいやパンの私設エイドにもひかれるが、においだけ楽しんで食べた気になって走ることにする。
と、後ろからヨッシーさんの声がして、少し調子が悪そうなのでちょっと心配。
アコーディオンの演奏や少年野球団の元気な声を聞いているうちに、ゴールまでに2回しか現れない貴重なバナナエイドに到達してエネルギー補給する。
いつもなら20キロ台後半あたりから足に痛みが出てくるが、今日はまだ大丈夫だ。
泉佐野に入って、29キロ地点からは海方面に行きたいところを一旦山方面に回っ
て折り返さなければならない。
この辺りからは結構寒くなってきて、風は強くはないけど冷たい。
30キロ地点通過。
一時的にペースが上がった区間はあるが、おおむね1キロ5分40秒はキープできている。
足が少し疲れ始めていたので、ほしちゃんからリカバリーをもらって、いよいよ泉州マラソンのメインイベントへ。

ニジさん達の嬉しい応援をもらった後、32キロの田尻を過ぎて、33キロからがいよいよこのマラソンの難所である。
ここからはスカイブリッジを上って下って、しばらく平坦な道を過ぎると、今度はマリンブリッジを上って下って、その先にある樽井で折り返し、またマリンブリッジとスカイブリッジの上り下りをするというコースだ。
つまり、上り下りが計4回あるわけで、この2つの橋は通称モンスターブリッジと呼ばれている。
まさに終盤に現れるラスボスという趣だ。
数年前、ヨッシーさんの泉州マラニックで一度だけ通ったことがあるが、なかなかきつかった印象があるので覚悟が要りそうだ。
足が疲れていなければ緩やかな坂と思うだろうけれど、足が疲れ始めているので、なかなかに手強い。
すると、ここにワープしていたてらやん&さんちゃん夫妻、ついでユカリーズのお二人と力強い応援をたくさんもらって、坂をてくてく上っていく。
最初のスカイブリッジを上り切ると結構足にき始めていた。
ただ、坂ということは、上った後は下りがあるわけで、そう思うと幾分は楽な気分になれる。
マリンブリッジも上り下りでき、待ってましたのバナナエイドでエネルギーをしっかり補給する。
すると、折り返してくるランナーの中に、N井さん&さわちゃんペア、ついではなてんちゃん&ムックさんペアを発見!
さらに、みかりん、あむちゃん、どんちゃんが連続でいいペースで通り過ぎていく。
なるほど、サブ4するにはこの中に入らなければならないのだろう。
もうすぐ折り返しの樽井があるはずと思いながら、走れども走れどもなかなか樽井に着かない。
この辺りで心が折れそうにもなるが、あと6キロ程だからなんとかしたい。
ガイドにもいろいろなパターンがあると思うが、ほしちゃんは葉っぱをかけすぎないので、僕としては結構ありがたい。
葉っぱもかかりすぎると「頑張ってんねんけど」ってな具合にしんどくもなるからね。
とはいえ、僕のペースが落ちていると、ちょっと引っ張って調子が落ちないようにしてくれている。
やっとのことで樽井の折り返しをUターンして、よし!あとはこの一直線を5キロ進めばゴールだぁ!
折り返すと、さっちゃんとまえっち&ムーランさんペアにも会えて嬉しかった。
タイム的には、ちょーっとサブ4には間に合わないような感じだが、まだ自己ベストは可能性がありそうだ。
帰路のマリンブリッジ&スカイブリッジの上りではやはりかなりのダメージをくらってしまったが、下りで弾みをつけてなんとかかんとかモンスターブリッジは攻略してほっとした。
ウルフルズの「ガッツだぜ」が流れてきて、元気が出る!
ペースは1キロ6分に落ちているが、ブリッジを過ぎれば少しは戻せるはず。
いつの間にか41キロ地点に到達
足は痛くなってるけど、今日はましな方だ。
タイムはちょっと4時間は難しいけれど、まだ自己ベスト圏内だ。
最後の力を振り絞ってわずかながらペースは上げられたと思う。
「あと300メートルや!4162頑張れー!」の声に「ありがとう!」と返す元気も
残っていた。
そのままのペースをなんとかキープして、ゴールイン!
やったぁ!ネットタイムで4時間02分39秒は自己ベストや!
着実にサブ4に向かっているのは嬉しい!
先急ぐつもりは全くなしだから、わずかずつでも自己ベストを重ねていけたらこんなに嬉しいことはない!
完走証は各自ネットでダウンロードするようで完走証はもらえなかったが、フィニッシャータオルとメダルは伴走者にもくれて嬉しい!
ドリンクをもらって、豚汁でしっかり体が温まって、泉州名物がっちょの唐揚げを買って、お待ちかねの海鮮丼の打ち上げ~!
ほしちゃん、ベリーナイス伴走のおかげで、念願の泉州にて楽しくしっかり走れた42.195キロやったよ。ありがとう!

ゴールのあと。完走メダルを首にかけた宗平君が、ほしちゃんと並んで、フィニッシャータオルを掲げもっています