「第23回(2019年)大阪・淀川市民マラソン」ふくちゃんの完走記です

皆さま、こんにちは。ブラインドのふくちゃんです。
11月3日に大阪淀川市民マラソンのハーフを走ってきました。

<人生初めてのハーフマラソンへの挑戦>

実は、大会の2~3日前から、右側の坐骨神経の経路に痛みが現れだして、当日の朝、起床時は最悪の状態でした。
右足が痛くて、ちゃんと走れるかどうか不安でどうしようもなくて、一瞬エントリーしたことを後悔するくらいでした。
でも、せっかくのデビュー戦、途中棄権してしまうかもしれなかったけど、とりあえずいけるところまで行ってみようと気持ちを立て直して会場に入りました。
伴走をお願いしていたザッキーさんにも、右足の痛みのこと、最後まで走れないかもしれない不安をお話したら、「無理せずゆっくり行こう」と言ってくださったので、それだけで気持ちが楽になり、スタートを迎えました。

スタート前。会場でのおふたり。体調いまひとつの不安をかくせないふくちゃんと、頼もしくガッツポーズをするザッキーさん

後ろの方からスタートしたので、ゲートまでゆっくり歩き、ゲートをくぐってからはゆっくり走りだしてみました。
何となく行けそうだったので、そのままゆっくり走り、足場の悪い砂利道などは歩き、それを繰り返しながら12キロくらいまでは順調に足を進めることができました。
しかし、やはり足の痛みが強くなってきて、そこからはとうとう歩いてしまいました。

15キロ付近からは、歩いていても痛くて痛くて、何度も心が折れそうになりました。
ザッキーさんにが何度も励ましてくれたり、声をかけてくれたりしていましたので、止まらず動き続けることはできましたが、もうやめてしまいたいくらい痛くて辛くて、「やっぱり私にはまだハーフマラソンなんて無理だったかな」と弱気な心が顔を出し始めました。
そこで、応援ランのサケもっとさんと新大阪の星野さんペアに出会い、お二人の声を聞いてほっとして、再び頑張ろうと気持ちを立て直しました。

また、すれ違う時に声をかけてくれた、わーわーずの仲間の方々にも励まされ、痛みに耐えながら歩き続けました。
そして、ラスト3キロ。

痛みも限界に近かったですが、制限時間内に間に合うか間に合わないかぎりぎりのラインにいることが分かって、そこからペースアップ。
ラスト1キロは自分でも驚くほどの追い込みができました。
気持ちだけであんなに行けてしまうのかと思うほどの走りができ、3時間53分とぎりぎりのタイムでしたが、何とか完走することができました。
タイムは結果が出ませんでしたが、自分が持っているものを全部出し切っての完走だったので、本当に感無量です。

伴走を引き受けてくださったザッキーさん、大会に参加されていたわーわーずのメンバーの皆さん、ボランティアスタッフとして参加してくださった皆さん、お忙しい中応援に駆けつけてくださった皆さんに、この場をお借りして心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。