「武庫川新年走ろう会2018」ほりちゃんの完走記です

初めて参加した「ぜんざいマラソン」大会

ほりちゃん(ブラインド)です。1月3日、水曜日、初めて参加したぜんざいマラソンでは、武庫川SCの皆さんをはじめ、一緒に走って下さったHちゃんには、大変お世話になり、本当にありがとうございました。
所々わだちや砂利道があって、ちょっとはしりにくい所はあったけど、賀茂川の河川敷よりもきれいな河川敷で楽しく走ることができました。
朝、雨やみぞれなどが降っていたため、寒い中、うちが走り終えるのを待ってて下さった皆さんやうちがゴール地点に近づく数十メートルくらいから、うちを囲む感じで何人かの方々が、一緒に走って下さり、うちの心の中は感謝の気持ちでいっぱいになり、思わずポロっと涙がこぼれるほどでした。
本当にありがとうございます。
あっ、残しておいて下さったおぜんざい、めちゃくちゃ美味しくいただかせていただきました。
うちの体調の具合いやお正月休みの日程を見てみて、もしもまた機会があったら、武庫川の河川敷を走ることができたらなぁと思いながら、大会会場を後にしました。

以下、編集により追記。

「ぜんざいマラソン」は、毎年正月3日、
武庫川スポーツクラブさんが開催する「武庫川新年走ろう会」の通称名。
焼きたて餅入りぜんざいがふるまわれることからこう呼ばれる。
大会ページはこちら

●大会アルバムより
武庫川河川敷コースを走るほりちゃん&Hちゃんペア

ボランティア・市民活動情報誌「COMVO」に紹介記事が載りました

10月29日の自由練習会。
駅伝が台風で中止になった翌週、あいにくこの日も雨でした。
エイドを軒下に移すのは年に数度なのですが、この日はそれに該当。
ヤンマースタジアムのひさしを借りました。

そこそこ降る雨の中、大切なカメラをタオルでかばいつつ、
ランナーさんではないのに走り去っていくランナーを追いかけながら、
熱心に取材されていたのは「ボランティア・市民活動情報誌COMVO」の縄さん。

ランのあとは福山楼でランチと歓談をともにしていただき、
長居わーわーずのいつもの様子、長居わーわーずらしさをたっぷり見てもらえました。

わーわーずの活動の源となっているブラインドランナーの走りたい気持ちを聞き出し書きとめて、
それが伴走者募集活動につながるようにと、情報誌「COMVO 2018年1.2月号(223)号」にて紹介してくださいました。

情報誌「COMVO」はB5版16頁カラー。その1ページがわーわーずの紹介に。

掲載の承諾をいただけましたので文面を以下に転載します。
なおボランティア・市民活動情報誌「COMVO」さんのHPでは、
情報誌全体の閲覧ができます。URLはこちら。
https://ocvac.osaka-sishakyo.jp/comvo/


「ふたりでかける自己ベストへの道」

視覚障害者マラソン練習会 長居わーわーず
 雨降りの日曜日。長居公園(東住吉区)の周回コースを、しなやかに腕を振り颯爽と走るランナーの姿がありました。視覚障害者マラソン練習会「長居わーわーず」は、第2、4日曜日に視覚障がいのあるランナー(以下、ブラインドランナー)と、晴眼者のランナー(以下、伴走者)の伴走練習会を行っています。始まりは、ひとりのブラインドランナーが、「私と一緒に走ってくれませんか」というメッセージをインターネットで発信したことでした。その声に応える形で関西から有志が集まり、1999(平成11)年3月に第1回目の練習会が行われました。現在、高校生から80歳を超える現役ランナーまで幅広い年代の約400人が登録しています。
 定期練習会に加えて、隔週で自由練習会を行い、希望者は、ほぼ毎週走れるように伴走者の人数を調整しています。多い時は30人以上のブラインドランナーが関西各地から集まり、まだまだ伴走者が足りない状況です。
 「雨が降ったくらいでは休めません。今日休むと2週間以上も空いてしまうことになるから」とブラインドランナー。一番求めているのは、普段の練習相手です。伴走者は、一緒に走り切った時の達成感があり、苦しさ半分、喜び2倍。ジョギングやウォーキングを楽しんでいる人なら十分、伴走者として参加できます。

ブラインドランナーと伴走者を繋ぐ”きずな”
 ブラインドランナーと伴走者は、長さ1mのロープを結んで輪にした”伴走ロープ”を握って走ります。伴走ロープを、弛ませたり、ピンと張ったりし、それぞれの好みに合わせて持ち方を変えます。スタート地点の混雑時は短く持つなど状況に応じて調整しています。伴走者は、方向や段差などを知らせ、ブラインドランナーが安全に走行できるよう周囲の景色や状況を説明します。「まるでひとりで走っているような感覚で、気持ち良く走ってもらえることが究極の目標です」と伴走者で、日本ブラインドマラソン協会理事の中山敏郎さん。
 高校生の時に、緑内障を発症し、20歳で両眼の視力を失ったという松本義和さんは、「当初は手引きで歩くだけで怖かった」と言います。道路の縁石に足がのって転倒する恐怖心と闘いながら、自己ベストを目指して走り続けています。「前の走者との距離を、音で感じています。前の人が転んだときに、巻き込まれないように5メートルほど広めに間隔をあけて走る必要があります」と耳で周囲の状況を感じとっています。実は、松本さんは、2000年シドニーパラリンピックの柔道100キロ級のメダリストです。
 ブラインドランナーの中には、パラリンピックや世界パラ陸上のメダリストの姿も。トップレベルの選手たちも伴走者とともに日々練習を積み重ねています。

[同ページに写真2点]
●パロちゃん・しょうちゃんペアが走ってるところ。
説明:ブラインドランナーと伴走者は、「視覚障害」と「伴走」と書かれたカラフルなビブスを着用し、走り込みます
●伴走ロープの写真
説明:“きずな”と呼ばれる伴走ロープ

12月24日の定期練習会

[投稿者] 松原市ガイドさかいさん

いよいよ今年も押し迫ってきました。
今年最後のわーわーず練習会の報告をさせて頂きます。
今、12月24日午後7時。少しチューハイを飲みながら、明日の家クリスマス準備の為の、チキンもも焼きの、下準備をしながらのご報告です。
今日は風も無く、天気もまずまずで、お昼に近づくと、少し日差しが暑い位でした。天気予報ではもう一つでしたが、わーわーずのみなさまの日ごろの行いのおかげでですね。
定期練習会ですのでまずはエイド準備。最近はエイド準備のメンバーが増えてきて、助かります。
定期練習会ですのでまずはエイド準備。最近はエイド準備のメンバーが増えてきて、助かります

エイド準備も完了。ブラインドのみなさまの移動も、ガイドのみなさまのおかげで順次スムーズに完了。
給水でお世話をかけている春〇さんの到着を待つだけです。いつも春〇さんにはお世話をかけています。ありがとうございます。
春〇さんも無事到着して、給水の準備も完了。自己紹介や連絡事項のガイダンスも終わり、いよいよ練習会スタートです。
定期練習会は、まずはペアー発表で指定された、ペアーとスタートします。
私のペアーは、三〇さんです。三〇さんは今話題の地下足袋シューズのご愛用者。陸王の話などでわいわい話しながら2周完走。
出来るだけ多くの方と走るために、順次ペアーを変えて再スタート、私のペアーは藤〇さんです。藤〇さんは、早出練習をしているので、7週目です。キロ6半ペースを崩さず2周完走。すごいです。強いです。まだわーわーずで2年目位です。すごい。
私の5週目は、きょっさんです。しかし、今日のきょっさんは一段とすごかった。いきなり14分14秒。後半少しペースが落ちなかったら、14分切りでした。すごく良い練習をさせて頂きました。ありがとうございます。きょっさんとの2週目はゆっくり行こうと言いながら再スタート。でもなかなかスピードが乗った走りで時間内にエイドに帰還。
ゆっくりペースのみなさまも順次エイド終了前に完走。
そして、エイドでサンタさんの衣装で、クリスマスソングを縦笛で演奏してくれた、ともちんにも感謝。
エイドでサンタさんの衣装で、クリスマスソングを縦笛で演奏してくれた、ともちん

今日の練習会も無事終了です。
今年もあとわずかです、みなさまどうぞご自愛してゆく年くる年をお楽しみください。
今年も楽しい時間を過ごさせて頂きありがとうございました。本当にお世話になりました。
来年も今年以上にみなさまに良い年でありますように。

「第48回 防府読売マラソン」福永さんの完走記です

12月17日に、山口県で開催された
第48回 防府読売マラソンに参加させてもらってきました。

結果は、3時間14分31秒でした。

福知山が思うように走れなかったので、どうなるかと思ってました。

寒い予報だったので、苦手のネックウォーマーやゲイター、
普段のレースのランシャツではなくTシャツのスタイルで走りました。

ところが、この日ばかりはという感じで最初からいいリズムで、
5kmのラップが23分15秒から22分38秒で走ることができました。

30km手前の折り返し以降が強烈な向かい風が延々続き
あと500m長かったらどうなったか判りませんが、
アクセルを踏みながらリズムを崩すことなく走れました。

これのおかげで、追い風になってからペースアップできたと考えてます。

40kmまでの5kmは、22分59秒でカバーでき、
今ある力は、100%出し切れたと思っています。

今回、ある程度のタイムを出すことができたので、
またいろいろ試行錯誤しながら
3月18日のさが桜マラソンにチャレンジさせてもらおうと考えてます。

またお世話になりますが、
よろしくお願いいたします。

防府コースを走る福永さん。
(写真提供:中谷さん)

12月17日の自由練習会

[投稿者] 松原市ガイドさかい さん

今年もあと2週間ほどを残すだけとなりました。
年末に向け何かとお忙しいと思います。そんな中、われらわーわーずの自由練習会が普段と変わらずとり行われました。
 参加者33名。当日ドタ参のガイドのおかげで、なんとかブラインドランナーには、待ち時間が無い状態でスムーズにガイドランが出来たと思います。ありがとうございます。
ミーティングの様子です、伴走者が足らないかと思われましたが、大丈夫でした

 さて、自己紹介、ミーティングも終わり、自由練習会は、各自ペアーで任意に声を掛け合い、と言っても、ガイドがブラインドに声をかけるスタイルですが、私はセッキーとペアー、拷問ダッシュスタートの刑が待ち受けていました。
 セッキーに声をかけた時点で、覚悟はしています。セッキーに鍛えてもらうと、自分に言い聞かせ、ファイト!!
1周目、13分7秒。2周目、13分30秒。3周目、13分23秒。4周目、12分44秒。
途中にセッキーへの取材インタビューが入り、何とか4周して生還しました。途中、朝食べたものが、口から出かけましたが。
 5周目は藤井寺の藤〇さんとのペアーでスタート。藤〇さんは次のレースに向け、すでに4周ノンストップで走り終えていました。ダウンを兼ねて、ゆっくりペースで、二人で藤〇さんがわーわーずに来た当初からの話をしながら、二人で冬ランを楽しみました。
 末息子の長居相撲教室の年末大掃除があるために私は11時30分にあがらせて頂きました。すもう道場の大掃除中に、練習中のわーわーずメンバーに声をかけさせて頂きました。
 練習会へご参加のみなさまお疲れ様でした。お体ご自愛ください。

「第27回福知山マラソン・第18回全日本盲人マラソン選手権」ひらけんさんの完走記です

11月23日、自身4年連続4回目の福知山マラソンを走ってきました。伴走者は昨年に続き、ウルトラランナーがべちゃんです。今回の42.195キロも、いろいろなドラマがありました。レース当日の様子をご紹介します。

今年の福知山も昨年までと同様、いつもお世話になっている賀茂パのKさんの車に乗せていただき、会場入りしました。ブラインドランナー受付を済ませ、スタート時間までは、エネルギー補給しつつ、受付場所と同じ控室で待機することにしました。近くにいらっしゃるのはAさんと奥様。そこへNさんとなんちゃんがやってきました。
「Nさん勝負!」とAさんがNさんへ宣戦布告。「いや、俺は不調やから」と控えめなNさん。「いや、俺の方が先にばてるかもしれへん」となんちゃん。宗平さんとKさんは、ランシューズを見るため外のショップへ出かけて行きました。後ろの方から、Fさんのほんわかした声が聞こえてきます。そこへうすちゃんとがべちゃんも到着し、役者がそろった感じです。

スタート時間が近づき、準備とストレッチをして、がべちゃんとスタート整列へ向かいます。気温8度~11度。明け方まで雨で心配だった天候も、スタート前には晴れ間が出てきました。アームウォーマーは装着せず、ビニールのカッパも脱ぎました。目標は自己ベスト更新&3時間15分切り!号砲がなり、Aブロックからスタート。周りは早いランナーばかりです。とここであるランナーが、「お~い!○○さ~ん!」と離れたところにいる仲間に声をかけつつ、斜め横から突然がべちゃんの前に割り込みました。「ほら!ちゃんと前見て走って!」と切れるがべちゃん。昨年のてらやんに続き(笑)。割り込みランナーは「ごめん」と言って前方へ去っていきました。

初めの1、2キロは足が重く憂鬱だったものの、徐々に体が温まり、よく動いてくれるようになりました。不思議と想定よりかなり早いペースで刻んでいきます。1キロあたり、昨年より10秒~15秒も早いラップです。自分の体との相談が始まります。“こ
のままのペースで行けるのか?後半持つのか?”。正直後半のことは心配でしたが、簡単な受け答えや会話ができる程度の余裕があったので、行けるところまでこのまま押し切ろうと決めました。がべちゃんからも時々、「ひらけん、まだ余裕あるか?」、「去年と同じくらいの余裕あるか?」と聞かれました。私のコンディションを詳細に確認してくださっていたのだと思います。「後半は声かけまくるけど、前半はあまりかけへんから自分のペースで走って」とも言われました。

8キロ過ぎに突如時雨れ出し、腕や足が一気に冷やされました。“聞いてねえ”と思いつつ、水を得たスイマーひらけんはひるまず、淡々とペースを刻みます。このあとも、時雨れては晴れ、晴れては時雨れるの繰り返しが続きました。さすが、がべちゃんは周りのランナーと違い、ウルトラ仕込みのコース取りで、緩いカーブが続くところでは「徐々に右に寄って」、「次は左に~」と最短ルートへ誘導してくださいます。「ここから150mくらい緩い上りが続くよ。そのあと150mくらい緩い下りね」と遠距離解説も冴えわたります。14キロ過ぎ、がべちゃんのマルチポケットパンツに預かっていただいていたジェル1号を補給。

毎回のことながら、今回のレースは今までにないほど多くのランナーからマークにあいました。前半、ある女性が一人、真後ろをぴったり付いてきているのを感じました。他にも、がべちゃんや私の知り合い数名を含め何人も。がべちゃんもあとあと、「あの人数は半端じゃなかった」と言っていました。私の蹴り上げた足や後ろへ引いた肘に時々接触してきます。しかし、余計なエネルギーを使いたくなかったので一度も振り向かず、一切気にしませんでした。

由良川沿いをひた走る賀茂川の閃光ちゃんは着々とイーブンペースを刻み、20キロ地点、ハーフ地点も気持ちよく通過。がべちゃんは1キロごとのラップタイムと、フル3時間15分のイーブンラップを基準に、現時点でどのくらい貯金ができているかについても教えてくださいます。もう大大大感謝です!着々と貯金を蓄え、ハーフ通過時点でちょうど3分のアドバンテージを得ました。

24.5キロ地点の折り返しが近づき、対向車線を走るランナーとのエール交換が始まります。ずーみんさんたちサブスリーペースのランナーが駆け抜けていきます。じきに私も折り返しを迎えました。恒例の太鼓演奏が行われています。“行きはよいよい 帰りはきつい”、復路の戦いの始まりです。対向車線を走ってくる、Aさん・うすちゃんペア、Nさん・なんちゃんペア、ジム仲間と、多くの方からエールをもらいました。私も右手を挙げて答えます。賀茂パの方々を判別できず(泣)。ここでアクシデント発生!がべちゃんにジェル2号を依頼したところ、取り出したがべちゃんの手からジェルがストン…。さらに足でパーンと蹴りました。ジェルが右前方、対向車線のランナーたちの方へすっ飛んでいきます。幸いセンターラインあたりで停止。T12ひらけん、とっさにロープを放し、ジェルに向かって猛然と突っ込みました。一瞬しゃがんでジェルをスパーンとキャッチ。立ち上がってランの体制に戻ろうとした瞬間、左ふくらはぎがビギーンと痙攣。“やべっ!”っと思いましたが走り出し、元の動きに戻ったところ何とか収まってくれました。やれやれ。ジェル2号をジュルル。

28キロくらいから徐々に体に疲労を感じるようになりました。若干のペースダウンが始まるも、腕はまだよく動いてくれています。ここからがスイマーの力の見せ所です。“ピッチさえ変えなければそれほどペースは落ちひん”と、自分の腕ふり、ストライドのリズムのみに集中しました。がべちゃんがエイドで思うようにドリンクが取れず、時々イライラカリカリしています。また、これまで経験したことがなかったのですが、がべちゃんより私が半歩前へ出ることが何度かあり、ロープに重さも感じました。ついには30キロあたりで、がべちゃんの息が上がり始めます。私から、「あせらず、ゆっくりでいいですよ」、「がべちゃんファイト!」、「がべちゃんナイス伴走!」と何度かお声かけしました。それでもさすが、百戦錬磨のがべちゃんです。その後、エイドのバナナを補給しきっちり持ち直してくださいました。

私の後ろをマークしていたひらけん軍団の面々もだいぶ振り落とし、中には「付かせてもらって助かったわ。がべちゃん、ひらけんありがとう!」と言ってパーッとペースアップしていく人も。“こらー!俺はサブ3時間15分のペーサーとちゃうぞー!”(笑)。粘りの走りが続きます。コース上のランナーはまばら。落ちてくる人ばかりです。「この調子。一人一人拾っていこう」とがべちゃん。36キロ過ぎに大久保さんペアを交わしました。ところで、30キロ過ぎからずっと私の真後ろ両側に男性が一人ずつ。しばらく余裕がなかったものの、37キロ過ぎにジェル3号が効いてきたおかげか体がふっと楽に。気持ちで体を前へ押し出し、最後の二人をちぎりました。

いよいよレース終盤。40キロ地点で最後の給水。ゴクリと飲んだ次の瞬間、右わき腹に激しい差し込みがきました。あまりの痛さに右手で押さえながら、「いてて!いてて!おえおえ」とわめく私。“ここにきてこれかよ。ゴールまでの残り2キロ、こんなのが続くのか”とパニックになりそうでした。ここでもがべちゃんに救われました。「この1キロはこのペースで落ち着いていこう。最後の上り1キロで頑張ったらいいから。大丈夫!15分は絶対切れるからな!」。この言葉で冷静になれ、長く息を吐くことを意識し呼吸を整えました。幸い、やがてわき腹の痛みは消えたのです。さあクライマックスの上り坂。沿道のおっちゃんが私に、「1位や!」と叫びました。これは、絆を結んだ伴走ペアとしてトップで帰ってきたという意味です。一人、また一人とランナーを交わしながら上っていきます。斜面がきつくなり、前に進んでいる感じがしない。とにかく大きく腕を振りました。フィニッシュソング、「希望の轍」が聞こえてきました。意識が遠のきます。がべちゃんが私に、繰り返し発破を掛けてくださいます。「ひらけん、上りはあと200!あと200!」呼吸のテンポをマックスまで上げました。坂を駆け上がり右折、ゴール前の直線!ラスト数十メートルはロープを手放し、ゴールゲートへ突っ込みました。がべちゃん笑顔でガッツポーズ!私はゴール地点のマットを駆け抜け、停止すると、当然ながら前屈しもうがっくりでした。それでもJBMAの鈴木邦雄常務理事に迎えられ、がべちゃんとのツーショットを撮ってくださるということで、次の瞬間には笑顔になれました。

タイム3時間14分32秒で目標クリアでした。想像以上の走りができたという気持ち4割、練習の成果がしっかり出せたという気持ち4割、もっとタイムを出したかったという気持ち2割といった感じです。また、昨年に続きT12の部優勝ということで、T11の部優勝のOさんたちと一緒に表彰台へ上がらせていただきました。伴走してくださったがべちゃんにも、少しですが恩返しできたかなと思います。最高に楽しい42.195キロでした!今後も練習し、さらに記録更新を目指します!

「第1回京都ふれeyeブラインドマラソン」なつみんさんの完走記です

 11月23日、西京極総合運動公園で開催された、第1回京都ふれeyeブラインドマラソンに参加した。
この大会は2016年を最後に終了してしまった京都視覚障害者マラソン大会の復活を求めるたくさんの声から生まれた大会だ。
復活と言っても全く同じことをするわけではない。
よかったところは引き継ぎながら、問題点を少しでも改善しようと考えられた大会だ。
 さて、今回の私の伴走は立命館大学の日野さんだ。
10キロにエントリーして優勝を目指す。
スタート前に突風が吹き、計測器のトラブルなどでスタートが15分遅れた。
スタートしてトラックを2周と少し回って外周コースへ。
この外周コースを7周回ってまたトラックに帰ってきて直線を走りきったら10キロだ。
トラックから出た段階で私の前には男性が二人。
外周に出てからもう一人に抜かれたが、その人を3周目に抜きかえしてあとはひたすらゴールを目指す。
外周は1周1.25キロなので走っている間にたくさんのランナーと声を掛けあうことができて、苦しいときには元気をもらった。
最後まで女性のトップを守りきり思わず両手を上げてゴールした。
 優勝おめでとうとたくさんの人に言ってもらえたのはうれしかったが、それ以上に他の選手たちが楽しそうだったのが印象に残った。
選手としてだけではなく裏方としてもやってきて本当によかったと思う。
また来年開催する時にはたくさんの方々に参加していただけるように私も多少なりとも役立ちたい。


以下、編集により追記。
10キロの部、入賞者の集合写真です。

大会主催者「一般財団法人角谷建耀知財団」さんサイトの
大会紹介ページはこちら。
https://www.kakutanikenichizaidan.com/blank-8

「第1回京都ふれeyeブラインドマラソン」なおちゃんの完走記です

思い出の西京極で開催された京都ふれeyeブラインドマラソンで3km走りました。
伴走は、わーわーずに入った時からずっとお世話になっているTさんです。

私の初レースは、同じ西京極で開催されていた視覚障害者京都マラソン大会の3kmで、今回も同じ3kmでした。
どうなるのか見当もつかないまま会場に到着しました。

開会式で京都光華女子中学校・高等学校のブラスバンドの演奏を聞いている時からTさんは笑わせてくださって、それほど緊張することなくスタートしました。
ゲストランナーのわかちゃん(若林順子さん)とも話しました。

スタート前は寒かったのですが、走り出したら日が当たって暖かく、半袖で正解でした。
さぁ今回はスイッチが入るのかどうか…
最初は久しぶりの走路でマンホールなどが気になり慎重に進みましたが、途中から私なりにスイッチが入りました。
と言っても、身体が重くて必死でした。
走る前にエネルギー摂りすぎたかな(笑)。
すれ違う人に名前を言うのも苦しかったです。
とにかく周りのことは気にせず前進するのみでした。

もうすぐ最後のトラックに入る頃、3km女子弱視の部で表彰されるだろうということがわかり、給水はせずに最後まで頑張ることに決めました。
タイムは19分7秒、初レースより25秒早くゴールしました。
そして、3km女子弱視の部で優勝しました。
練習不足だったのに嬉しいです。
Tさんはお楽しみ抽選会でブルーベリーアイドリンクが当たり、思い出に残るレースになりました。

視覚障がい者が気軽に参加出来るこの大会、今後も是非開催して頂きたいと思います。

アフターはコミュニケーション会に参加し、その後久しぶりに近くの喫茶店へ。
和やかに一日が終わりました。
西京極のブラインドマラソン大会はやはり特別です。
今回もわーわーずにいて良かったと感謝の気持ちで一杯になりました。
皆さん一日ありがとうございました。


以下、編集により追記。

●大会からの写真2点。
 閉会式のあとと、コミュニケーション会での写真です。

大会からの写真。競技場での集合写真。

大会からの写真。コミュニケーション会での集合写真。

12月10日の定期練習会

[投稿者] 松原市ガイドさかい さん

わーわーずのみなさまいつもお世話になっております。
 12月10日は定期練習会です。その定期練習会参加報告と、同日午後に実施され、は〇てんちゃんと私、そして柔道団体で出席の松〇さんが参加した、大阪市障がい者スポーツミーティングの報告です。

 早朝は、寒かったですね。雲が多くて。しかし、練習会開始時刻には、晴天で風もなくぽかぽか陽気模様。
 定刻の9時35分、ミーティング開始。参加者は約60名。今週の全体メールを見る限り、ガイド不足でした、しかし、ここは一発、きっしー先生、多くの学生さんを引き連れてのご参加、いつもありがとうございます。助かります。きっとこれからの人生、先生には素晴らしいことばかりの連続だと思います(私の個人的意見ですが)

 さて、ミーティングでは参加者自己紹介から始まり、お初さんかの自己紹介。今日もお初のご参加の方が3名いらっしゃいました。ありがとうございます。連絡事項では、今日午後からの忘年会のスケジュール予定のガイダンス、ドタ参加できますよなど。また、まえっちの囲碁将棋の案内などありました。
ミーティングの様子です

 定期練習会は、今日の走り始めのペアが発表されます。発表されたペアを確認して順次練習会はスタートです。
 私は松〇さんとペアーでした。久しぶりです。一緒に走るのは、去年の和歌山ジャズマラソン以来です。私は初めて、松〇さんに目の具合をお聞きしました。緑内障で今の医療技術なら何とか全盲までは無かったかもしれないが、当時の技術では、仕方ないです。と言っていました。そして、今日のスポーツミーティングに出席するでとの事でした。2周完走。しかし昨夜の宴会がたたり今一歩のペースでした。
 エイドに戻りどんどんペアを代わってください。との指示で、3週目からはパロちゃんとちょうど良いペースで3周。気持ちよかった。
 エイドに戻り、11時30分、あと1周できます。
「はい。行きます」と言ってくれたのが、まーくん。二人で、長居公園の日和日を楽しむかのように、今話題の相撲協会の話で盛り上がり、11時53分エイドに帰還。
今日の練習会は終了です。

 午後1時より、大阪市障がい者スポーツミーティングがありました。
出席者は、は〇てんちゃん、私。そして長居スポーツセンター柔道クラブからの参加の、松〇さんです。
 基調講演でロンドンパラリンピックで金メダル。そして昨年のリオパラリンピックで銅メダルをとった正木選手の講演がありました。晴眼者としての柔道から、障がい者としての柔道。当時の葛藤やその時の生きざまなど大変貴重なお話をして頂きました。比較的苦労がなく、ロンドンで金メダルを取り、その次のリオで金メダルを逃し、涙が止まらなく悔しかった思い出などお話頂きました。
 続いての講演は、正木選手の恩師でもある大山先生の講演でした。多くの選手を輩出している先生の、柔道にかける熱い気持ちや、障がい者スポーツにかける情熱に感動しました。そして、大阪市障がい者スポーツ振興室長の小山先生を中心にした、「次世代を担う、競技団体における新たなパラ選手の発掘へ」と題したパネルディスカッションへと移ました。全体的になかなか進まない、現状対応など、さまざまな問題も議論、協議されました。
 そんな論議のなか、パネルディスカッションの大山先生から、松〇さんに障がい者柔道を、長く現役として続けている事を参考に聞かせて頂きたいと言った質問がありました。松〇さんは、少しでも自分が長く続けることで、出来るだけ多くの方、特に障がいを持つ人に自分でもやれば出来るのではないかと言った気持ちをもってほしと答えていました。
大阪市障がい者スポーツミーティングの会場全景です
大阪市障がい者スポーツミーティングで発言する松〇さん
 大変貴重で、勉強になる会に出席させて頂きました。ありがとうございます。次回もぜひ出席したいです。

11月19日の自由練習会

[投稿者] 松原市ガイドさかい さん

わーわーずのみなさまいつもお世話になっております。
今日は神戸マラソン、そのほかのレースや各行事にご参加のみなさまお疲れ様です。
大荒れでなく、天気コンディションもまずまずでみなさまのお力を十分に発揮されたと思います。参加報告メールが楽しみです。
さて、われらのベースフィールド長居でも、自由練習会参加のみなさまもしっかり周回を重ねました。参加者は32名、最終全体メールで、ガイドが全くの不足、しかし、当日ガイドさんのありがたいドタ参などあり、何とかブラインドさんの待機はなかったです。みなさまありがとうございました。
ミーティングの様子です