「第7回大阪マラソン」セッキーさんの完走記です

こんばんは。
ブラインドのセッキーこと関口です。

26日に3年ぶりとなる4回目の第7回大阪マラソンをまーやんさんに伴走してもらい走って来ました。
まーやんさんは大会での伴走は大阪マラソンの3日前に開催された第1回京都ふれeyeブラインドマラソンで10km部門で伴走したのが初めてで、初フルが自分で良いかとも思ったのですが、MLで伴走依頼をした際に真っ先に手を挙げてくれた事と今大会後に自分自身のレースを控えており記録更新を狙っているという事を聞き、伴走してもらう事で自分でも力になれないかと思い伴走をお願いしました。
お願いした当初は、ここ最近、故障でなかなか走れていないけど大会までには走れるよう足をつくっていきますと色々と気にされていたり、お互いに時間が合わず大会までに足合わせができたのも練習会での2,3回でした。
そうこうしている間に着々と大阪マラソン開催日に近づくにつれ、1週間前の神戸マラソン前に風邪を引いてしまい、その状態でフルを走り、23日の西京極でも10kmを走ったりと風邪を治していかないといけないというのに体力を使い治るのも治らないんじゃないかと思いながら走りました。その間にも多くの人から早く風邪を治し大阪に臨んでくださいとメッセージをもらい、その事が自分にとっての特効薬でした。
そして、大会当日を迎えました。自分たちはbブロックスタートで走りはじめの頃は混むこともなく走りやすかったのですけど、1kmを走ったところで右足のふくはらぎの筋が張った状態で曲げようとするといつ攣ってもおかしくない状態の異変に気がつき、すぐにまーやんさんに伝えようかとも思ったのですが、曲げさえしなければ走れないこともなく、大会を楽しみにしていたのを自分の足で初フルの伴走をDNFで終わらせたくなく、頑張り走りました。中には異変を教えて欲しかったと思う人が多いかもしれませんが今回のは自分の意地です。
走っている間、何度も前が混んで抜くのも一苦労し3回ほどぶつかりそうな場面もありましたが、ペースを落とすことでまーやんさんが周囲の様子を見て的確に誘導し前へ前へと進んでいきました。多くの沿道からの声援では、さすがに京セラドームを過ぎたあたりでの元NMB48のメンバーや吉本興業のの人の横を通り過ぎる時のその人たちへの声援にはすごかったです。自分にとっては知り合いからの声援やコースでエール交換や私設エイドやボランティアとしてエイドの手伝いしている人たちからの声援が一番の力になり、その時だけは右足の違和感も忘れられました。
それにコースでの色々な場所ごとにコースの両端が紅葉の黄色で綺麗とか周りがどのような感じか教えてもらいながら走ったり、オールスポーツのカメラスポットでは事前に教えてもらいポーズをとったりと楽しみながら走ったり、普段ではあまり立ち止まったりしない給食ゾーンで何が置いてあるのかとゆっくり見てま回ったりと記録を目指して走っていたこれまでの大会では味わえないフルマラソンでした。
ゴールする時はお互いに手を握り笑顔でゴールしました。ゴールしてすぐ瞼に熱いものを感じました。
タイムは4時間11分42秒(4時間09分49秒)でした。
記録を目指して走る大会も大事やけど、今回のように楽しみながら走るのも良いなと思う大会でした。
伴走してくれたまーやんさんありがとうございました。

ゴール会場で、まーやんさんと並んで立つセッキーさん。フィニッシャータオルをもって、首にはメダル。

「第7回神戸マラソン」カープ女子・やまちゃんの伴走記です

みなさん、こんにちは。
ガイドのカープ女子・やまちゃんです。

先日、初めての神戸マラソンで、初顔合わせの方をお相手に初の大会伴走をしましたので、ちょっとだけご報告いたします。

・伴走を始めたきっかけ
他クラブの練習会で長居を走っているときに、視覚障がい、盲ろう、伴走用などのビブズを身につけた元気いっぱいのランナーをお見かけしました。
そのため、友人・友人のご家族と一緒に定期練習会に参加してみました。

・神戸マラソン【準備編】

縁ありまして、このたび東北からいらっしゃったTさんの伴走をつとめることになりました。
初神戸・初顔合わせ・初の大会伴走!
さらに、男性ランナーと女性ガイドという異性同士の組み合わせなので、トイレ、着替え、更衣室などにも不安がありました。
ちょうど神戸マラソン直前に、長居わーわーずで伊丹マラニックというイベントがございました。
それに参加して、ランナー向けに設計された長居公園ではなく、一般道で30キロ伴走したことが、神戸マラソンの際に非常に役に立ちました。
マラニックや練習会などで諸先輩方から多くのアドバイスと励ましを頂きました。
(アドバイスを下さった皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。)

さてさて、LSD練習も兼ねて神戸マラソンのコースの試走に行きまして、いよいよ運命の日を迎えます。

・神戸マラソン【前日編】

前日に空港までTさんを迎えに行き、そのまま受付に向かいました。
Tさんと、レース中に伝えてほしいこと、レースペース、待ち合わせ、持ち物、帰りの予定などについて、前日にしっかり打ち合わせしました。

・神戸マラソン【当日編】

当日の朝、三宮駅で待ち合わせて会場に向かいました。
大会では、いきなりUターンするランナーがいたり、走路が狭かったり、給水所付近が混雑していたり・・・。
とにかくケガや事故のないように、安全第一で伴走するようにしました。
沿道からも熱い声援が届き、チャレンジし続けるTさんの姿をみてこちらも元気になりました。

なお、トイレや着替えなどについては、ボランティアスタッフのサポートを受けることができましたし、主催者側の配慮もありましたので、特に不具合はありませんでした。
今回は時間的な制約がありまして、残念ながら35キロでリタイアすることになりましたが、ひとりでタイムばかり気にしていた時には忘れていた「走ることは楽しい!」という気持ちを改めて思い出しました。

・感想
伴走は、走力の高い人がするものだと思っていました。
実際に練習会に行ってみると、走力にこだわる必要はなくて、伴走・伴歩のようにいろんな楽しみ方がありますね。
長居わーわーずは楽しいクラブなので、今後も引き続き参加させていただきたいと思います。
またチャンスがありましたら、初心者ガイドですがまたお声掛けください。

乱文ですみませんがご参考になりましたら幸いです。よろしくお願いします。

神戸の街なかを走るTさんとカープ女子やまちゃん。Tさんはランパンランシャツでビニールをかぶられている。

「第27回福知山マラソン・第18回全日本盲人マラソン選手権」宗平君の完走記です

今年もフルマラソンの季節。
毎年11月23日に行われる福知山マラソンに参加してきた。
2月の京都マラソンのときに4時間8分でゴールできたので、今回の目標は4時間を切ることだ。
8分速めるというのはそう簡単なことではないだろうが、サブ4ランナーの仲間入りをしたいものである。
今回の伴走は賀茂川パートナーズでよく伴走してもらっているKさんだ。
本番までにカモパ延長コースでの30キロ練習や高槻お山方面での練習を一緒にしてもらい、よい練習ができた。

そして迎えた当日。
Kカーを出していただき、Kご夫妻とひらけんちゃんと一緒に一路福知山へ向かった。
最近、高速道路がつながってアクセスがよくなったようで、8時前に福知山入りした。
霧がかなり濃く、河川敷は結構ぬかるんでいるが、はたして今日の天気は一体どんな具合になるのだろうか。
ステップで特売のランニングシューズを見たりしている間にスタート時間が近づいてきた。
列に並んでスタートを待っている間、陽射しが暖かく、「長袖・長ズボンではちょっと暑かったやろか」と思っていたが、Kさんによると、8キロあたりからは「天気が変わるかもしれないよ」とのことだった。
実はまさにKさんの言った通りだったのだが…。
そして厳しいレースが待っていた。

10時半、号砲が鳴ってスタートした。
この大会はブラインドの枠があるので、我々は先頭から走らせてもらえる。
とはいっても、前の方から出走する高速ランナーがすぐにどんどん追い抜いていくから、そんな流れに巻き込まれてはならない。
なおかつ、最初の1キロほどは下り坂が続くが、ここで調子に乗ってペースを上げてはならない。
このコースは、最初は福知山の中心地を走り、5キロほど行くと福知山駅を通り、由良川を見ながら、8キロを過ぎるとひたすら田園地帯ののどかなエリアを走り、24キロ過ぎた辺りでUターンする。

今回の目標である4時間切りをするには1キロあたり5分40秒のペースを保つ必要がある。
最初の頃はややそれよりもペースが上がりがちになるので、少しブレーキをかけつつ1キロ5分30秒台を刻むようにした。
朝の雨が上がって、きれいな虹が出ていたと思えば、街中から田園地帯に入ったとたん、雲と風が出てきて、ぱらぱらしぐれ始め、先程の暖かさはどこえやら。
まさに北部の気候といった感じだろうか。
そんなこんなで迎えた最初の10キロは56分台で、順調に予定どおり進んでいる。

24キロ地点まではひたすらまっすぐに走っていくのだが、ところどころアップダウンがある。
沿道の温かい応援は嬉しいが、その中でも名前を呼んでくれる応援は格別だ。
今日、西京極でやっている「ふれあいマラソン」に出場しているみんなもきっと今走ってるころやろなぁと想像を膨らませる。
20キロ地点も予定どおり55分台で通過した。

そして舞鶴に入ったあたりだろうか、しぐれに加えて、急に冷気のような風が吹いてきて、強烈に寒くなってきた。
長袖をきていて助かった。
このあたりでわーわーずのいもちゃんに出会った。
「よし、いもちゃんについていけば、サブ4できるのでは」と思ってしばらくついていったつもりだったのだが、まもなく見失ってしまった。
すると、前方から折り返してくるランナーの中にひらけんちゃんとNさんの颯爽とした姿があった。やはり速い!
ミントのIさんやKさんの知り合いの方にエールをもらいながら(他にも声をかけてもらったのだが、ちょっとどなたかわからなかった)、Uターン地点の24キロを通過した。
このあたりからは水たまりがあちこちにあって、靴が少しずつ水に浸食されていくことになる。

今回はサブ4を意識してか、いつもほどエイドに立ち寄っていなかった。
「このあたりからはエイドに給水と食べ物が出てくるけど、どうする?」とKさんが訊いてくれたので、名物のおにぎりと福知山スイーツエイドには立ち寄りたいと伝えた。
そして、25キロを過ぎた辺りに、いよいよそのおにぎりエイドが現れた。
美味しいしそおにぎりを食べて、さてあと15キロほどがんばるぞ…と思ったあたりから、足が痛くなってきた。

おっと!これは予定と違うぞ!
30キロを少し越えたあたりから足が痛くなってくるだろうなという予定だったので、ちょっと痛くなるのが早いのではないか!
ここまでは1キロ5分30秒台を維持していたが、40秒台になってしまっている。
それでもなんとかこのペースを保てれば、まだサブ4には間に合うはずだ。
反対レーンからフーヤンやたかちゃんの大きな声が聞こえ、ついでKさんのパワフルな声が聞こえてきて、みっきーさんの所在を確認。
テツさんはどこにいるのだろう?
思えば、昨年の福知山は5キロ地点あたりから常にテツさんが真後ろにいて、30キロぐらいまで一緒に走れたおかげで調子が上がったのだが…。
天気はときおり晴れ間が現れるが、だいたいは曇り・小雨で風は冷たい。

Kさんからジェルをもらい、このあたりからは頻繁に給水エイドに立ち寄るようになった。
給水をとった直後は、短い間であってもちょっとエネルギーが出てくる。
30キロ地点は57分台で通過。

さて、去年は30キロあたりに福知山スイーツエイドがあって、子どもがスイーツを手に乗せてくれた。
今年もそれを楽しみにしていて、Kさんも注意して見てくれていたのだが、なかなかそのようなエイドが見つからない。
「もう少し先やったかなぁ」と思いながら先へ進む。
30キロを過ぎるとどんどんペースが落ちていき、Kさんもいろいろとはっぱをかけてくれて、なんとかかんとか走ってるという具合だった。
そんなことで、ペースが6分台に落ちてしまった。
目標とすべき5分40秒のペースからどんどん開きが出てきて、Kさんが「サブ4するにはこの集団についていかないといけない」と言うのだけれど、ちょーっとそれについていくパワーがどうにも出ない。
30キロを過ぎてもペースを落とさずに走れたら、さぞ気持ちのよいものだろうなぁ。
やはり長距離練習が必要なのだろう。
「福知山スイーツはまだかまだか…」とひたすら心待ちに思えども、それなるものはいっこうに現れない。
もう少ししたら出てくるはずや…。(実はこの時点では既に通り過ぎていたようだ。目立つ旗でも立てておいてくれてはったらなぁ…)
スイーツ効果も得られず、ひたすら苦行が続く。
上りにさしかかるたびにペースが落ちていき、35キロ地点では1キロ7分ぐらいに落ちてしまった。

歩きたい衝動にもかられるが、Kさんがこちらの思いを見透かしたように「歩くのだけはやめよう」と言う。
実は福知山ではいつもこの辺りで歩いてしまっているのだ。
Kさんの言葉に救われて、ゆっくりでもなんとか走ることができた。
ちょっと調子が戻るかなというタイミングでお決まりのように上りが現れるのはなんとも辛いところだ。

ちょっとこれではサブ4はかなわない。
ならば、自己ベストの4時間8分を切ろう。
それならまだ現実的な目標になるはずだ。
37キロ地点で「あと5キロ!」という沿道の声に続き、Kさんが「あとは(カモパ練習コースでいうところの)通学橋から帰ってくるだけ」というのだけれど、通学橋から帰る気力が残っていなくて、とぼとぼペースが続く。
しかし、自己ベストの4時間8分を切るならいくら何でもこの辺で6分ちょうどぐらいのペースにまで上げないと間に合わない。
ちょっと遅きに失した感はあるが、38キロからは「残るエネルギーを全て使い切るモード」に変えて、少しでも持ち直すように努めた。
きついけれどなんとかふんばるしかない。
なんとか6分30秒は切れている。

あと3キロのところまで来ると、なんとか頑張れそうな気がしてきた。
「あと5キロ」と「あと3キロ」ではなんだか大きく違う気がする。
ここからマッハで頑張れば、4時間8分に間に合うかもしれない。

40キロ地点に到達。この10キロは1時間6分かかっている。
「マッハ」というスピードには達しないものの、ペースはとりあえず落ちずにすんでいる。
沿道の「おかえりなさい」という言葉がありがたい。

さて、41キロまでやってきた。
最後の1キロは上り坂だ。
マッハでその坂をかっこよく駆け抜けようという気持ちで上る。
やはり1キロ続く坂は長くて、多少はペースダウンしたのかもしれないが、自分なりには最後の坂は満足のいく走りができた。
そして失速することなくゴールイン!
4時間11分00秒(ネットタイムは4時間10分54秒)。

自己ベストには届かなかったが、最後は少し持ち直して、福知山の地で一度も歩かずにゴールできたことは嬉しいし、大事なレースとなった。
サブ4の壁は厚いけれど、やはりここはもう少し練習を積む必要があると思う。
結構寒かったので、無料豚汁の長蛇の列に並ぶのはやめて、着替えることにした。
外に出ると、T12の部で優勝したひらけんちゃんのええ声でのインタビューが行われていた。3時間14分…うーん、速い!
その後、エイドで取り損ねてしまった絶品の福知山栗スイーツ「栗よりうまい十三里」と、福知山野菜を買って、福知山をあとにした。

楽しいときも苦しいときも、終始安定したKさんのナイス伴走のおかげで、安心してストレスなしに42キロを走ることができた。
Kさん、ありがとう!

田園地帯のロードを走る宗平さんと伴走Kさん。。
(写真撮影:大久保さん)

「第27回福知山マラソン・第18回全日本盲人マラソン選手権」といちゃんの完走記です

皆さん、こんにちは!ブラインドのといちゃんです。
今回の福知山は、去年に続いて2回目のフルマラソン。1年半前、単に体力を取り戻そうと思って始めたジョギングだったが伴走者のNさんに「福知山マラソン走りませんか?」と聞かれ、軽い気持ちで参加することにした。
去年の福知山は一日中雨が降っており最悪の天気の中、初フルのタイムは4時間59分でなんとかゴールすることができた。
去年は週に2回の練習をしていたが今年は週に1回程度しか走れていないため、完走できる自信はなかった。
それに今回の練習では最長で25キロまでしか走れていない。それも30キロ走ろうと思っていたのだが体力と根性がないため25キロでリタイアしてしまった。これではいけないと思い、1週間後に再度25キロ走ることにした。今度は余裕で走れるようになっていたが、あとの17キロ体力が持つか不安だった。
半年前から同じ豊中に住むMちゃんに伴走をお願いし、近所の公園で10キロずつ走り込んできたが本番ではTちゃんに伴走をお願いしている。上記に「25キロを2回走った」と書いたがこの時に伴走してくれたのはTちゃんである。
ともあれ今年の大会も体調的には、すこぶる良い状態で望むことができた。
去年の福知山での目標は6時間以内に完走することだったが、今年の目標は最低でも5時間半以内での完走、あわよくば自己ベスト更新と考えていた。
大会当日、スタート前後は天気も良く、去年とは打って変わってマラソンには最高の日和となったと思っていたのだが、10キロか15キロ過ぎた頃から雨が降ってきた。雨・くもり・晴れ・突風とめまぐるしく変わる天気の中、途中エイドでバナナ・おにぎり・でんがく・ケーキ・チョコ・飴・ホットレモン・スポドリを頂きその都度元気をもらった。また、今年はニックネーム入りのTシャツを着て走ったので、多くの方から「といちゃんファイト!」の声援を頂いた。本当に元気が湧いてくる感じがして非常に気持ち良かった。
去年と同様に35キロ時点でサブ5の団体の後ろについていたので、この団体から離されないようにと思うのだが練習不足がたたったのか、単に根性がないからなのかわからないが頑張ろうとしているのに足が上がらない。サブ5の団体からは、いつの間にか離されてしまい、スピード的には歩いている人と変わらないのではないかという感じでゴールを切った。今回のタイムは5時間4分だったが気持ちよく楽しんで走ることができたと思う。Tちゃん本当にありがとうございました。そしてMちゃんを初め練習を手伝ってくれた皆さんありがとうございました。

たくさんのランナーに混じって、Tちゃんの伴走で走るといちゃん。
(写真撮影:大久保さん)

「第7回神戸マラソン」ジョーさんの完走記です

こんばんは、ジョーこと西條です。

神戸マラソン走られたみなさん、練習会に参加された皆さん、お疲れさまでした。
また、寒い中応援に来てくださったみなさんありがとうございました。
私も2回目の神戸マラソン、おかげさまでなんとか完走できてうれしく思っています。
ネットタイム5時間19分でした。
Kブロックのスタートということもあってコースの狭いところに加えて、歩く人も多くて走りにくかったとの感想です。
その中歩くランナーをくぐりぬけ、急に止まる人に気をくばりながら、伴走してくださったあむさん、ほんとうにありがとうございました。

これまでもこれからもサブ5維持することにこだわりながら走り続けるジョーです。
これからも変わることなく練習に大会におつきあいよろしくお願いいたします。
打ち上げを企画、とりまとめしてくださったやまちゃん、ありがとうございました。
こころからお礼申し上げます。

スタート前。あむちゃんスポットに集まった仲間で集合写真。

あむちゃんの伴走で走るジョーさん。黄色のわーわーず帽、黄色のひまわり手袋がおそろいです。 打ち上げの席。壁に「神戸マラソンお疲れさま・長居わーわーず」とプリントされた横断幕が貼られてます
(写真撮影:さんちゃん)

「第1回視覚障害者クロカン大会inASO」福永さんの完走記です

遠かったけど、楽しかった第1回視覚障害クロカン大会inASO

11月4日に、熊本県阿蘇のクロカンコースで開催された第1回視覚障害クロカン大会inASOに参加させてもらってきました。

2016年4月の地震以降、自分にできることが何かあればと思っていたところに、阿蘇のクロカンコースで大会が開催されるという話が飛び込んできたので、これは、参加させてもらうしかないという気持ちになりました。

3000m、6000m、9000mと三種目ありましたが、つい一番距離の長い9000mに申し込みました。

当日は、お天気もよく、季節がすすんで、下り斜面で草か芝が一部うすくなっているところもあるにはありましたが、視覚障害者がクロカンを走るのは無理と思っていた自分には、気を使うのはわずかで、とても走りやすいところでした。
西京極の競技場周辺コースより、走りやすいぐらいのように思いました。

9000m走るのに、46:20かかりましたが、上りは心臓ばくばくって感じで、今後のフルマラソンにつながる走りはできたんじゃないかと思っています。

11月10日には、熊本のTBS系列であるRKK熊本放送の夕方のローカルニュースにもとりあげられたみたいで「写りよるところば、お母さんと二人で見たばい」と、妹から連絡もありました。

ただ、今回つくづく実感しましたが、公共交通機関などは、何にもないところでした。

自分は、伴走のかたの車で運んでいただいたので何とかなりましたが、視覚障害者のクロカン大会を開催するとなれば、全国どこでも、あしをどう確保するかというのが課題になるんだろうなと思いました。

オスプレイなんて買ってくれんでいいし、カジノなんか作ってくれんでいいんで、紐のつかない補助金というかたちで阿蘇の旅館からマイクロバスを走らせてくれればいいのに、そのために、岩にかじりつく思いで税金払ってるんじゃないかとつくづく思った今年最後の三連休でした。

また、いろんなところでお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。

では、失礼します。


(以下、HP編集にて追記)

「視覚障害者クロカン大会」のオフィシャルページはこちら。
http://asokurokan.com/blind/blind.html
福永さんが「西京極の競技場周辺コースより走りやすいぐらいのよう」と書かれた、気になるコースも紹介されてます。
コース1周をみせてくれる動画はこちら。(音声解説はなし・BGM鳴ります)
https://www.youtube.com/watch?v=fxm7HlbnaWQ

「第21回大阪・淀川市民マラソン」Theライバル対決!杉リュウペア・すぎちゃんの伴走記です

みやちゃん・小山さん・藤井さん・すぎちゃん4名が完走タオルを手に並ぶ

 
淀川市民マラソンに藤井さんの伴走として参加させていただきました。

大会ともなると河川敷のマラソンでもとても楽しく走れました。

わーわーずの多くの皆さんと走れ、わーわーずの多くの皆さんに声援していただきとても感謝してます!

目標は藤井さんご自身が自分に打ち勝ち杉リュウペア(合わせて85歳)の5時間切り!
小宮山ペア(合わせて121歳)には楽勝で、あわよくばまさるさん植さんペアにも勝ちたいと思ってました。

スタートから2、3kmはキロ8分程度で、5kmくらいまでキロ7分半で、その後はキロ6分半までは上がらないものの藤井さんの調子は良さそうで、ハーフ時点でこのまま走りきれたら5時間を切れるかなといった感じでした。

藤井さんは汗かきだとよく分かっていたので、まめに給水を取り、スポドリにて塩分、糖分を補給する事を促しましたし、藤井さんもご自身の事を分かっているようで、序盤は率先して給水を取ってもらえたので安心していました。

河川敷をにこやかに走る杉リュウペア。すぎちゃんがカメラに気づいて「ハーイ!」と手をあげている。

久しぶりに天候に恵まれた週末を気持ちよく走っていたのですが、藤井さんには暑すぎたのだと思います。藤井さんご自身でも暑いのは苦手と言っており徐々にペースが落ちていきました。

給水でもスポドリが飲めなくなり、水だけの補給、バナナやアンパンも食べれず25km過ぎくらいからはついに歩き始めてしまいました。

31kmの折り返しに向かう途中、先を走るまさるさんが折り返してきました。
思いのほか離れてはいなかったことに安心しつつ、後方の小宮山ペアが気になって仕方ありませんでした。

歩いている最中は半ば引っ張りながら歩いてしまった事を反省してます。
藤井さんの左腕が痛くなり、右手にロープを持ち替えましたから・・
藤井さんごめんなさい。。

32km小宮山ペアが後方200mに見えてから藤井さんが走り出しました。
そして藤井さんの完走記にもあったように、ゆかりさんのコーラは藤井さんを生きかえらせました!

後になって考えてみると20km、30kmにて補給する藤井さん自前のジェルも効果があったのではと感じてます。

32.5kmサケもっとさん親子?の応援にも元気を頂きました!

あららんさん、ザッキーの交通整理にも感謝でした!

小宮山ペアとの距離を頻繁に気にするようになりました。
逃げるものの辛さを身に染みながら、長居公園の3周、長居公園の2周といいながら走りました。歩かなければ、逃げ切れる。と思っていました。
もうここからは言うまでもありません!
藤井さん、小山さんの完走記にもあった通りの逃げ切りの激走と最後のデッドヒートです。

僕らにしかできない最高の悪あがきを見せてやろう!と何度もいい藤井さんを奮い立たせました。

こちらはスピードあげいるのに小宮山ペアに抜かれ、20mまで離され、それでもスピードを上げ続け、5時間半を経過したランナー達の9割は歩いている中、キロ5分そこそこで走る4人は異様な光景に映ったでしょう。

勢いあまり伴走者が先にゴールをしてしまうという失態もありましたが(以後気を付けます。。)、最高の悪あがきの甲斐もありなんとか杉リュウペアの1m差での勝利に終わりました!

わーわーずに参加させていただき1年が経過しました。
何物にも代えがたい貴重な経験をさせていただいております。
当日もたくさんのわーわーずの方に声援いただき藤井さんをゴールまで導くことができました。とても感謝しております。

走り終えてのゴール会場で。わーわーず仲間の集合写真。20名ほどがVサイン・ガッツポーズ・バンザイ・スマイルしてます。


「Theライバル対決」
2組4名さんそれぞれの完走記・伴走記もぜひご覧ください。

みやちゃん・小山さん・藤井さん・すぎちゃん4名が完走タオルを手に並ぶ

「第21回大阪・淀川市民マラソン」Theライバル対決!杉リュウペア・藤井さんの完走記です

みやちゃん・小山さん・藤井さん・すぎちゃん4名が完走タオルを手に並ぶ

 
2017年11月5日、第21回淀川市民マラソン、フルマラソンの部に出場しました。
ライバルとの対決も重要ですが自分との戦いも大切。
目標の5時間をめざし、キロ6分半でどこまで行けるのか挑戦!!

スタート前はとてもリラックスしていた。
ライバルとスタート直前にトイレに行こうと列に並び、
用を足してトイレから出てきたら何やら花火が上がった。
長居公園の大会と違い、規模が大きい大会は
何かとにぎやかだなぁ…と思ってたらライバルがトイレから出てきた。

時計を見たら9時40分、あれ?、今の花火はスタートの号砲だったようだ(汗)
慌てて列に並んだらほぼ最後方、
スタートラインを越えるまで8分半ほどかかった。

キロ6分半なんてとてもとても、大混雑でキロ7分半でも走れない。
そのまま10kmを通過し、5時間の目標は諦め、気持ちよく走る事にした。

20kmに近付いた頃、暑さと疲労からか味覚がおかしくなってきた。
水もスポドリも同じ味に感じる、しかも一口飲むと吐きそうになるほどまずく感じ、
水分摂取はミカンが命綱。

25km近くのエイドで水とスポドリを一口飲むも気持ち悪くて吐きそうになって飲めず、
ついに28km付近で完全に足が止まった。
ハムストにピキピキくる違和感と呼吸の乱れから気持ちが切れた…。

31kmの折り返しでも走り出す事が出来ず、味覚もおかしいまま、
ジェルとミカンで補給するも気持ちが前に進まない。

32km付近でライバルとすれ違う。
ライバルは力強く走っており、エールまで送ってくれた。

33km付近で振り返ると200mほど後方にライバルの姿が見えた。
残り9km、長居公園なら約3周、
何とか気持ちを奮い立たせて走り出したが歩いて固まっってしまった筋肉、
ロボットみたいにぎこちない…。

その後も味覚は戻らず、水分補給も満足にできないまま、
キロ7分半がやっとこさのフラフラ状態。
そこに女神のエイド、ゆかりさんがコーラを入れてくれた、
めちゃくちゃ美味しい!!
水分と糖分の捕球も嬉しかったが、美味しく飲めたのが何よりうれしくて
もう一杯もらおうと思って後ろを見るとライバルが50mまで迫っていたのですぐに走り出した。
美味しく飲めた幸福感で気持ちがリセットでき、かなり元気が出た。

ライバルとの差は50mから200mの範囲で縮んだり広がったりしながら
38kmを通過して残り4km!!
「後ろも疲れてるからこのまま歩かずに走ったら勝てるよ!!」と
伴走のすぎちゃんから檄が飛ぶ。

39km通過、後ろから伴走の宮さんの元気な声が聞こえる。
後ろからの越えはよく聞こえますね、ライバルも元気なのかとプレッシャーを感じ、
7月の伴走講習会の中田さんの講義を思い出した。
ギリギリの戦いでの「駆け引き」
こっちは駆け引きどころかどんどんペースが落ち、
キロ8分をキープするのも難しく、一歩ずつ進むことしかできない。

40km通過、ライバルとの差は150m、
すぎちゃんからの励ましに答える余力もなくなりキロ8分を越えた。

残り2kmを切ったころ、いつの間にかライバルがすぐ後ろにいた。
40kmからラストスパートをかけたのか、あっという間に抜き去られた。
必死でキロ7分まで上げても置いて行かれる。
最後のチカラでキロ6分半まで上げても少しずつ差が開く。
路面の悪い所に入り、これ以上スピードを上げられない…。

40kmを越えてこんなペースまで上げられるのか…。
これが練習量の差という事なのかな…。
ここまでの走りをされたらしょうがない、勝てない…。

そう頭に浮かんだとき、またすぎちゃんから劇が飛んだ。

「最後サイゴ、上げられる?、上げて行こう上げて行こう!!」
「もう無理?、上げれない?、無理かぁ?」

無理という言葉を聞いて気持ちを取り戻した。
このまま負けたらライバルに一生言われ続けてしまう!!
次に勝っても1勝1敗でしかない!!
そんなことは絶対に嫌だ!!

よし、路面が悪い所ではペースを維持、舗装路に出たら最後の最後、
どこまで追いつけるか最後の勝負!!

冷静に呼吸を整え、フォームを最終確認、
今まで教えてもらってきたことを思い出す。
骨盤は前傾、上体は起こし過ぎない、軽くアゴを引いて視線は10m先の道路。
腕を思い切り後ろに振り、捻じれで骨盤を出す、しなりで足を前に出して骨盤の下に着地。
さぁ、舗装路に出た、差は約20m、残りは1.2km!!

イメージ通りに身体が動いた。
最後まで息が続くよう、声を出しながら深くピッチの速い呼吸を繰り返す。
少しずつスピードに乗り、キロ6分、5分半とペースが上がる。
ライバルとの差も20m、15m、10mと少しずつ縮まる。
すぎちゃんがライバルとの差をクチにしなくなった。
ここから最後の勝負、250m毎のペースで5分10秒まで上がった、

舗装路から左に曲がって路面の悪い所に入る。
「路面悪いよ!!足上げて足上げて足上げて!!」と
すぎちゃんから指示が出る。

残り数十m、私の前3mのところでライバルが路面に足を取られてペースが乱れ、
すぎちゃんから最後の檄が飛ぶ。
「体勢崩したよ!!ラストラスト!!」
最後は盲ダッシュ、ゴールに向かって死にもの狂い!!

そしてゴールラインを越えた…。

どちらが先にゴールしたのか分からないほどの接戦。
42.195km走ってきて私とライバルはたった1mの差でゴール。
どうやら、ゴール手前、紙一重でライバルを追い抜いて
私が先にゴールラインを越えたようです!!

グロスタイム:5時間49分00秒
私とライバルは同じタイムでのゴールとなりました。

記録証を手に、でもかなり疲労の様子の、藤井さん。隣には快心の笑みのすぎちゃん。

ラスト2kmのギリギリの勝負、フルマラソンとは思えないほど僅差での決着。
疲労で限界と思ってたペースからキロ3分も引き上げてくれたライバルの存在。
朝早くから応援に駆け付けてくれたわーわーずの皆さんの声援。

皆さんのおかげで、最高にしんどいながら最高に楽しいレースができました。
ありがとうございました。

そして、こんな楽しいレースを何の不安もないように伴走してくださったすぎちゃん。
ライバルを伴走してくださった宮さん。
本当にありがとうございました!!

最後に、ライバルの小山さん(←名前出しちゃった)
たった1mですが、この1mは大きいですよぉ!!
勝ちと負けを分ける大きな1mですからねぇ♪

リベンジにも応じますので、しっかり練習して挑戦してくださいよ♪(^^b

★後日追記

数日後、僅差での大勝利という美酒に泥酔しながら淀川市民マラソンの公式ページを覗いたら、タイムや順位が公開されてたので見てみました。

3803位 小山さん 5:49:00
3804位 ――さん 5:49:00
3805位 藤井 5:49:00

あれ?、ライバルの方が順位が上になってる…。
しかも、ライバルとの間にもう1人いてる…。
どういうこと?、1m追い抜いたのはゴールしてからだったっていうこと?

金メダルを確認しようとしたら銅メダルだったという事実…、見なけりゃよかった(汗)

まぁいいか…「銅」は『金と同じ』って書きますしね(笑)
またリベンジしよぉっと♪

走り終えてのゴール会場で。わーわーず仲間の集合写真。20名ほどがVサイン・ガッツポーズ・バンザイ・スマイルしてます。


「Theライバル対決」
2組4名さんそれぞれの完走記・伴走記もぜひご覧ください。

みやちゃん・小山さん・藤井さん・すぎちゃん4名が完走タオルを手に並ぶ

「第21回大阪・淀川市民マラソン」Theライバル対決!小宮山ペア・みやちゃんの伴走記です

みやちゃん・小山さん・藤井さん・すぎちゃん4名が完走タオルを手に並ぶ

 
「はじめてのフル伴走」

11月5日に開催された淀川市民マラソン、
同学年のよしみで小山さんから伴走のお声がけいただき、
小山さんの「初フル」を「初フル伴走」で一緒に挑戦させていただきました。

小山さんの盲学校の同級生でライバルの藤井さんとの宿命の対決もあり、
互いに負けられないレース展開でゴールまで死闘が続きました。
大会の公式記録は両者ともに5時間49分00秒とまったく同じタイムでしたが、
フルマラソンの部の男女含めた総合順位は、
3803位 小山さん
3804位 ――さん(もう一人、同じタイムの方がおられました)
3805位 藤井さん
と小山さんが勝利で宿命の対決を制しました。

ゴールラインを切るとき
藤井さんのガイドのすぎちゃんが先に入ったように見えたので
負けたと思いましたが、
ランナーのゼッケンのICタグで計測する公式記録は
小山さんが先にゴールしていたのです。

小山さん、おめでとう!

年齢差(藤井さんとすぎちゃんのペアは85歳に対して、われらは121歳)や
ガイドの圧倒的な力の差(経験豊富なすぎちゃんに対して、私は初心者マーク)など
ハンディを跳ね除けての勝利、お見事です。

「初フル」と「初フル伴走」のペアで挑戦した今回のレースを振り返ると、
今まで自分が単独で走ったどのレースよりも楽しく爽快な気分で走ることができ、
走り終えた後の達成感は格別で「自分たちをほめたい」と心から思い、
小山さんと同じ完走証が欲しくて無理をお願いしてプリントしてもらいました。
初フルと初フル伴走で共に戦って勝ち取った完走証は、私たちの何よりの宝物です。

ゴール後、完走証を手に、完走タオルを首にかけて、笑顔で並ぶ小山さんとみやちゃん。(撮影:たかちゃん)

走る前は「歩いてでも這ってでも制限時間内のゴールをめざしましょう」だったのが、
いざ走り出すと「ゆっくりでもいいから最後まで歩かずに走りましょう」に変わり、
そして34キロポイントが見えると「残り、長居公園3周(2.8キロ×3)」になり、
「あと2周」「あと1周」「あと半周」「一枚目の鉄蓋」「二枚目」と声をかけあい、
最後の最後まで互いに今のベストを尽くしてゴールすることができました。

実のところ、走り終えた後は、
格別の達成感でレースの勝ち負けなんてどうでもいいと思っていました。
でも、たとえ同タイムでも、勝っていたことがわかると素直に嬉しいです。
といっても、それはレースに勝利した結果やその日の激走に対するものでなく、
小山さんと一緒に積み重ねてきた「練習が報われた」ことに対する喜びです。

顧みれば、伴走のお声がけに二つ返事でお引き受けしたものの、
単独でもフルを走り切る力がないのに無責任に引き受けたことを後悔し、
7月末に開かれた伴走講習会に参加したときに、
長居駅でたまたま出会ったムーランさんや
講習会の会場でたまたま前の席に座られた初対面のすみたくさんに、
フルの前半後半で伴走の交代をお願いしたぐらいお粗末な状態でした。

そんな根性なしのへなちょこガイドでしたが、
小山さんの励ましに伴走の「覚悟」を決め、
8月から長居公園で小山さんと一緒に秘密の特訓が始まりました。
練習を始めた当初は、距離は伸びず、スピードは上がらず、
このままではどうなることかと思いましたが、互いに励まし合い、
カメはカメなりに切磋琢磨して練習を積み重ねました。

小山さんと一緒に練習した後シャワーで汗を流しながら
「ああ、きょうも自分ながらよくやったなあ」と
満ち足りた気分を味わせていただいたのも懐かしい思い出です。

あの練習した日々の満足感があったからこそ、
本番のレースでは、エイドで給水する以外は一度も立ち止まることなく、
レース後半で周りのランナーが歩き出しても自分たちは走り続けられ、
30キロを過ぎてもスピードは落ちず、むしろ加速してランナーをごぼう抜き、
そして毛馬の大堰を渡って再び堤防の下に下りた後のレース終盤では、
ロープを持った互いの握りこぶしを突き合わせて、
力の限りを尽くしてゴールまで走り抜けることができたのだと思います。

あのへなちょこガイドのみやちゃんを、
一緒に練習して伴走者として育ててくれた小山さんには心から感謝です。
また、有用なアドバイスや力強いご声援をいただいた皆さんにも心から感謝です。
長居わーわーずのおかげで、走力だけでなく、人間的にも成長したように思います。

小山さんと二人で121歳、まだまだハナタレ小僧です。
「初フル」と「初フル伴走」で完走を果たしたことに満足することなく、
大吉さんやランタナさんをはじめ人生の大先輩の皆さんを目標に、
さらに頑張っていきますので引き続きのご指導よろしくお願いします。


「Theライバル対決」
2組4名さんそれぞれの完走記・伴走記もぜひご覧ください。

みやちゃん・小山さん・藤井さん・すぎちゃん4名が完走タオルを手に並ぶ

「第21回大阪・淀川市民マラソン」Theライバル対決!小宮山ペア・小山さんの完走記です

みやちゃん・小山さん・藤井さん・すぎちゃん4名が完走タオルを手に並ぶ

 
2017年11月5日、初ロードマラソンとして、淀川市民マラソンへ出場してきました。
目標は、完走とライバルとの対決に勝つことです。

61歳のおいらと60歳の初マラソン伴走、宮様との同学年ペア。
ライバルは盲学校の同級生で23歳年下のリュウ君と40代のベテランランナーのすぎちゃんペア。
我々のことを、小宮山ペアと、ライバルを杉リュウペアと今後、記します

おいらは、どうしたら、完走とライバルに勝てるのか?
練習あるのみと8月から週2から3回、夜の秘密の特訓などして、頑張ってきました。

次に、42.195kmをどんなペースで走れば良いか、己の走力を自己分析して、抑えて抑えて、余力を残し、ライバルを残り5から1kmでとらえて、その後は、お互いの全力を出し切れたほうが勝つだろうと、前回の日記にも書きましたね。

会場につくと、、緊張しているのか、トイレがいきたくなります。
簡易トイレで、用をしているときに花火の音が。
えっ、もうスタートかぁぁ
最後方のGブロックからなので、ゆっくりと歩きながらスタートラインへ。
混雑しているので、最初は、キロ8分台、そして、ちょっとバラけてきてキロ7分台。
最初のエイドで、水分補給したころには、もうライバルの後ろ姿はみえなくなっていました。

この日は、暑いと判断したので、その後、エイドは、かならずより、水を飲み、水を首にぶっかけて暑さ対策もおこたらず、走り続けました。

なんとかハーフに着いて、トイレ休憩、そこで、足のストレッチ。
全然、杉リュウペアが、見えない。

後半の折り返しへ向かう途中で、まさるさん植さんペアとすれ違う。
走りながらリュウ君は練習できていないから、
もう、すでにリタイアしたのかなぁ?と思いながら、走っていたら、おぉぉぉ、すれ違ったではありませんかぁぁぁぁ。
宮様が、ライバルは、歩いていたよ、それに、そんなに距離もあいてないよとね。

そして、33km地点のエイドで、宮様がすぎちゃんと目があった、、その差約200mぐらい。
でもあわてずに、エイドにしっかりと立ち寄り、給水と水をぶっかける。

しかし、その後は、全然追いつかない。
我々小宮山ペアがうしろに見えたので、
また、奮起して走り出したのだろう。
こうなりゃ、橋をわたっての最後の直線で勝負しようと宮様。

33km越えてくると、気持ちの中で、歩きたい症候群や、右足の親指の付け根が痛くなってきた。
それに、足元の悪い石ころがころがっているような路面では、足裏が痛い。
そこで、気持ちを切り替えて、そうだ、足裏マッサージを受けているんやから、気持ちがええやんとね(笑)
それと、ここまで走れてきたんやから、最後まで走りぬこうと宮様が、励ましてくれる。

さぁ、橋をわたりきって、勝負どころの直線コース。
長居わーわーずのメンバーたちが、励ましの並走をしてくれる。
力が沸いてきたし、杉リュウペアも視野に入ってきた。
徐々にペースが上がってきた。
でも、まだ、150mから200mぐらいの差がある。

39kmか40kmぐらいのエイドに立ち寄った時、杉リュウペアは、小宮山ペアが近づいているので立ち寄らなかったとの情報を得た。
ということは、あいては、相当焦っているに違いない。

ここからは、我々は、握りこぶしをつけるぐらいにロープを短く握りなおして、追いつけるかどうかわからないが、もう一段ギアを上げて走り出した。
そしたら、並走していてくれたスミタクさんが、100mぐらいの差だよとね。

俄然、我々は、何も言わずに、あうんの呼吸で、追いつけると確信し、また一段とギアを上げた。
41km地点ぐらいで、とうとう追い抜いた。

ゴールが近いことをしめす豊里大橋をバックに、激走する小宮山ペア。右側後方に、数人のランナーを挟んで杉リュウペアが小さく写っている。(撮影:すみたくさん)

キロ6分30秒、6分、5分30秒と、GPSのボイスコーチが250mのペースを読み上げる。
一切、後ろを振り返らずに前だけ向いて走り続ける。
残り1kmぐらいで、なんとランニングパンツの紐がなぜかほどけてきて、ずりおちてきて走りにくくなってきたので、パンツをタイツの中へ右手だけで入れようとしても、走りながらなので、うまくいかない。
とっさに思いついたのが、紐を右手でかかえることで、なんとか急場をしのぎながら、走り続けている。
たぶん、キロ5分30から50秒ぐらいだったかなぁ。

そして、次に、高橋尚子さんとハイタッチしたいからと宮さんに言っていたので、ちょっとペースを落として、よっていったのだが、なんと、ハイタッチは、ほんの少し触れただけの空振り、でも、尚子さんは、小山さん、がんばってぇぇえとエールくれました。
もう、ただひたすら、ゴールへ向かって走り続けるだけ。
杉リュウペアのことは、考えずにというか、ほぼこのままで勝てるかなぁとね。
どれぐらいの差があるのか、まったくわからないからね。

ところが、ゴール手前200mか100mぐらいで足元が悪かったのか、よろけてこけそうになったが踏ん張って、キロ5分30秒ぐらいで走り続けた。

ゴールして、倒れこんだ。

その時、何が起こっていたのかは、全くわからないおいら。
宮様が、負けたぁぁぁぁとぼやく。

えっ?どういうことなんだぁぁぁぁ。
ゴール直前で1メートル追い抜かれたのでした。

こんなドラマみたいなライバルとの対決が、後々語り継がれるぐらいの、素晴らしい初マラソンができたことを、感謝します。
これも、ライバル杉リュウペアがいたこと、また。伴走者として立派においらをサポートしてくれた宮様、長居わーわーずの応援してくれた仲間たちのおかげだと思います。

ネット:5時間40分25秒(リュウ君は、5時間40分20秒)
グロス:5時間49分0秒(リュウ君とは同じでした)

ライバルには、ほんまにほんまに惜しくも敗れましたが、エイド以外では、一切、立ち止まらずに、走り続けられたし、何よりも完走できたことで、達成感が一杯です。

その後、応援してくださった方々と、守口のさとで打ち上げで、おいらは、生ビール6杯飲みました。
その後、宮様、杉ちゃんと、梅田組の打ち上げにも参入したら、小山さん、杉リュウペアに勝っておめでとうといわれましたが、ゴール直前にぬかれましたぁぁとね(笑)
ここでも4杯ぐらい飲んで合計10杯。
帰宅して、バタンキュ。
起床して、朝風呂に入り、筋肉痛と言う勲章を引き連れて仕事に行ったおいらでした。


「Theライバル対決」
2組4名さんそれぞれの完走記・伴走記もぜひご覧ください。

みやちゃん・小山さん・藤井さん・すぎちゃん4名が完走タオルを手に並ぶ