「とくしまマラソン2017」 なかちゃんの完走記です

ブラインドの、なかちゃんです。
3月26日、わーわーずにも何度か参加されてる徳島の「阿波を共に走る会」を結成されたKさんに「とくしまマラソン」を伴走して頂き走ってきました。
大阪から徳島まで2時間半、考えてみたらバスで名古屋に行くより近い場所です。
Kさんのご配慮で、わーわーずに参加された事があり約1年ぶりにお会いする(阿波を共に走る会の)Iさんとご一緒に私のサポートをしてくださるという事で徳島でお出迎え頂きました。
「とくしまマラソン」は前日受付がありません。あらかじめゼッケンが送られてきます。車を運転される方なら早朝に出れば参加可能な大会です。エキスポがないので徳島ラーメンを食べたり阿波踊りの体験を前日にさせてもらいました。
大会当日、陸連登録の私は恐れ多くもSブロックからのスタートでした。前半ペースに巻き込まれないように後方で待機。9時にSからBブロックまでがスタートしました。その後にウェーブスタートで後方ブロックが10分後にスタートしたようです。
コースは県庁前からスタートして吉野川を行ってハーフ過ぎて数キロ先で折り返して陸上競技場でゴールという見えてる方には数キロ先のランナーが見えるような単調なコースらしいですが初めての私には新鮮でした。
今回、ファンランだったので目的は応援やエイドを楽しむだったのでタイムは二の次です。
とは言えSブロックからのスタート。スタート直後上がりそうなペースを抑えてもらい安全に序盤の混雑を避けて約5キロ地点の吉野川橋を通過しました。
高低差は数カ所ある橋の上り下り程度でしたが、走路に鉄板の継ぎ目がかなり多く、それを私に伝えてくださるのが大変で申し訳なかったです。
IさんはAブロックのスタートで伴走者は一名しかつけれないので追いついてもらい、サブ伴走をお願いするつもりでしたが。
たくさんの団体から阿波踊りでの応援、子供たちの踊り、合唱や合奏、地元の方々の温かい応援や声援、追い越して行くランナーさんからのお声かけなど、今回もたくさんのパワーをもらいました。
ハーフ前後からお楽しみのエイド!おにぎり、すだちジュースから始まり、フィッシュカツ、蕎麦粉汁と名物もたくさん!
今回、完食が目標でしたが、25キロあたりだったかな、走路を少しだけ逸れた所に蕎麦粉汁と半田素麺のエイドが同時にあり、さすがに素麺はパスさせてもらいました。徳島ラーメンのエイドは香りだけで満足しました。
Kさんいわく次の給食情報を伝えるとペースが上がる単純な私でしたが、足も胃も余裕なく。ただ39キロ地点のJALで実際提供されているキウイドリンクだけは飲みたいと、それを目標にカウンドダウンへ。
Kさんの奥さまも応援にお越し頂き、三ヶ所で応援してくださいました。
陸上競技場に入り手を繋いでゴール!ここ最近のノーマルなタイムでしたが、最高の42.195キロでした!Iさんは探していましたが、あとで後ろにいてる(追いつけなかった)事がわかりました。3人でのゴールが叶わなかったのが今回の唯一の悔いでした。
Kさんの伴走は前述した足元の継ぎ目、アップダウンのタイミング、180度の折り返しや曲がり角の説明、エイドや周囲の情報など全てにおいて完璧でした。
でも実は大会初伴走なのです!
昨年、福知山で10キロピンチ伴走はされた事はあるようですが、1度目じゃなく10度目、いや100度目の間違いではと感じるほど問題点ない伴走に感謝でいっぱいです。
私の今回の1度目は、35キロ地点の私設エイドでの白ワイン。大会で初めてアルコールを頂きました。残りの5キロ、どうなるか賭けではありましたが問題なく、変わりなくゴールできました。
堪能させて頂いた、徳島での二日間でした。
Kさん、Iさん、本当にありがとうございました。
最後に7月で「阿波を共に走る会」が一周年を迎えるそうです。今後のご活躍、ご盛況を心よりお祈り致します。

なかちゃんの伴走をされた「阿波を共に走る会」のKさんの感想です。
完走メダルとタオルを首にかけ、完走証を手に並んでバンザイするなかちゃんとKさん。


昨日は、とくしまマラソンに参加しました。
今回は、ガチのタイムレースではなく、視覚障害ランナー「なかちゃん」の伴走でし
た。
なかちゃんは、フルマラソン13回完走のベテランランナー。
私の伴走歴は、たったの一年で、大阪の長居公園でわーわーずの練習会と徳島中央公園で私たちの阿波を共に走る会の練習会が中心で、レースは、たまたま去年の福知山でラスト10kmをピンチヒッターで伴走してしまった程度の大ビギナー伴走者。
自信たっぷりに伴走すると言ってしまったけど、内心は、不安いっぱい(笑)。
そこは、ベテランの大阪レディーなかちゃん、私の緊張をほぐそうと、先週の練習もスタートブロックに入っても一本歯下駄のYさんの下駄触ってみたりずっとしゃべってました。助かりました。
ところが、ファンランと言っていたなかちゃんがスタートと同時に無口になり、黙々と走っていきます。あれ?こんな序盤で伴走の仕方が気に入らず怒ってるんちゃうか!ととっても不安になりました。とはいえ、安全確保のために状況は伝えていかなければいけません。吉野川大橋の北詰の下り直角カーブ、第一給水所へのアンダーパスの急な下り。返事も少ない。やばい!!
結局、なかちゃんが無口だったのは、号砲とともにスイッチが入り、本気モードに入ったことが原因でした(笑)。びっくりするわ!
ある程度進むと、いつものなかちゃんに戻り、ふたりでワイワイガヤガヤゲラゲラで最後まで行くことができました。
途中で合流する予定だったかめっこちゃんと会えなかったのは残念だったけど、最後は、ロープではなく、ふたりで手をつないで笑顔のゴール。とっても楽しい42.195kmでした。
伴走そのものに関しては、反省すべき点が満載ですが、初フルの伴走に付き合ってくれたなかちゃん、そしてコース上で、沿道で声をかけてくれた走友に心から感謝しています。
みなさんからパワーをもらわなければ、ゴールできなかったと思います。
本当にありがとうございました。

阿波を共に走る会(略称:あわとも会、または、あわとも)さんのホームページはこちら。
https://awa-tomo.jimdo.com/
※当サイトのリンク集にもあります。