「第9回水都大阪100kmウルトラマラニック」ランタナさんの完走記です

4月23日の水都ウルトラマラニック100キロでは沢山の方の応援を頂きながら、完走させていただきました。ありがとうございました。

マッサージボランティアの方、サポートボランティアの方、そしてどこのエイドにも必ずわーわーずの方が居られ、わーわーずパワーを頂き、わーわーずの素晴らしさに感動しました。
伴走をして下さったムックさんは、ご自身が初めての100キロで有りながら私の伴走をして下さり完走させて下さいました。

アーリースタートは、5時30分、大阪城をスタートです。
一週間前から体調を崩し、ちゃんと食事が取れず、胃と腸の具合が悪かった私は、参加するかどうか迷いましたが、今回の水都を最後の100キロと決め、完走して5月の誕生日を迎えると決めていたので無理をして参加しました。

ムックさんには、ゆっくり走りますとお伝えして、本当にゆっくりとスタートしたのですが、3キロも走らない頃から、右腿から腰への痛みが来て、こりゃ困ったと内心つぶやきながら、大阪城をどのくらいで抜けられますかと聞いたら、5キロ位かな、まだですねとのこと、大阪城も抜けずにリタイヤは嫌だな~と思いながら走っていたら、やがて痛みも薄らぎ、そのうちなんとなく明るくなってきたと感じていたら、ムックさんが、もう、ここからは大概平らで真っ直ぐだから走り易いよと伝えて下さいました。そのあともゆっくり淡々と走りました。

エイドに着く度にわーわーずの皆さんに声を掛けて頂き励まして頂きました。それが本当に嬉しく大きな力となりました。
各エイド毎に、素麺やお豆腐、プリン、トマト等など皆さんのお心が一杯詰まった食べ物が並んでいました。今回は名物の蛸焼きが食べられなかったのが残念でした。

焦らず、ゆっくりと決めていましたが、枚方エイド迄は遠かったです。枚方エイドを過ぎて応援ランを頂き感動で胸が詰まりました。鳥飼大橋まで戻ってもう一度来なければなりません。しんどかったけれどここまでなんとなく走れました。その後ちょっと胃腸に異変が、トイレに行って少し落ち着きましたが段々と腹痛が始まりました。

もともと走りながらはそんなに食べられる方では無いのですが、放り込むように喉越しのいい物で体力を付けるようにしました。だんだん食べられなくなり、エイドを離れると次のトイレの場所を探してもらうようになりました。

最後前日はなてんちゃんに頂いていた羊羹を飲み込むように食べ最後まで持ちこたえてと心の中で祈りながら走り始めましたが、腹痛は止まりませんでした。
とうとう飲んでも戻すので、コーラーでうがいをして、残り16キロに臨みました。

だんだんと暮れていく中、寄せては返す波のように襲ってくる腹痛との戦いでした。
ゴールを目指すなんてカッコいい事は考えもせず、ひたすらスタート前に行ったトイレを目指しました。ムックさんは無理しなくていいよ、歩いてでもゴールは出来るからねと言って下さいました。

いつもなら、大きな声でヨイショ・ヨイショと掛け声を上げながら最後の力を振り絞るのですが、もう、ヨイショの声も出せず小さく唸りながら走っていると、てらやんがお迎えランですれ違いながらエールを下さいましたが、ちゃんと返事が出来てなかったと思います。そんな時あむちゃんがお迎えに来て下さり一緒に走って下さいました。

それまで、時々小さく唸りながらも淡々と黙々と走っていましたが、あむちゃんが、ゴールまでのコースを説明して下さったり、励まして下さったりとおしゃべりして少し気がまぎれました。あむちゃんにお願があります、ゴールしたら直ぐトイレへお願いしますと言いました。あむちゃんは先にトイレに行きますか?と聞いてくれましたが、やっぱりゴールが先ですとお願いして走っていると、暗い中から物凄い拍手が聞こえてきました。みなさんが待っていて下さったんですね。しばし腹痛も忘れありがとうございますと答えながら、涙をこらえていました。本当に感動の場所でした。

最後の何分かを、初めて力いっぱいのスピードを出して走りゴールしました。
そのあとは、お手洗いに直行でした(笑い)

ムックさんは、とことん私のペースに合わせて下さり、ただ足元だけには気を使って注意をして下さいました。初めての100キロとは思えない平静さと力強さでゴールへ導いて下さいました。私の方は腹痛に気を取られしんどさは忘れていました。

残り10キロ当たりで、私の呻きに気を使われたのか、ムックさんがしんどかったら止めてもいいですよと、初めてリタイヤを促しましたが、ここまで来て止めるなんてそれは無いですと答えました。頑張れとは言わなかったムックさんの作戦だったのかしら?と今でも気になっていますが、途中止めたいとは何度も思いました。
でも、それ以上絶対完走すると言う思いが強かったです。
それを支えて下さったのは、皆さまの熱い応援のおかげです。
ムックさん、すれ違いでエールをくださった方々、沢山の皆さま本当にありがとうございました。

今までで、一番強い思いでエントリーした大会で、強い気持ちで臨みながら、本当にゆっくり淡々と走れたレースで満足しております。
暫く休んだら又長居で楽しみたいと思います。宜しくお願い致します。

最後迄、読んでくださりありがとうございました。

以下のムックさんの伴走レポートもあわせてご覧ください。
「第9回水都大阪100kmウルトラマラニック」ムックさんの伴走レポートです