2017年 共生・共走リレーマラソン大会

毎年恒例の共生共走リレーマラソンへ今年も参加してきました。

今年は、5月28日(日曜) 10時スタート、15時終了の5時間リレーでした。
会場の鶴見緑地公園にもさわやかな風が吹く中、行われました。

わーわーずからは約60名の参加で5チームでの参戦でした。
まいどのことながらワイワイとおしゃべりしながら各チームタスキを繋いでゆきました。
リレーの時間も年々短くなって、5時間はあっとゆう間でした。
大会は、仮装した人や車いすの走者、視覚障害者が伴走者とともに走って、大人から子どもまで、97チーム約900人からの参加があったそうです。

コース上ではランナー同士が応援しあったり、コースわきでは、わーわーずメンバーが大きな声で声援してくれました。
シンガーソングライターの高石ともやさんが毎年音楽で声援してくれます。
ステージや飲食ブース、フリーマーケットなどもにぎやかでした。

15時に終わって、公園内での青空宴会もこれまたにぎやかに行われて、
長くて楽しい一日が終わりました。
参加の皆さん、ほんと楽しい一日をありがとうございました。
 (報告:サケもっと)
最後、全チームがゴールして、高石ともやさんのいるステージにあがって集合写真


ガイドのひろかさんは、お子さん二人(りくと君・こうちゃん)を連れてこられて
このイベントをとても素敵にすごされていたご様子でした。
ホームページ用にぜひ♪と感想文をお願いしました。

 

『10歳と7歳の伴走ランナー 誕生!?』 (ひろか)

 共生共走マラソン参加のお話の前に、少し前述を・・・。
 
普段、365日仕事状態の自分ですが、 実は4人の子供がおります。
当然、土日祝も仕事!という意味の365日なので、子育ても家のことも放ったらかし!?
母親として失格ですが、このままでは良くない・・・と悩んでいたのも事実です。
 そんな時、同月の初旬に行われる わーわーずの仲間達の恒例イベントとなっている「BBQ交流なら、仕事といっても、一緒に参加できるイベントでは? お子さん達、連れてきてあげたらどうでしょう・・・!?」と、アドバイスしてくださった方がいて、自分の中では、仕事は仕事! 子供達も一緒に参加?連れてくる?なんて発想は、あり得ないことだったので、まさに、【目から鱗が落ちる】状態・・・。
でも、行き詰っていた状況でしたので、やらないで後悔するより、やってみてそこからまた何かヒントが生れるかも・・・と逆転の発想に乗ってみることにしました。
 BBQ当日、お手伝いできるポジションを4人それぞれに割り振って頂き、自分達のできる範囲でのお手伝いをしながら参加させて頂いたことは子供達にとって、あるいは子供達以上に母である自分にとって、本当に貴重な経験となりました。
まさに、「社会が子供を育てる!」を実感することとなり、親ではない第三者との関わり・・・
子供達も、多少の余所行きの顔をしていたことと思いますが、それも含めての貴重な社会参加の場となりました。

 さて、前述が長くなりましたが、
この体験がよほど楽しかったのか・・・、わーわーずのどなたかに、「今度は共生共走マラソンがあるから、おいでよ!」と誘って頂いたようで、末っ子が「共生共走マラソンって何・・・?走るの・・・?」と興味津々・・・。
結局下二人が参加することになり、マラソンと名前がついているだけに、走れないと参加できないと思ったのか、その日から、母の帰宅を待っての、夜ランの練習が始まりました。
 1週間くらい前になると、「あと〇回寝たら、共生共走マラソンだね・・・。」
「あと〇回寝たら、〇〇ちゃんに会えるね・・・」とBBQの時にお世話になった皆さんの名前を言いながら、イベントへの期待度は、まさに、遠足以上でした!!
 
 そんな状況で迎えた共生共走マラソン当日・・・
会場に到着、伴走者として物になるかもわからない二人に伴走ビブスを用意するのは、少しためらってしまった母の手作りゼッケンを装着!?(笑)
『伴走ロープを持つ』ということは、『ブラインドランナーの命を預かる』ということ、
絶対に離したりしないことのお約束も教えながら、あくまでも初めての伴走なので、母が伴走にあたった時だけ、後ろか横で走るよう 伝えておりました。
 
結局、三人のブラインドランナーさんの伴走をさせて頂くことになったのですが、皆さんにご迷惑をおかけすることを前提に連れて行った・・・にも関わらず、BBQの時もそうですが、皆さんの温かいお気持に救われて、皆さんの仲間入りさせて頂きました。
お一人目にあたったブラインドランナー・ほりちゃんは、
「せっかく来てくれたんだから、伴走してみない? 私歩くから、りくと君とこうちゃんで1周の半分づつ担当するのはどう?」と、自ら申し出してくださったのです。
「歩くといっても、“命”を預る伴走ロープを この子達に託すというのは・・・」と母として、ためらっていると、「大丈夫! このコースはなんとなくイメージできてるから・・・」と、ほりちゃん再度二人に交渉!? 恐る恐る、母、承諾することに致しました。
母、後方見守り体制でお話しながらの半周づつ・・・ お互いに相当の緊張もあったことと思いますが、お怪我させることなく、襷引継ぎ地点まで頑張りました。
「伴走デビューのブラインドトップバッターになってもらってしまいましたが、怖くなかったですか?」とお尋ねすると、
「ぜ~んぜん!・・・ 安心して伴走ロープ、持ってもらいましたよ!」と・・・。
ほりちゃんの勇気に感謝、感謝です!!
二人目のいもちゃんも、母、後方見守り体制のもと、伴走させて頂きました。
10歳の陸人は、一人で1周させてもらいました。温かいお気持ちに救われます!
三人目はランタナさん! 母抱く懸念をお伝えすると、今まで〇〇ちゃんのお子さんも小さい時から、伴走してくれているし、大丈夫よ~と、不安を一蹴するお返事!?
本当に有難いことです。
 そして、共生共走マラソンの5時間も終わろうとする最終周を皆で走る・・・というところで、自分は全く別の伴走についてしまったので、二人、ノーマークだったのですが、
走り終わってから、「僕、ランタナさんの伴走最後まで一人でやったんだよ・・・」と
7歳のこうちゃんからの報告!? もう・・・びっくりです。
ランタナさんにお詫びのつもりで声をかけると、「気持ちよく走れたし、最後まで本当に一人で走りきってくれたよ・・・こうちゃんは頑張り屋さんだね~」とお褒めの言葉!! 
本当に本当に、初心者マークの伴走者に命を預けて下さった勇気に感謝と感動でした。

 そして、最後の貴重な経験は、子供達をその日の打ち上げに同席させて下さったことでした。子供達がいれば、必要以上に気も遣われるだろうと、打ち上げには参加せず早々に帰らせて頂く予定でしたが、何故か解散後の流れで、そのまま皆さんと一緒に動いてしまって、打ち上げ参加となりました。 申し訳なく思いつつ、皆さんのお気持に甘えてしまって、その日、一日一緒に楽しんだ皆さんとお食事の場を共有できたことは、子供達にとって、かけがえのない思い出となったことと思います。
 また、こうちゃんが、仲間の息子さんに大変気に入ってもらい、知的のハンディを持っているが故のこだわりになっていると、周りの大人達は、「こうちゃん、しんどくなっているのでは・・・?」と、距離を離そうと試みたりしてくれていたのですが、
こうちゃん・・・翌日、その息子さんにお手紙を書きたいと言い出しました。
メールを送る準備をすると、「〇〇くん、僕のこと気に入ってくれてありがとう。きのうはたくさんたべれましたか  こうちゃんより」と・・・。 その〇〇君からのお返事に対しては、「こんどはいっしょにはしってください。」と送ったのです。知的障害の方々に接する仕事に従事している母にとっては、そんな想いで受け止めてくれていたということ、本当に感激でした。
周りの大人達は、良かれと思っての配慮や環境設定をしようとしてしまいますが、
こうちゃんにとっては、ごくごく当たり前に “お友達ができた!”だったのです。
我が息子ながら、その感性は大切にして欲しいなあ~と素直に思いました。

最後に、今回のイベントに参加させて頂いた事で、いろいろなことを考えさせられました。
なかなか時間の確保が難しかった親子のコミュニケーションのきっかけとなりましたし、子供達は子供達なりに、第三者の方との接点、関わりの経験をさせて頂きました。作ろうと思ってもなかなかできない社会参加の機会でした。これも、わーわーずの皆さんの温かいお気持ちがあったこらこそ、できたことと、改めて、感謝しています。
本当に皆さん、有難うございました。

今度は、長居の練習会に支障ない範囲で参加させて頂こうと思います。
ブラインドの皆さんの伴走ができるように、
子供達の“夜ラン練習”が また始まるかもしれません・・・(苦笑)


『共生共走マラソン、走りました!』 (りくと)
初めて、共生共走マラソンに行って、たかちゃんに会えたし
共生共走で、ほりちゃんやランタナさんとはしれて
本当によかったと思います。
ランタナさんと走ってたとき、ちょっとおなかがいたかったです。
おわったあと、すぐにといれに行きました。
皆で走った最後のはしるときに、いもちゃんと走ってたら、
だいじなだいじなばんそうロープをはなしてしまって、
おかあさんにおこられました。
だけど、最後はちゃんといけてよかったです。
また、共生共走マラソンに行きたいですし、
たかちゃんといっしょにこんど走りたいです。
りくと君の手書き原稿


『みんな、ありがとう』 (こうちゃん)
きょせいきょうそうまらそんに いきました。
たかちゃんも あゆむくんたちも きてくれてうれしいでした。
ぼくは ままがいなくても、
らんたなさんとはしれたのがうれしかったです!!
こうちゃんより
みんなありがとう
こうちゃんの手書き原稿  こうちゃんの伴走で走るランタナさん

ランタナです。
ひろかさんとお子さん達の感想文に感動、うるうるしてしまいました。
参加して頂いたこと、お子達に一緒に走ってもらってありがとうなのに、逆に喜んで頂いたことに感謝です。

忙しくお仕事をこなしながら、子供たちと真っ直ぐにしっかり向き合っておられる、ひろかさんの、真摯な熱い思いがしっかりと伝わってきました。
そんなお母さんの心をお子たちもちゃんと受け取って、頑張る気持と優しさを持ち合わせて成長してきているのだなと思いました。

陸人くん、お腹が痛くなっても最後まで、なにも言わずに頑張ってくれていたのですね。ありがとうございました。でも、これから伴走で一緒に走ってくれている時に、お腹が痛くなったりしてトイレに行きたくなったら、ちゃんと伝えて下さいね。その方がうれしいですよ(にっこり)いっしょに走ってもらってる時、とっても楽しい時間でした。ロープをもってもらっているとき、まったくしんぱいはなかったですよ。
おはなしもたのしかったです。こんどはもっといろいろなおはなしをきかせてね。
ありがとうございました。

孝凌君(こうちゃん)きょうせいきょうそうでばんそうをしてくれて、よろこんでくれてほんとうにありがとうございました。わたしもとってもたのしくはしらせてもらいました。
7さいの、こうちゃんがばんそうしてくれるおもいと、がんばるすがたにとってもかんどうしました。いっぽもあるかないで、たくさんのひとがいるなかを7さいのこうちゃんは、ひとりでさいごまでばんそうしてくれましたね。とってもきんちょうして、つかれたことでしょうね。
わたしは、あんしんしてロープをにぎっていましたよ。(にっこり)
ほんとうにありがとうございました。
ランタナさんがりくと君の伴走ビブスを触ってるところと、ランタナさんがりくと君の伴走で通りを走っているところ。


ほりちゃんです。
共生・共走リレーマラソンでは、本当にありがとうございました。
何度か参加しているイベントでもあり、なんとなくうちの頭の中に
コースイメージをすることができていたので、ランイベントへ
わーわーずチームで参加することを指折り数えをしながら楽しみに
ラン練習をお母さんとともに2人のお子さんがして下さっていたと伺い、
とっても嬉しい気持ちになり、りくと君とこうちゃんに声を
かけさせていただきました。
お母さんであるひろかさんとともに、イベント初参加である
りくと君とこうちゃんにコース調べをしていただけたらという思いで、
1周のコースを伴走ロープを持ってもらって、りく君とこうちゃんに
半分ずついっぱいおしゃべりをしながら、うちと一緒に歩いていただき、
もう1周は、うちとお母さんペアのそばを並走でりくと君とこうちゃん
一緒に走って下さいました。
3周目は、お子さんたちはエイドで給水をしたいということで、
ひろかさんとのランでしたが、ほんと楽しく走ることができ、
また一緒に走っていただけたらと思っています。
3周目を走っている間、リレーマラソン大会時間内の間に、
りくと君とこうちゃん、何人かのブラインドランナーさんと一緒に
走ることができたらいいのになぁと思って走っていました。
走り終わってから、バザーで昼食を購入し、ブルーシートに戻ってきて
からのしばらくの間、りくと君が弟のこうちゃんの様子を見ながら、
うちのサポートをして下さっていました。
今回の経験が、将来への何かの役に立つことができたら嬉しく思っています。
ラン中心にはなるけど、色々なイベントがあるかと思うので、
もし良かったら、ひろかさんファミリーで、
また長居に遊びに来ていただけたらなぁと思っています。
共生共走コースを走るほりちゃん

いもちゃんです。
ひろかさん、共生共走リレーマラソン楽しかったですね。
子供さん達もドキドキだったと思いますが
楽しい1日を過ごされたようで本当によかったです。
親も ハラハラ ドキドキですよね。
私の子供も、伴走経験があるのですが
やっぱり初めて伴走した時は、ドキドキでしたよ。
戻ってきた時は、ホッとしたものです(笑)
今年の共生共走リレーマラソンの最後に陸人君の伴走で走らせてもらい、
とても楽しかったです♪ 一生懸命さが伝わってきました。
みんなで写真撮影をする場所まで上手に手引きもしてもらいました。
この日の経験で子供さん達にとっていろんなことを学んだでしょうね。
これから成長していくうえでプラスになると思います。
この前、練習会でひろかさんにお会いしたときに
陸人君がいもちゃんとまた走りたいと言ってるとおっしゃってくれたとき
すごく嬉しかったです。是非 是非 また楽しく走りましょう。
陸人くん、伴走してくれて ありがとう。
こうちゃんの伴走で走るいもちゃん

参加とりまとめ、会場準備・片付け、ペアリングほか、共生共走のあらゆることを支えてくださった春井さんの写真