「第25回KIX泉州国際マラソン大会」藤井さんの完走記です

2018年2月18日、第25回泉州国際マラソンを走ってきました。

この大会に当選したのは3カ月前の11月のこと。
小山さんとの激走の末に5時間40分でゴールした淀川市民マラソンの1週間後。
泉州国際マラソンの制限時間は5時間、
大会までの3カ月で自己ベストを40分以上も縮めないとゴールできないという、
この時期のレベルでは難しい大会でした。
入金締切のギリギリまで走るか止めるか悩んだ結果、
「ダメだったらダメでその時考えよう!」と走る事を決意。
すみたくさんにガイドをお願いしたら快諾してくれて、
時間が合えば早出練習や走り方のアドバイスなどコーチとしても協力してくれました。

そして3ヶ月が経ち、いよいよ本番。
関門アウトの不安はゼロになり、
5時間以内に絶対にゴールできるという自信もついた。
目標を5時間と設定すると置きに行く走りになると思い、
キロ6分半で止まらなければ達成できる目標をと、
3カ月前のPBを1時間短縮する『4時間40分』に設定。

大会前から緊張感も大会の実感も湧かず、前日もすぐ寝れた。
当日の朝になっても実感がなく、
すみたくさんと新今宮の駅で会っても練習に行くようなリラックス状態。
スタートラインに着いても…、スタートして5kmほど走っても…、
全く高揚感がない。
すみたくさんは走りながら路面の変化や周りのランナーのことを常に教えてくれ、
練習会と全く同じように安心して走れた。

歩道橋からのエールにこたえて手をあげる藤井さん。 (写真提供:さんちゃん)

ペースはキロ6分5秒から6分15秒で坦々と走る。
予定より少し速いが心地よく走れるのでそのペースをキープ。
10km1時間3分、20km2時間7分、
ここまで来ても大会だという実感が湧かず練習会のような精神状態。
そして30kmを3時間12分で通過、
やまちゃんに教えてもらってた30kmの通過タイムの目安ピッタリ。

楽しみにしてた32km地点のエミューさんのエイドでコーラを貰い、
皆からの応援を受けて元気が出た。
わーわーずの練習会のエイドのようで気持ちもホッコリ、まだまだ平常心。

しばらくしてすみたくさんからモンスターブリッジが見えてきたと言われたとたん、
全身に震えがきて急に気持ちが切り替わった。
ボイスコーチは33km3時間31分と読み上げた。
残り9km、モンスターに負けなければサブ4.5も射程距離、
チカラがどんどん湧いてきた…けど!?

やっぱり30kmを越えてからのモンスターは手ごわい、
試走会の時のような向かい風はないのに身体が重い、坂が長く長く感じる。
下りで体力を回復させるも平均ペースは落ち、
それでも何とか2つのモンスターを歩かずに退治、そして折り返す。

残り5kmの看板を越えた頃、
娘たちから貰ったリストバンドで汗を拭いた時、
急にいろんな人への感謝の気持ちがこみ上げてきた。
すみたくさんに、「今まで本当にありがとうございました」と伝えたら、
『それはゴールの手前までとっといてくれ』と怒られた(笑)

体力が底を尽きそうになってきたけど、残り2つのモンスターを越えるとき、
道を譲ってくれる他のランナーにお礼を言いながらエールを送り続けたら
自分も元気が出た。
何とか歩かずに最後のモンスターも登りきり、
そこでもわーわーずの仲間からの応援を受け、
ここまで来たんだなぁと3カ月を振り返り涙が出そうになりながら走った。

そして残り1km、ここで体力がカラッポに…、
呼吸ができない、息が吸えない。
ここまできて悔しいけど歩いてしまった。
1年前の初フルの最後と同じ締めくくり、
あの頃と何も変わってない最後の踏ん張りが足りない自分を悔やみながら歩き、
最後の10mだけ走ってゴール。

ゴールタイム『4時間43分59秒』、目標に4分届かず。
最後の2kmで20分かかってたので、最後の1kmが悔しい結果となりました。
でも3カ月で1時間近くも自己ベストを更新できたのは嬉しい結果、
自分の事も褒めてあげなきゃね(エライエライ)

大会までの3カ月、大会伴走からコーチまで全面的にサポートしてくれたすみたくさん。
応援に来てくれた皆さん、練習にお付き合いしてくださった皆さん、
いつも温かく励ましてくれた皆さん。
厳しいでぇ~、難しいでぇ~、無理ちゃうか~と
プレッシャーをかけ続けてくれたライバルの小山さん。
本当にありがとうございました。

最後に、身体を作るための日々の食事からサポートし続けてくれた嫁さん、
遊びに行けなくても我慢して応援してくれた3人の娘たち、本当にありがとう!!
皆のおかげでパパは頑張れました(^^v

「京都マラソン2018」オリーブさんの伴走記です

2月18日の京都マラソン、Sちゃんを伴走して走らせて頂きました!(長文です)
伴走依頼があったのは昨年11月、本番まであまり時間がなく、私も早く走れないけど、ボチボチで完走目標でいいです、ということで受けました。
私もSちゃんも初めての京都マラソン、2人でのロング走は2回、後は自主トレで何とか間に合わせた感じでした。

当日7時過ぎに阪急西京極駅で無事にSちゃんと合流、競技場へ。
実は指定された集合場所があって、それが私達のスタートのサブトラックから一番遠い場所の競技場横の階段前。(笑)
時間ギリギリまで食べたり走る準備してから、8時15分に荷物預けトラックへ。
ごった返すランナーと一緒にサブトラックのHブロックに移動。
すぐ横に仮設トイレが設置されてるので便利でした。

8時45分にセレモニー始まったけど声のみ。
東日本大震災追悼の黙祷もあったはずだけどわからず、号砲もわからず。
10分足らずで競技場に入れて、スタートゲート通るけど、ここで前のランナーの多くがスマホでゲート写す人続出、こちら伴走なのであぶなくて思わず「止まらないで~」って叫びました。気持ち分かるけど・・・
沿道の声援を受けながら五条通に出て京都マラソンスタート。

西方面、桂川・嵐山に向かうけど、四条通の途中から道幅が狭くなり、前は詰まるわ、横から越されるわ、それも殆どが何故かSちゃんの左横を行くので、その度にSちゃんが左腕をサッと前に出してぶつからないようにガードしていた。周囲を確保するのが大変だった~。
渡月橋まで行くのかと思いきや手前で右折、嵐山高架道路というの初めて知ったし結構な登り。
広沢の池、一条山越えも初めてでした。同じ京都でも西は殆ど知らないのだ。
きぬかけの道、平野神社、今宮神社と曲がり角多し。
走っていたらいつの間にやら前に鴨川が見えた!御園橋でした。
けどまだ20k行ってない、ここからが長いのだ。

Sちゃんが少し前からトイレ行きたい言って適当に探すけどどこも長蛇の列。
それが17.6の給水で仮設トイレがあって偶然空いてたので並んだら、そこのスタッフが「奥に空いてるトイレありますよ」と言う、断ったのに奥の横道入ったトイレ行かされ、足元危ないのに。それも1つしかないトイレ。親切心だとは思うけど、こういうの困るなあ。
しかもそこには給食あったらしかったのに、わからなくて食べ損ねてしまった。

気を取り直して後半は、賀茂街道から北山大橋と鴨川はマイガーデンでホームコース。
ついペースが上がり、Sちゃんから、ちょっと落として下さいと言われ。(笑)
その辺りでやっと給食にありつけた。必死でつかんだプチトマト1個。
その後も京風あんぱんも食べられた。何とその後にあんぱんの箱持った人がずらーっと10人くらい並んでて、1個貰っておいた。
それが、20k過ぎた頃からSちゃんがペースダウン、どうやら腰に来てるようでペースは7分前後まで落ちて、Sちゃんがいつも言うトコトコペースに。
予想より早くに腰に来たようです。
ついに25k過ぎ、給水所で屈伸とストレッチしてると、救護のスタッフが飛んできてマッサージありますよと言うが、Sちゃん何とか大丈夫と、再スタート。
大幅にペースダウンして、様子見ながらジョグでトコトコ行く。
その辺りで生八つ橋も食べられた。
念願の植物園に入るも予想よりコース狭いし、クネクネで走りにくい。
植物園の温室前に、舞妓さんのステージがあって小太鼓演奏の応援やっててスマホで撮るランナーいたけど、何とか避けられた。
ついにSちゃん、今度は脚が吊りそうと言って、携帯していた脚吊り防止の「コムラケア」を歩きながら服用。
少し歩いてしまったけど、植物園出たらまたトコトコペースで再スタート。

そして北大路橋からメインイベント?の賀茂川河川敷に降りた。
賀茂パの練習コース、見慣れた風景、足元も土でフラットに整備されていた。
しかし走路は狭い、歩くランナー多しで、走路の確保が大変。
つい声大きくして「すみません、右に寄ってください!」を連発。
そして、やっと30k通過、でもまだ12kもある・・
もうすぐ賀茂大橋だなあ、賀茂パの誰かいるかなーって沿道見ながら、走ったけど知り合いが誰も居なさそうで・・・寂しい。
賀茂大橋南でMさんがエード出してたけど止まれず。

丸太町で上がって終盤、Sちゃんとトコトコ頑張る。
お馴染みの御所、市役所、百万遍、銀閣寺。
御所では34k地点の沿道に、ホンダの応援の横断幕があって、実は受付時にホンダのブースで二人で応援メッセージをシールに書いて貼った、その横断幕が貼られてたので自分の書いたメッセージを確認、もう少しだ!頑張ろうって励ます。
今出川通りでは前方に大文字山が見えて、火床が綺麗に見えた。
脚も結構疲れてきたけど、給水しながら、トコトコ進む。
もはや半分以上のランナーが歩いていて、避けながら走った。
40k地点通過、もうちょっとだ!あと2kちょっとだ!
東大路通りを南下、疎水通りを通って、京都会館の裏から、平安神宮の朱色の建物が見えた。
涙が出てきた!ゴールが目の前!
Sちゃんが「両手あげてゴールしましょうか」
二人で両手上げて、ゴール!
よう頑張った!フル走れた!思わず泣いてしまった~。
Sちゃんと「フル走れたね!良かったね!」と健闘を讃え合いました。
タイムはグロスで5時間38分、ネットで5時間28分でした。
5時間以上かかったけど、完走目標だったので、達成です。
私は、2016年のレジェンドOさんと走った大阪マラソン以来のフルでした。
Sちゃん、ありがとう!お疲れ様でした!

その後は、女子更衣室の京都会館(ローム京都)でゆっくりして、なんばでの打ち上げに参加したのだった。

この度の京都マラソンは、Sちゃんの会社枠(Wコールさん)での参加で、伴走者にもタイツが支給されて、お揃いのCWXを着用して走りました!
もちろん宣伝ですが、ラッキーでした!

オリーブさんとのゴール後のツーショット。(完走タオルと荷物でサケもっとさんのタイツが隠れてる)

ペアのサケもっとさんの完走記はこちら

「京都マラソン2018」サケもっとさんの完走記です

「初めての京都マラソン」

毎年泉州マラソンへ参加していましたが、今年は同日開催の京都マラソンへ参戦です。

京都マラソンのコースは、西京極陸上競技場からスタートです。
ウチのゼッケンはHブロック、第2競技場からのスタートで、スタート前からトコトコ歩いてる途中に9時になりましたが、号砲も聞こえなくて、いつの間にかのスタートでした。
スタートロスは、10分程度で、ゆっくりのスタートです。
2月の中旬で、お天気も良かったので暖かでしたが、朝はひんやりとして、午前中に京都市内の西から北回りで東に行きますが、風は冷たかったです。
そのせいか、お手洗いへ行きたくなって、どこもけっこう並んでいます。
マンモス大会ではお手洗いのロスも大きいですね。
20キロ過ぎると京都市内の中心へ向かって鴨川の河川敷に入ったり抜けたり、植物園のなかを走ったりとあっち行ったり折り返したりとあまり直線コースはありませんでした。
鴨川は何度か走っていますが、やはり足元が悪くて、30キロからのこの河川敷はちときつかったです。
地道もあるので、雨の日はどろどろになるかな?なんて思いながら走っていました。
後半は御所から京都市内の真ん中を行ったり来たりして距離を走って、都メッセのある平安神宮へゴールでした。

二人並んで走るには、スタート後は、人も多いので、流れに合わせて、ぼちぼちと走ってゆきましたが、前半から歩き出す人もいて、要注意です。
京都の街を写真に収める人も多くて、急に止まる人、前を横切る人、イヤフォンや電話してる人、そんな人に注意しながらでした。
それと道がけっこう狭くなってる箇所がいくつかあって、とまって渋滞とゆうことはなかったですが、後ろから声かけて道をあけてもらったり、ペースを落として譲り合いながら進んだりと二人幅を確保するのが大変だったと思います。
スタート直後は人も多いので、ロープを1番短くしているのですが、結局最後までその状態で走りました。
オリーブさん、そんな中での伴走ありがとうございました。

ウチ自身のレースとしては、二人とも初京都マラソンで、オリーブさんは2年ぶり、ウチは1年ぶりのフルマラソンだったので、ゴール目標でスタートしました。
途中20キロ手前で腰痛が出てきて、「ちと速すぎるわ~!」と、足もつりそうになるし、不安がよぎりましたが、ペース落として様子見ながらぼちぼちと進んでゆきました。
30キロ過ぎて、加茂川を後にしてまだまだ先は長いな~と感じてましたが、34キロ地点の前日に記入したオリーブさんや自分自身の応援メッセージまでやってこれたことにホッとしました。
どないなるか?!でしたが、そこからはとことこと走ることができて、ゴールまでの距離がだんだん短くなってゆくとうれしくなってきて、吸い込まれるようにゴールしました。

ゴール後に雪の宿とゆうせんべいを2枚入りの袋から1枚出して、手渡しで渡されましたが、袋から出してるし、持ち帰りもできないので、食べました。
ゴール後にせんべいは、おなかの足しにもならないし、食べにくいものでした。
袋入りのままほしかったですわ~!

写真はゴール後に完走賞と京都マラソンのバスタオルをもってる、オリーブさんとのツーショットです。
お揃いのCW-Xのタイツが写ってないのが残念です。(涙)

オリーブさんとのゴール後のツーショット。(完走タオルと荷物でサケもっとさんのタイツが隠れてる)

伴走されたオリーブさんの伴走記はこちら

「第37回 いぶすき菜の花マラソン」はなてんちゃんの完走記です

はなてんちゃんです。
以前からとても気になっていた「いぶすき菜の花マラソン」にわーわーずのHさんとIさんとYさんとの4人で走ってきました。
今回は、ウルトラ並みに豪華なエイドを制覇するのが目的なのでのんきなランです。(笑)

1月13日 大阪から飛行機とバスでいぶすきへ。前日の受付を済ませてホテルにある「砂蒸し温泉」でリラックス。初体験の温泉は砂の重みで身体全体がきゅっと圧縮されて細くなったような? 背中からぽかぽかして、朝まで寝ていたいような気持よさでした。

砂蒸し風呂に入浴中のはなてんちゃん

1月14日快晴 ホテルから会場まで徒歩で10分、9時スタート。自分の走力にあった時間のところに並びます。今回は6時間の場所に並んでスタートを待ちます。
ただ、この大会はとてものんびり。スタート時間が迫っていても誰も走ることなく歩いているし、聞こえてくる会話はエイドのことばかり。それでも優勝者と準優勝者にはホノルルマラソンに招待という副賞が付いてくるのでサブスリーのランナーはタイムを狙っているようです。
参加者は1万3千人、聞くところによると3月の第1週に鹿児島マラソンが開催されるようになったので参加人数が減ったとのことです。

花火が上がってスタート。スタートのラインを越えるまで7分くらいかかったでしょうか。緩やかなアップダウンが続きます。7キロを過ぎた地点から歩いてるランナーも多数、まだまだエイドはありません。10キロ近くになってようやくスポドリや水のエイド。少し行くと人だかりの場所があり、何々っ?と覗くと手作りどうふのエイド、ちょっと人をかき分けてもらうことができました。とにかくどのエイドでも人をかき分けるか長い行列に並ぶかしないともらえません。まるで物産展の会場の様です。(笑)

開聞岳と池田湖と菜の花

このマラソンの魅力はエイドだけではありません。景色も魅力。
薩摩富士と呼ばれている開聞岳と池田湖、そして一面に広がる菜の花の見事なこと!
ビューポイントではお互い写真を撮り合ってます。私たちも見事な景色をバックにパチリ。祭り太鼓を聴き、子供たちの演奏を聴き、ときおり肥料の臭いを嗅ぎながら、風もなくぽかぽかとしてまるで春のハイキングの気分でのんびり進んでるとにぎやかな音楽の音とともに聞こえてきたのは「チョコあります。飴あります」と言う高校生軍団の若い声。そして肉や魚の焼ける香ばしいにおい。鰤のカマを焼くので食べてと誘うおばさん。丁重にお断りして焼けたばかりの鰹としし肉の焼きたてを食べてお茶やコーヒーをもらってスタート。

28キロ地点で伴走のIさんと記念撮影

こんな緩やかな大会でも関門はあります。29キロ地点で6時間を超えたランナー、35キロ地点で7時間を超えたランナーはバスに収容されます。なのでそんなにのんびりしてられません。でも、エイドははずせません。(笑)

湯がきたてのブロッコリーやこれまた湯がきたてのスナックえんどう(マヨネーズ付き)、黒糖、定番はバナナとさつまいも、おにぎりや焼きそば、おもちも焼けるのを待ちました。綿菓子もあって目の前で作ってます。あつあつの豚汁、えんどうまめのスープなどなど。食べて飲んで食べて飲んでばかりしてたらおトイレに3回も入ってしまいましたぁ。

残り2キロ地点のところで7時間経過。(汗)
さすがに道路封鎖も解除されてるので歩道に上がらされて走ることができません。それでも車道に降りたり歩道を走ったりしながら7時間37分でゴール。
楽しい楽しい42.195キロでした。

1月15日は鹿児島の街をプチ観光。路面電車に乗って城跡の見学と大河ドラマの『西郷(せご)どん』のドラマ館の見学。名物の豚とろラーメンとシロクマのかき氷とさつま揚げを食べて飛行場へ。
グルメとランを満喫した鹿児島の旅でした。また、行きたいです。

『西郷どん』大河ドラマ館にて薩摩観光維新隊のかたと記念撮影 市立美術館前、西郷隆盛銅像をバックに、忠犬ハチとみんなんと。

「第41回『新春走ろうかい』ひらかたハーフマラソン(視覚障がい者ミニマラソン男子10kmの部)」間嶋さんの完走記です

1月8日の成人の日、新春ひらかたマラソン大会、視覚障害者10キロの部に出場しました。この大会では今回で4回目で3年ぶりに10キロの部を走りました。天候も大雨で風もかなり強く、コースでもその影響で水溜まりが多く、泥まみれで最悪なコンディションでした。それでも天候や最悪なコンディションにも負けずにガイドランナーのてらやん、ボランティアとして参加した枚方高校のサッカー部のイケメンの男子生徒4人と一緒に走りました。

自分自身も昨年の足の故障あがりで無理しない程度のペースで走りました。最悪なコンディションで何度も滑りそうになったり、水溜まりを踏むこともあったけど、てらやんのロープを信じて走りました。

その結果、見事に10キロの部としては初めて優勝を果たすことができました。

表彰台ではメダルと賞状、そして副賞をもらいました。今回の副賞はめっちゃ豪華でした。アシックスのボストンバッグ、大きなストレッチポールをもらいました。

表彰式が終わったら読売新聞社からのインタービューを受けました。通訳介助を通して質問にこたえました。その時に視覚だけでなく聴覚にも障害を持っているけど、そんなハンデを持っていてもみんなに負けたくない、ここまでやれると言うことをアピールしました。

翌日に読売新聞の朝刊に小さな記事やったけど、僕の記事が載りました。それで本当に光栄に思いました。こうして、盲ろうの存在、僕の頑張っている様子がみんなに伝わるとうれしいなと思いました。

この大会でまだまだ、満足せずに今後もさらになる飛躍ができるように頑張ります。

ゴールゲートを越えて。枚方高校サッカー部のメンバーと、伴走のてらやんと、間嶋さん。

読売新聞へのインタビューが翌日朝刊の紙面に。見出し「間嶋さん制す 男子視覚障害10キロ」

「第41回『新春走ろうかい』ひらかたハーフマラソン(視覚障がい者ミニマラソン男子5kmの部)」ミッキーさんの完走記です

 私はこの大会に十数年前から、かもぱのメンバーが参加したのをきっかけに参加しました。当初は大阪府以外の参加は不可との記憶がありましたが、大阪府の振興会に折衝して参加させて戴けました。その後、数回はハーフと視覚障害者の5キロと10キロの部にダブルエントリーで参加しました。

 最近は枚方高校のサッカー部の生徒さんが、ロープを持ってサブパートナーとして一緒に走ってくれています。はじめの頃は自分の知り合いのパートナーと走ってましたが、数年くらい前から枚方高校サッカー部の生徒さんがせっかくロープを持って一緒に走る環境を作って貰っているのに、もったいないなと思い、知り合いのパートナーはサブパートナーとしてアドバイスをしてもらい、出来るだけ生徒さんに、ロープ体験をしてもらいたいと続けてきました。

 枚方高校の生徒さんとのロープからもらえるパワーが、私のレースのパワーになってます。

この大会が視覚障害者の走れてパートナーをしてもらえる生徒さんとの交流として続けて欲しいと思います。参加人数が少なくなると視覚障害者のクラスが無くなってしまいます。次回の大会に多くのブラインドランナーが参加していただきたいと思います。ちなみに大会は毎年成人の日に、一般のハーフマラソンと視覚障害者の5キロと10キロが有ります。

伴走、サブ伴走をつとめてくれる枚方高校のみなさんとブラインドランナー、大会ゲスト森脇さんほか、たくさんのかたの集合写真


■「新春走ろうかい」ひらかたハーフマラソンの公式ページはこちら。
http://hirakata-taikyo.org/hhm/

「武庫川新年走ろう会2018」ほりちゃんの完走記です

初めて参加した「ぜんざいマラソン」大会

ほりちゃん(ブラインド)です。1月3日、水曜日、初めて参加したぜんざいマラソンでは、武庫川SCの皆さんをはじめ、一緒に走って下さったHちゃんには、大変お世話になり、本当にありがとうございました。
所々わだちや砂利道があって、ちょっとはしりにくい所はあったけど、賀茂川の河川敷よりもきれいな河川敷で楽しく走ることができました。
朝、雨やみぞれなどが降っていたため、寒い中、うちが走り終えるのを待ってて下さった皆さんやうちがゴール地点に近づく数十メートルくらいから、うちを囲む感じで何人かの方々が、一緒に走って下さり、うちの心の中は感謝の気持ちでいっぱいになり、思わずポロっと涙がこぼれるほどでした。
本当にありがとうございます。
あっ、残しておいて下さったおぜんざい、めちゃくちゃ美味しくいただかせていただきました。
うちの体調の具合いやお正月休みの日程を見てみて、もしもまた機会があったら、武庫川の河川敷を走ることができたらなぁと思いながら、大会会場を後にしました。

以下、編集により追記。

「ぜんざいマラソン」は、毎年正月3日、
武庫川スポーツクラブさんが開催する「武庫川新年走ろう会」の通称名。
焼きたて餅入りぜんざいがふるまわれることからこう呼ばれる。
大会ページはこちら

●大会アルバムより
武庫川河川敷コースを走るほりちゃん&Hちゃんペア

「第48回 防府読売マラソン」福永さんの完走記です

12月17日に、山口県で開催された
第48回 防府読売マラソンに参加させてもらってきました。

結果は、3時間14分31秒でした。

福知山が思うように走れなかったので、どうなるかと思ってました。

寒い予報だったので、苦手のネックウォーマーやゲイター、
普段のレースのランシャツではなくTシャツのスタイルで走りました。

ところが、この日ばかりはという感じで最初からいいリズムで、
5kmのラップが23分15秒から22分38秒で走ることができました。

30km手前の折り返し以降が強烈な向かい風が延々続き
あと500m長かったらどうなったか判りませんが、
アクセルを踏みながらリズムを崩すことなく走れました。

これのおかげで、追い風になってからペースアップできたと考えてます。

40kmまでの5kmは、22分59秒でカバーでき、
今ある力は、100%出し切れたと思っています。

今回、ある程度のタイムを出すことができたので、
またいろいろ試行錯誤しながら
3月18日のさが桜マラソンにチャレンジさせてもらおうと考えてます。

またお世話になりますが、
よろしくお願いいたします。

防府コースを走る福永さん。
(写真提供:中谷さん)

「第27回福知山マラソン・第18回全日本盲人マラソン選手権」ひらけんさんの完走記です

11月23日、自身4年連続4回目の福知山マラソンを走ってきました。伴走者は昨年に続き、ウルトラランナーがべちゃんです。今回の42.195キロも、いろいろなドラマがありました。レース当日の様子をご紹介します。

今年の福知山も昨年までと同様、いつもお世話になっている賀茂パのKさんの車に乗せていただき、会場入りしました。ブラインドランナー受付を済ませ、スタート時間までは、エネルギー補給しつつ、受付場所と同じ控室で待機することにしました。近くにいらっしゃるのはAさんと奥様。そこへNさんとなんちゃんがやってきました。
「Nさん勝負!」とAさんがNさんへ宣戦布告。「いや、俺は不調やから」と控えめなNさん。「いや、俺の方が先にばてるかもしれへん」となんちゃん。宗平さんとKさんは、ランシューズを見るため外のショップへ出かけて行きました。後ろの方から、Fさんのほんわかした声が聞こえてきます。そこへうすちゃんとがべちゃんも到着し、役者がそろった感じです。

スタート時間が近づき、準備とストレッチをして、がべちゃんとスタート整列へ向かいます。気温8度~11度。明け方まで雨で心配だった天候も、スタート前には晴れ間が出てきました。アームウォーマーは装着せず、ビニールのカッパも脱ぎました。目標は自己ベスト更新&3時間15分切り!号砲がなり、Aブロックからスタート。周りは早いランナーばかりです。とここであるランナーが、「お~い!○○さ~ん!」と離れたところにいる仲間に声をかけつつ、斜め横から突然がべちゃんの前に割り込みました。「ほら!ちゃんと前見て走って!」と切れるがべちゃん。昨年のてらやんに続き(笑)。割り込みランナーは「ごめん」と言って前方へ去っていきました。

初めの1、2キロは足が重く憂鬱だったものの、徐々に体が温まり、よく動いてくれるようになりました。不思議と想定よりかなり早いペースで刻んでいきます。1キロあたり、昨年より10秒~15秒も早いラップです。自分の体との相談が始まります。“こ
のままのペースで行けるのか?後半持つのか?”。正直後半のことは心配でしたが、簡単な受け答えや会話ができる程度の余裕があったので、行けるところまでこのまま押し切ろうと決めました。がべちゃんからも時々、「ひらけん、まだ余裕あるか?」、「去年と同じくらいの余裕あるか?」と聞かれました。私のコンディションを詳細に確認してくださっていたのだと思います。「後半は声かけまくるけど、前半はあまりかけへんから自分のペースで走って」とも言われました。

8キロ過ぎに突如時雨れ出し、腕や足が一気に冷やされました。“聞いてねえ”と思いつつ、水を得たスイマーひらけんはひるまず、淡々とペースを刻みます。このあとも、時雨れては晴れ、晴れては時雨れるの繰り返しが続きました。さすが、がべちゃんは周りのランナーと違い、ウルトラ仕込みのコース取りで、緩いカーブが続くところでは「徐々に右に寄って」、「次は左に~」と最短ルートへ誘導してくださいます。「ここから150mくらい緩い上りが続くよ。そのあと150mくらい緩い下りね」と遠距離解説も冴えわたります。14キロ過ぎ、がべちゃんのマルチポケットパンツに預かっていただいていたジェル1号を補給。

毎回のことながら、今回のレースは今までにないほど多くのランナーからマークにあいました。前半、ある女性が一人、真後ろをぴったり付いてきているのを感じました。他にも、がべちゃんや私の知り合い数名を含め何人も。がべちゃんもあとあと、「あの人数は半端じゃなかった」と言っていました。私の蹴り上げた足や後ろへ引いた肘に時々接触してきます。しかし、余計なエネルギーを使いたくなかったので一度も振り向かず、一切気にしませんでした。

由良川沿いをひた走る賀茂川の閃光ちゃんは着々とイーブンペースを刻み、20キロ地点、ハーフ地点も気持ちよく通過。がべちゃんは1キロごとのラップタイムと、フル3時間15分のイーブンラップを基準に、現時点でどのくらい貯金ができているかについても教えてくださいます。もう大大大感謝です!着々と貯金を蓄え、ハーフ通過時点でちょうど3分のアドバンテージを得ました。

24.5キロ地点の折り返しが近づき、対向車線を走るランナーとのエール交換が始まります。ずーみんさんたちサブスリーペースのランナーが駆け抜けていきます。じきに私も折り返しを迎えました。恒例の太鼓演奏が行われています。“行きはよいよい 帰りはきつい”、復路の戦いの始まりです。対向車線を走ってくる、Aさん・うすちゃんペア、Nさん・なんちゃんペア、ジム仲間と、多くの方からエールをもらいました。私も右手を挙げて答えます。賀茂パの方々を判別できず(泣)。ここでアクシデント発生!がべちゃんにジェル2号を依頼したところ、取り出したがべちゃんの手からジェルがストン…。さらに足でパーンと蹴りました。ジェルが右前方、対向車線のランナーたちの方へすっ飛んでいきます。幸いセンターラインあたりで停止。T12ひらけん、とっさにロープを放し、ジェルに向かって猛然と突っ込みました。一瞬しゃがんでジェルをスパーンとキャッチ。立ち上がってランの体制に戻ろうとした瞬間、左ふくらはぎがビギーンと痙攣。“やべっ!”っと思いましたが走り出し、元の動きに戻ったところ何とか収まってくれました。やれやれ。ジェル2号をジュルル。

28キロくらいから徐々に体に疲労を感じるようになりました。若干のペースダウンが始まるも、腕はまだよく動いてくれています。ここからがスイマーの力の見せ所です。“ピッチさえ変えなければそれほどペースは落ちひん”と、自分の腕ふり、ストライドのリズムのみに集中しました。がべちゃんがエイドで思うようにドリンクが取れず、時々イライラカリカリしています。また、これまで経験したことがなかったのですが、がべちゃんより私が半歩前へ出ることが何度かあり、ロープに重さも感じました。ついには30キロあたりで、がべちゃんの息が上がり始めます。私から、「あせらず、ゆっくりでいいですよ」、「がべちゃんファイト!」、「がべちゃんナイス伴走!」と何度かお声かけしました。それでもさすが、百戦錬磨のがべちゃんです。その後、エイドのバナナを補給しきっちり持ち直してくださいました。

私の後ろをマークしていたひらけん軍団の面々もだいぶ振り落とし、中には「付かせてもらって助かったわ。がべちゃん、ひらけんありがとう!」と言ってパーッとペースアップしていく人も。“こらー!俺はサブ3時間15分のペーサーとちゃうぞー!”(笑)。粘りの走りが続きます。コース上のランナーはまばら。落ちてくる人ばかりです。「この調子。一人一人拾っていこう」とがべちゃん。36キロ過ぎに大久保さんペアを交わしました。ところで、30キロ過ぎからずっと私の真後ろ両側に男性が一人ずつ。しばらく余裕がなかったものの、37キロ過ぎにジェル3号が効いてきたおかげか体がふっと楽に。気持ちで体を前へ押し出し、最後の二人をちぎりました。

いよいよレース終盤。40キロ地点で最後の給水。ゴクリと飲んだ次の瞬間、右わき腹に激しい差し込みがきました。あまりの痛さに右手で押さえながら、「いてて!いてて!おえおえ」とわめく私。“ここにきてこれかよ。ゴールまでの残り2キロ、こんなのが続くのか”とパニックになりそうでした。ここでもがべちゃんに救われました。「この1キロはこのペースで落ち着いていこう。最後の上り1キロで頑張ったらいいから。大丈夫!15分は絶対切れるからな!」。この言葉で冷静になれ、長く息を吐くことを意識し呼吸を整えました。幸い、やがてわき腹の痛みは消えたのです。さあクライマックスの上り坂。沿道のおっちゃんが私に、「1位や!」と叫びました。これは、絆を結んだ伴走ペアとしてトップで帰ってきたという意味です。一人、また一人とランナーを交わしながら上っていきます。斜面がきつくなり、前に進んでいる感じがしない。とにかく大きく腕を振りました。フィニッシュソング、「希望の轍」が聞こえてきました。意識が遠のきます。がべちゃんが私に、繰り返し発破を掛けてくださいます。「ひらけん、上りはあと200!あと200!」呼吸のテンポをマックスまで上げました。坂を駆け上がり右折、ゴール前の直線!ラスト数十メートルはロープを手放し、ゴールゲートへ突っ込みました。がべちゃん笑顔でガッツポーズ!私はゴール地点のマットを駆け抜け、停止すると、当然ながら前屈しもうがっくりでした。それでもJBMAの鈴木邦雄常務理事に迎えられ、がべちゃんとのツーショットを撮ってくださるということで、次の瞬間には笑顔になれました。

タイム3時間14分32秒で目標クリアでした。想像以上の走りができたという気持ち4割、練習の成果がしっかり出せたという気持ち4割、もっとタイムを出したかったという気持ち2割といった感じです。また、昨年に続きT12の部優勝ということで、T11の部優勝のOさんたちと一緒に表彰台へ上がらせていただきました。伴走してくださったがべちゃんにも、少しですが恩返しできたかなと思います。最高に楽しい42.195キロでした!今後も練習し、さらに記録更新を目指します!

「第1回京都ふれeyeブラインドマラソン」なつみんさんの完走記です

 11月23日、西京極総合運動公園で開催された、第1回京都ふれeyeブラインドマラソンに参加した。
この大会は2016年を最後に終了してしまった京都視覚障害者マラソン大会の復活を求めるたくさんの声から生まれた大会だ。
復活と言っても全く同じことをするわけではない。
よかったところは引き継ぎながら、問題点を少しでも改善しようと考えられた大会だ。
 さて、今回の私の伴走は立命館大学の日野さんだ。
10キロにエントリーして優勝を目指す。
スタート前に突風が吹き、計測器のトラブルなどでスタートが15分遅れた。
スタートしてトラックを2周と少し回って外周コースへ。
この外周コースを7周回ってまたトラックに帰ってきて直線を走りきったら10キロだ。
トラックから出た段階で私の前には男性が二人。
外周に出てからもう一人に抜かれたが、その人を3周目に抜きかえしてあとはひたすらゴールを目指す。
外周は1周1.25キロなので走っている間にたくさんのランナーと声を掛けあうことができて、苦しいときには元気をもらった。
最後まで女性のトップを守りきり思わず両手を上げてゴールした。
 優勝おめでとうとたくさんの人に言ってもらえたのはうれしかったが、それ以上に他の選手たちが楽しそうだったのが印象に残った。
選手としてだけではなく裏方としてもやってきて本当によかったと思う。
また来年開催する時にはたくさんの方々に参加していただけるように私も多少なりとも役立ちたい。


以下、編集により追記。
10キロの部、入賞者の集合写真です。

大会主催者「一般財団法人角谷建耀知財団」さんサイトの
大会紹介ページはこちら。
https://www.kakutanikenichizaidan.com/blank-8