2017年2月の練習会【報告】

2月5日 自由練習会
2月12日 定期練習会 ブラインド33名(そのうち初参加2名)、伴走ガイド38名(そのうち初参加5名)、手引き3名。
2月19日 自由練習会
2月26日 定期練習会 ブラインド30名(そのうち初参加4名)、伴走ガイド30名(そのうち初参加4名)、手引き4名。

2月は寒い時期で、この時期週末のレース時のお天気は気になるところですね。
でもマラソン大会はシーズン真っただ中です。
メンバーからの大会参加のいろんなドラマが続々と寄せられてきています。

2月19日 京都マラソン2017 宗平君の完走記です

2017年1月の練習会【報告】

1月8日 定期練習会 ブラインド16名、伴走ガイド25名(そのうち初参加1名)、手引き3名。
1月15日 自由練習会
1月22日 定期練習会 ブラインド32名、伴走ガイド29名(そのうち初参加6名)。
1月29日 自由練習会

1月29日は、長居競技場を発着する大阪国際女子マラソンと長居をゴールとした大阪市民ハーフマラソンが開催されました。
大阪市民ハーフマラソンには、わーわーずメンバーも多く参加しています。
練習会も時間的に短くなりますが、終了後競技場へ帰ってくるランナーたちを応援しました。
がんばってゴール目指してるランナーに元気をもらいました。

三島夫妻追悼ラン

4月第4日曜日の定期練習会は「三島夫妻追悼ラン」と言うことで行います。

最近わーわーずに入られた人にはどういうことか解らないと思われるので、簡単に説明させていただきます。

三島夫妻は、旦那さんが弱視ランナー、奥さんがほぼ全盲(光覚)のランナーでした。
お二人とも1999年のわーわーず創設時からのメンバーです。
もちろんそれ以前もずっと走られていました。

旦那・康幸さんは1988年のソウルパラリンピックでは4位入賞。
1992年のバルセロナパラリンピックでは5位入賞。
日本を代表するブラインドのトップランナーでした。

奥さん・早苗さんは日本の女子視覚障害者として初めてウルトラマラソン(100km)を走られました。

と言う、まさに夫妻とも日本における視覚障害者としての草分け的なランナーでした。

ところが、2001年4月28日の早朝、夫妻で自宅近くの淀川河川敷へ走りに行く途中、よそ見をしながら運転していたワゴン車にはねられ、夫妻とも亡くなってしまいました。

わーわーずの偉大なるメンバーが、それもランニングの途中での事故。
本当に悲しいできごとでした。

この夫妻の事故を教訓に、ブラインドランナーだけでなく、ガイドランナーも交通事故には十分気を付け、安全で楽しいランニングをすることを願って、お二人の命日に近い、4月の第4日曜日の定期練習会の日に「三島夫妻追悼ラン」として行っています。

今回の練習会でも特に何をするわけでもありませんが、年に一度、事故で亡くなった夫妻を思いだしながら追悼し、またじこなく安全にランニングを楽しむ事を願いたいと思っています。

当日は喪章を付けて練習会を行います。
また朝のミーティングでは夫妻を偲んで黙祷をしたいと思います。
ご協力をお願いします。

わーわーずのHPにも夫妻の追悼のページがあります。
三島夫妻や事故の事を知らない人も一度覗いてみられる事をおすすめします。

(文:まっちゃん)

「とくしまマラソン2017」 なかちゃんの完走記です

ブラインドの、なかちゃんです。
3月26日、わーわーずにも何度か参加されてる徳島の「阿波を共に走る会」を結成されたKさんに「とくしまマラソン」を伴走して頂き走ってきました。
大阪から徳島まで2時間半、考えてみたらバスで名古屋に行くより近い場所です。
Kさんのご配慮で、わーわーずに参加された事があり約1年ぶりにお会いする(阿波を共に走る会の)Iさんとご一緒に私のサポートをしてくださるという事で徳島でお出迎え頂きました。
「とくしまマラソン」は前日受付がありません。あらかじめゼッケンが送られてきます。車を運転される方なら早朝に出れば参加可能な大会です。エキスポがないので徳島ラーメンを食べたり阿波踊りの体験を前日にさせてもらいました。
大会当日、陸連登録の私は恐れ多くもSブロックからのスタートでした。前半ペースに巻き込まれないように後方で待機。9時にSからBブロックまでがスタートしました。その後にウェーブスタートで後方ブロックが10分後にスタートしたようです。
コースは県庁前からスタートして吉野川を行ってハーフ過ぎて数キロ先で折り返して陸上競技場でゴールという見えてる方には数キロ先のランナーが見えるような単調なコースらしいですが初めての私には新鮮でした。
今回、ファンランだったので目的は応援やエイドを楽しむだったのでタイムは二の次です。
とは言えSブロックからのスタート。スタート直後上がりそうなペースを抑えてもらい安全に序盤の混雑を避けて約5キロ地点の吉野川橋を通過しました。
高低差は数カ所ある橋の上り下り程度でしたが、走路に鉄板の継ぎ目がかなり多く、それを私に伝えてくださるのが大変で申し訳なかったです。
IさんはAブロックのスタートで伴走者は一名しかつけれないので追いついてもらい、サブ伴走をお願いするつもりでしたが。
たくさんの団体から阿波踊りでの応援、子供たちの踊り、合唱や合奏、地元の方々の温かい応援や声援、追い越して行くランナーさんからのお声かけなど、今回もたくさんのパワーをもらいました。
ハーフ前後からお楽しみのエイド!おにぎり、すだちジュースから始まり、フィッシュカツ、蕎麦粉汁と名物もたくさん!
今回、完食が目標でしたが、25キロあたりだったかな、走路を少しだけ逸れた所に蕎麦粉汁と半田素麺のエイドが同時にあり、さすがに素麺はパスさせてもらいました。徳島ラーメンのエイドは香りだけで満足しました。
Kさんいわく次の給食情報を伝えるとペースが上がる単純な私でしたが、足も胃も余裕なく。ただ39キロ地点のJALで実際提供されているキウイドリンクだけは飲みたいと、それを目標にカウンドダウンへ。
Kさんの奥さまも応援にお越し頂き、三ヶ所で応援してくださいました。
陸上競技場に入り手を繋いでゴール!ここ最近のノーマルなタイムでしたが、最高の42.195キロでした!Iさんは探していましたが、あとで後ろにいてる(追いつけなかった)事がわかりました。3人でのゴールが叶わなかったのが今回の唯一の悔いでした。
Kさんの伴走は前述した足元の継ぎ目、アップダウンのタイミング、180度の折り返しや曲がり角の説明、エイドや周囲の情報など全てにおいて完璧でした。
でも実は大会初伴走なのです!
昨年、福知山で10キロピンチ伴走はされた事はあるようですが、1度目じゃなく10度目、いや100度目の間違いではと感じるほど問題点ない伴走に感謝でいっぱいです。
私の今回の1度目は、35キロ地点の私設エイドでの白ワイン。大会で初めてアルコールを頂きました。残りの5キロ、どうなるか賭けではありましたが問題なく、変わりなくゴールできました。
堪能させて頂いた、徳島での二日間でした。
Kさん、Iさん、本当にありがとうございました。
最後に7月で「阿波を共に走る会」が一周年を迎えるそうです。今後のご活躍、ご盛況を心よりお祈り致します。

なかちゃんの伴走をされた「阿波を共に走る会」のKさんの感想です。
完走メダルとタオルを首にかけ、完走証を手に並んでバンザイするなかちゃんとKさん。


昨日は、とくしまマラソンに参加しました。
今回は、ガチのタイムレースではなく、視覚障害ランナー「なかちゃん」の伴走でし
た。
なかちゃんは、フルマラソン13回完走のベテランランナー。
私の伴走歴は、たったの一年で、大阪の長居公園でわーわーずの練習会と徳島中央公園で私たちの阿波を共に走る会の練習会が中心で、レースは、たまたま去年の福知山でラスト10kmをピンチヒッターで伴走してしまった程度の大ビギナー伴走者。
自信たっぷりに伴走すると言ってしまったけど、内心は、不安いっぱい(笑)。
そこは、ベテランの大阪レディーなかちゃん、私の緊張をほぐそうと、先週の練習もスタートブロックに入っても一本歯下駄のYさんの下駄触ってみたりずっとしゃべってました。助かりました。
ところが、ファンランと言っていたなかちゃんがスタートと同時に無口になり、黙々と走っていきます。あれ?こんな序盤で伴走の仕方が気に入らず怒ってるんちゃうか!ととっても不安になりました。とはいえ、安全確保のために状況は伝えていかなければいけません。吉野川大橋の北詰の下り直角カーブ、第一給水所へのアンダーパスの急な下り。返事も少ない。やばい!!
結局、なかちゃんが無口だったのは、号砲とともにスイッチが入り、本気モードに入ったことが原因でした(笑)。びっくりするわ!
ある程度進むと、いつものなかちゃんに戻り、ふたりでワイワイガヤガヤゲラゲラで最後まで行くことができました。
途中で合流する予定だったかめっこちゃんと会えなかったのは残念だったけど、最後は、ロープではなく、ふたりで手をつないで笑顔のゴール。とっても楽しい42.195kmでした。
伴走そのものに関しては、反省すべき点が満載ですが、初フルの伴走に付き合ってくれたなかちゃん、そしてコース上で、沿道で声をかけてくれた走友に心から感謝しています。
みなさんからパワーをもらわなければ、ゴールできなかったと思います。
本当にありがとうございました。

阿波を共に走る会(略称:あわとも会、または、あわとも)さんのホームページはこちら。
https://awa-tomo.jimdo.com/
※当サイトのリンク集にもあります。

3月26日の定期練習会

[投稿者] 大型ザックさん

今回も参加者多数でした。
サブトラックでは100周回るフルマラソン大会がありました。
12時15分スタートのマラニックもありました。
思い出に残る1日になった人も多かったのではないでしょうか。

エイド地点に集まる参加者
写真:MKさん&寺やん

「2017静岡マラソン」 間嶋さんの完走記です

先月5日は静岡マラソンに出場してきました。

当日は良い天気。
昨年、一昨年はくもり、雨で快心の富士山は見えなかったそうです。
今年は良い天気だから見えるかなと信じて走りました。
ちょっと暑いかな?

ファンランなのでとにかく富士山でも見て気楽に走りました。

コースは田舎のような雰囲気もあれば、都会らしいコースもあった。
中間地点を過ぎて数キロ辺りでコースの左側に富士山がきれいに見えた。
せっかくなので思わずにその場で立ち止まって
ウエストポーチからスマホを取り出して撮影。

雪をかぶった富士山

こんな経験、大会では初めてやわ。
それほどのファンランでした。
とにかく最初はスローペースで後半からペースを上げる感じで走りました。

とにかく今年は運が良く富士山をみれて良かった。
それが静岡マラソンに出る一番の目的やったので嬉しかったです。
記録は3時間47分05秒。

また秋以降にフルマラソンを走ります。

完走メダルを首にかけて完走タオルをもつ間嶋さん

「トラック100周マラソン」 小山さんの完走記です

3月26日、トラック100周マラソンに参加してきました。
陸上競技場のトラックの4レーン(1周約423m)を100周するとマラソンの距離になり、制限時間喪、たっぷりと8時間あるし、50周(ハーフ)でもよいとのことなので、当初は、別の淀川国際ハーフかなにわ淀川ハーフかに申し込みをしようと思っていたが、ランニング仲間に、こちらを勧められて、その気になって、挑戦することになりました。

9時スタート(10時、11時、12時スタートもあります)は約50人ぐらいで、全体で100人ちょいぐらいとのことです。
30分ごとに鐘が鳴り、方向を変えます。
そして、ラストは、内側の1レーンを走って完走と説明を受け、始まりました。

おいらの伴走者は、ウルトラマラソン(100kmマラソン)を何度も完走しているハマチさん。当初は、キロ6分40秒~7分ぐらいで、今までに、試みたことのない、鼻で呼吸してみました(ハマチさんもそうしているので、真似てみました)。このスピードなので、会話しながら、5km10kmと過ぎていきます。
1周ごとにカウントをするのが、面倒くさくなり、GPS機能で、距離を計測する方法にきりかえました。
10時から新たな参加者が加わり、おいらたちの後ろを、丁度よいペースだとピッタリ追走してくる女性ランナーがいました。
ハマチさんが、急に、トイレへ行きたいからと、その追走していたランナーKさんに伴走をお願いし(お二人とも、知り合いでもありません)、ということで、世間話をしながら、私は、是非、長居わーわーずの練習会にも参加してくださいとPR。15km、まだまだ順調。
ハーフまで後6kmちょいだ、あっやはり、このアタリから、やや太ももが重くなってきている、ハーフの距離は、約2時間40分ぐらい。
27kmぐらいで、とうとう、歩行に切り替えた。
30kmまでは、なんとか頑張ろうと、キロ9分30分ぐらいの歩行。
30kmに到達したら、ハマチさん、まだまだ、マンマル(居酒屋)へ行くのは、早すぎるねと。(笑)
走る元気はないが、33kmまで給水とらずにばんばりましょう、と告げる。
なぜかというと、残りの距離が一桁km台になるからね。
歩いてでも、時間はたっぷりあるし、このままのペースでいけば、完走できると言われる。

忘れていましたが、長居わーわーずの練習会を終えたメンバーたちも応援にきてくれて、スタンドから大きな声で応援してくれたり、同じトラック中で、長居わーわーずのメンバーに何度も追い抜かれるたびに励ましてもらったり、体は、重くなってきていましたが、声だけは元気で返答していたと思います。(笑)

次に、気になりだしたのが、盲学校時代の23歳若い同級生藤井寺の藤井君が先月初フルマラソンで出した、5時間58分27秒です。
う~~ん、これは、とても、無理だぁぁ。
でも、この時間は、一体何kmぐらいあたりになるのか?
だいたい40kmあたりでした。負けたかぁぁぁぁ。
そこで、何か落ちをつけてやろうと、タイムじゃなくて距離だぁぁぁぁ。
ハマチさんに、フルの距離より1km余計にいきたいですとね。(笑)
(この大会は、8時間以内なら、何周、何km、走ってもOKですからね)

もう、このころになると10人ぐらいのランナーしかいない。
雨も、35kmぐらいから降りだしてきて、体も冷えてきていた。
もう6時間以上、経っている。
フルの距離がきた。6時間22分ぐらい。
でも、余分に1kmだ、がんばるぞ
GPSボイスコーチが、43kmを告げた。
さぁラスト1周、、走りたくても、足が痛くて走れない。
最後の直線、ここだけは、格好よくと走りました。(笑)
ゴールのテープを切り、やっとこさゴール。
43.5km、6時間31分52秒。

相方が、ゴールで、出迎えてくれていました。
(スタンドで、応援していてくれていた長居わーわーずたちのメンバーにけしかけられて、ゴールしたら、ハグしてあげてといわれていたらしいです。が、何もありませんでしたわ。笑)

走りながら、疲れすぎると明日、仕事、無理かもとか、マンマルへのみにも行かれへんかもとか思っていましたが、なんのことはなく、マンマルでは、生ビール約10杯ぐらい飲んだし、仕事もかなり筋肉痛と疲れはありましたが、無事に終えることができました。

走り始めて1年10ヶ月、ここまで、これたのも伴走者ハマチさん、はじめ、長居わーわーずの皆さんのおかげです。
ありがとうございました。

ヤンマーフィールドトラック、ホームストレートを走る小山さん

「トラック100周マラソン」 じゅんたん@浅草さんの完走記です

3月19日の板橋Cityマラソンで何とか99回目のフル完走し、後一つ。練習不足を解消しようと長居トラック100周マラソンに参加しました。

大会前は、不安がいっぱいで、早めに止めるつもりでしたが、受付・コース・エイド・着替え・シャワーとスムーズに運び、大変走りやすかったです。

制限時間は8時間、ゴールは自分で決めるという大会でした。
参加者100人。三十分毎に反転するので、危険かなと思い、GPSを付けて私一人9コースを走りました。スタッフから不思議がられました。
トラックは平らで足の不安がなく、盲人には最高ですね。ハーフ3時間通過後、わーわーずのマラニック組が応援に来てくれ、嬉しくて柵まで行って握手。その後、SJさんの伴走者、SKさんという方が足が痛くなり、私の伴走のふーやんと交代する事になりました。知らない方なのでちょっと緊張しましたが、しばらくおしゃべりしながら歩いていると、気持ちも合ってきました。あの[御氏名]の方と判明しにっこり。直線前を教えてもらいダッシュし、カーブを歩いてみたら、周回数がわかり良い感じ。速いと煽てられ、楽しくなりペースが安定しました。
ウルトラおばさんには初めての経験。気が付いたら20周以上になっていました。42キロで6時間50分。スタンドからは一周毎に仲間の怒号のような応援。元気をもらいました。はなてんちゃんの声もちゃんと混じって聞こえました。Kさんという方の初フルも応援出来ました。おめでとうございます。

エイドに入り、フル100回目にしたくないので(笑)、着替え終わっていたエミューさんにお願いしてトラックに戻りウォーク。最終周は1コースに入り、笑顔でテープを切りました。S先生と握手。

結果は43.3キロ7時間10分でした。まだ数人、70キロ目標の人などが走っていました。後半コースが空いてきたら、サブスリーしているランナーもいました。
途中から雨でしたが、うっすら汗かいて寒さを感じませんでした。

4月8日、戸田彩湖マラソンフル100回目の良い練習になりました。
夢が叶うかなあ。
ふーやん。SKさん。ルンナさん。エミューさん。伴走ありがとうございました。

前日、大阪入り。長居の植物園をてらやんと二人きりで散歩、ハートの願いの鐘を鳴らし(何を願ったの?)、M治療院でマッサージ。コーヒー館でケーキ食べまくり、長居のさんちゃん宅に泊めていただき、美味しい手料理で英気を養いました。
全てが良かったのでしょう。
わーわーずの打ち上げ会、淀屋橋のホテル内温泉。
翌日はまた長居に戻り、マッサージとケーキ食べまくり。
皆さんのお蔭で、持病の腰痛も出ず充実した3日間でした。

ヤンマーフィールドトラック、ホームストレートを走るじゅんたんさん

第39回 大阪42.195kmフルマラソン大会 藤井寺の藤井さんの完走記です

2016年7月24日、健康の為に運動しようとわーわーずに初めて参加しました。
高校を卒業して約20年、運動という運動もしてなかったので、その日は2kmのゆっくりジョグが限界。
フルマラソンなんてとんでもない、学生時代からマラソンが大の苦手で、自分にはもっとも遠いスポーツだと思ってました。
そんな私が、大阪マラソンの生中継を見て「楽しそう」だと感じ、フルマラソンを完走することを目標に練習し始めました。

そして2017年3月5日、長居公園で人生初のフルマラソンにチャレンジしてきました。
練習歴7カ月、練習回数14回、総走行距離180kmの超初心者ランナーの無謀な挑戦…。
制限時間は6時間、時間いっぱいまで使うスケジュールなら走れるだろうと、ナメた考えでスタートラインへ!!

過去最高距離は2カ月前のハーフ、21kmなので、そこまではアップというか練習というか…、未知の世界に踏み出す準備。
キロ7分チョイで走り出し、6.6km毎のエイドでしっかり休憩しながら走ったら、20kmまではすんなり来た。

ここからは未知の距離、さぁ、本番!!

キロ7分チョイでエイドでしっかり休憩という前半のペースを守り、24km、27km、30kmと順調に距離を伸ばす。
30kmのタイムは3時間55分、ほぼ予定通り。
この頃に嫁さんと3人の娘が応援に来てくれて、元気に頑張ってる姿を見せれて一安心(笑)

「30kmで急にしんどくなる」と聞いてたのに、足はまだまだ元気、少し疲労してるけど痙攣しそうな気配もなく、同じペースで走り続けた。

まもなく32km、残り10kmというところまで来て、急に右の腹筋が軽く痙攣というかツッてきた!!
そしたら腰が「くの字」に曲がりだし、背中は丸くなって胸を開いていられない。
それでも走ろうと顔を前に向けたらアゴが上がって呼吸が思うようにできない。

残り10kmでエイドに寄って給水と栄養補給をしても、肩で息をして、手を両膝に付いた状態から動けず、上体を起こす事も出来ない…。
大きい深呼吸を繰り返してたら唇が痺れてきて、目の前が暗くなり、過呼吸の症状が出てきてる気がして細い呼吸に…。

苦しくて…、しんどくて…、リタイヤしようかと何度も思ったけど、子供たちが見てる前で逃げ出すわけにはいかない。
最後まであきらめずに頑張ってる姿を見せないとね。

身体の状態は、腹筋と胸の筋肉は痙攣気味、それでも足の筋肉にはまだまだ余力がありそうだったので、ゴールに向かってしばらく歩く事にした。
10分以上ストップしてたので、この時点で4時間半くらい経ってたのかな。

歩きながら呼吸を整え、しばらくしたら少しずつ状態を起こす事ができるようになってきた。
腕を大きく振り、身体を反らせ、上半身がしっかりと動かせるようになってきた。
3キロほど歩いたせいで、残り6.6kmで制限時間までは55分。

足はまだ動く、上半身も動かせる、ゴールに向けてキロ7分チョイで再スタートした。
走り始めたら体が軽い、呼吸もスタート直後と同じようにできる、「これならいける」と気持ちの悪い笑みがこぼれた。

そして残り3km、「制限時間になったら競技場の門を閉めるから頑張れよ!!」って係りの人に声をかけられ、メチャ焦ってしまう!!
そしたらまた腹筋が軽く痙攣しだした。
キロ7分チョイをキープできずペースダウン、最後のチカラを振り絞って走ってたら、あちこちにいる係りの人が声をかけてくれ、なかには100mほど並走して応援してくれる人まで。

呼吸がちゃんとできないから意識が朦朧と…、そんな状態で制限時間との争い…。

伴走してくれてた方に「競技場はまだですか?」と聞いたら「まだです」と悲しい返答(涙)
しばらくして「スタジアムが見えてきました」と嬉しい報告♪
だけど、目がいい人ってだいぶ手前からスタジアムが見えるんですね、スタジアムま
で果てしなく遠い(涙)

そして、ついに競技場に辿り着いた時、残り時間5分。
最後まで走ってゴールしたかったけど、呼吸ができなくて目の前が暗くなってきたので、情けない話、歩いてしまった。
スタンドからわーわーずの仲間&嫁さんと娘たちの応援が聞こえるけど、息ができなくて返答もできない。

ゴールテープを切る瞬間だけは走ろうと、最後の10mくらいは何とか走ってゴール!!

ゴールタイム、5時間58分27秒、制限時間ギリギリセーフ。
予定では5時間40分でゴールするつもりだったんですが、20分の貯金を歩いて使い切ってゴールということになりました。

ゴール後は息が苦しくて椅子に座って15分ほどゆっくりしたけど呼吸が戻らず、わーわーずの皆さんから動かないと筋肉が…と、ゆっくり歩いてセンターへ移動…。
足は普通に動くけど、やっぱり呼吸が整わず、ゴールしてから30分くらいは呼吸がしんどかったなぁ…。

3月5日はわーわーずの自由練習会の日でもあり、わーわーずの方からたくさんの応援も頂きました。
応援に返事ができなくて申し訳ないなぁ…と思ってたんですが、応援していただいて本当にチカラが出ました。

わーわーずの皆さん、今まで伴走してくださったたくさんの方々、ありがとうございました。

最後に、当日に伴走してくださった、ぜぜっちさん、かんちゃんさん、本当にありがとうございました。

ヤンマースタジアム前を走る、藤井さん、ぜぜっちさん、武庫川のかんちゃん

ぜぜっちの感想
藤井さんとは一緒に走ったことはなく、大会伴走の経験もありませんでしたが、練習場所の長居公園開催ということもあり勢いで立候補しました。
一人伴走は不安だったので相方を募集したところ、武庫川のかんちゃんが手を挙げて下さいました。
 藤井さんは初のフルマラソンでしたが、序盤から跳ばし過ぎることもなく、30キロからは疾走してきましたが粘って粘ってサブ6でゴールできました。
ご家族や、わーわーずのお仲間の前で3人でゴールテープを切ることができ、安心と共に無上の喜びを得ることができました。
武庫川のかんちゃんの感想
初フルマラソン挑戦のブラインドランナーの伴走を、初めての大会伴走としてぜぜっちさんとともに挑みました。
前週の吉備路マラソンの疲れもあり、満足な伴走とはいかなかったものの、ぜぜっちさんの見事なフォローで、何とか無事3人同時にゴールすることができました。
感動の初フルマラソン完走に立ち会うことができ、過去265回のフルマラソン完走の中で一番嬉しかったです。藤井さん、感動をありがとう!
そして、おめでとう!

ヤンマーフィールドトラック上、最後の周回を終えてゴールテープまであと5mの藤井さん