OSAKA EKIDEN in 長居 兼 第18回 全国視覚障がい者駅伝大会

説明:1区走者が号砲とともに一斉にスタートした直後を正面から。

11月8日(日曜)に長居ヤンマースタジアムとその周回コースを利用して、OSAKA EKIDEN in 長居 兼 第18回 全国視覚障がい者駅伝大会が開催されました。
朝から雨が降ったりやんだりの中、一般の部27チーム、視覚障がいの部24チームが4人一組でタスキを繋ぎました。

わーわーずからは視覚障がいの部に10チーム、一般の混成の部に伴走してくれている中学生達がチームを組んで1組参加でした。
詳細な記録は別途掲載しますが、視覚障がいの部で、わーわーずイケイケチームが優勝しました。
そして、わーわーずワクワクチームの中学生たちが一般の混成の部で、こちらもなんと優勝です。
区間賞は視覚障がいの部で、4区のウチ3名が、混成チームの中学生も4区のうち同じく3名がゲットしました。
若手もがんばっていますが、大御所のメンバーも2チーム作ることができて、タスキを繋ぐことができるか、最後の最後まで心配でしたが、ハラハラ!ドキドキ!しながら、繰り上げスタートすることなく、時間内にきっちりゴールしました。
それぞれのチームでいろんなドラマがあったと思います。

地元長居で開催される、駅伝大会!です。
これからも多くのメンバーで参加して、楽しんでゆきたいと思います。

説明:メグちゃん、みかりんの選手宣誓。 上部に文字の書き入れあり、 「宣誓!! 私たち選手一同は、陸上の聖地、長居で、  走れる喜びと、仲間を信じ、最後まで襷をつなぎ、  明るく元気よく走り切ることを誓います!!」

わーわーずチームの記録はこちらです。
頑張られた選手の皆さま、お疲れさまでした。

以下、参加の皆さまからいただきました一言感想文です。

●たかちゃん ガイド
駅伝雨の中大変でしたが、みんな仲間が沢山いて凄く楽しかったです。
めぐちゃん、みかりんの選手宣誓は格好良かったし、わーわーずが
1位になれたのはほんとに嬉しかったです。
またうーしゃん始めごりくんらの中学生チームも1位になれたのは
更に嬉しかったです。
来年もまたこの聖地長居ヤンマースタジアムで走りたいです。

●すいすいチーム ブラインド サケもっと
2年ぶりの駅伝参加で、記録はともあれ、2年ぶりに必死のパッチで
走りました。

●小山 (一部抜粋)
タスキを受け取りスタートしました。
心の中で、マイペースマイペースと、はやる気持ちを抑えながら周回
コースへ。
次々と、追い抜かれていくおいら~~~
1km過ぎたあたりから、雨が、急に降り出してきました。
こんな雨の中を走るのも初体験。
伴走者Oさんは、雨のほうが息を吸いやすいですとか、左腕をもっと
振ったほうがよいですよとか、どれぐらいの地点だとか教えてくれます。
相変わらず、次~次へと追い抜かれていきます
いったい何人に追い抜かれたのか?
中間地点の少し手前で、給水地点があり、マラソンランナーのように
走りながら、紙コップのお茶を一気に飲み干す。
後で、思ったんですが、ペースを落とすと、今までのマイペースに戻
すのに余計な負荷がかかったような気がしました
こんな時は、そのまま走ったほうがよかったのかもしれません。
(3.4kmですからね)
雨が降り続けているので、2ヶ所ぐらい足がすべると危ない鉄板もス
ムーズに越え、マイペースを維持。
残り1kmと教えてもらうと、ここから、少し馬力を出してペースを
上げようかなと気持ちはあったが、上がらず、そのまま。
競技場内のトラックへ。
もうここまで来るともう少し、ピッチを上げて、一人でも追い抜きたい
と思うがそんな余力はなく、ただただ、速くタスキを渡したいという
気持ちのみでしたわ。(笑)
タスキを渡すと、その場で座り込みたかったですが、邪魔になるので、
フラフラのまま、なんとか、待機室へ。
今まで感じたことの無い、みぞおち下の腹筋に違和感というか筋肉痛
を覚えました。
その後は、ペットボトルの水を飲み続け、肉体からはこれでもかこれ
でもかと汗を拭いても湧き出してくる。
雨と汗でびしょ濡れなので、落ち着いたところで、更衣室で衣服を着
替えました。シューズまで、ぬれていたので、こういう雨の日は、替
シューズを持ってきたほうがいいですとアドバイスいただきました。
こんな距離を走ったのは、約30年ぶりぐらいでしょうかねぇ。
閉会式は、2時半頃にあり、結果発表。まっ、我がチームは、一体
何位だったのか?分からずじまいでしたわ。(笑)
帰宅後、相方が、持ち帰っていた参加者一覧表をみて、全員の年齢が
書いてあるねぇ。中学生から80歳までと幅広い年齢層の参加者。
来年は、今年よりも、もう少し速く走れるように鍛えて、余裕を持って
楽に走れたらなぁと感じたのでした。
筋肉痛は、一日たってから、少しありましたが、走り始めた頃と比べ
ると、ずいぶんと減少してきているのを実感。
最後に、この大会を実行してくださった委員のかたやボランティア、
伴走者さんたちのおかげで、視覚障害者たちが、走れる喜びを与えて
いただいたことに感謝いたします。

●田中マー君
当日は雨が振ったりやんだりの足元の悪い中、長居ヤンマースタジアム
に51組も全国から集まりました。午前11時頃から開会式とゲストの紹介
がありました。私は「ゆうゆうチーム1区」を走りましたが、家内のレイコは当日キャンセルしたため「ゴーゴーチーム3区」を代走する事に!
1区をゴールした後、直ぐにゼッケンを取り替え3区スタート。暫くすると本来のチーム3区「渡辺。イソッチ」さんを抜くことに!
伴走者はこれこそ共食いやーと言われ順位を上げました。(苦笑)
最後に前から会いたかったランナー。偶然にもゲストの伊藤舞選手と握
手!

●針小路 ブラインド
わーわーず進化部って何やと思われた方々が多いと思いますので説明しておきます。元々は思い付きで駅伝チーム名を、チームはいかいで希望者を、募ろうと思っていたら、そんなんいややと逃げる人、そのネーミング
何とかならんかと言う人、なかなかおもろいやと賛同してもらえる方々、
話題性は、有りましたね。
そこで高齢、加齢、老人なども当然いやがられるし、進化部と名付け人生
のトップ集団を、走っている人たち、止まることなく戻ることも許されず
ドンドン進化した人を、集めました。
それで募集したら簡単に1チーム作れ、ではもう1チーム作った次第です。
参加条件を、一つだけ決めました。選手も伴走者も前期高齢者(65歳)
以上だけです。ちょっと条件に満たしておられないかたもおられましたが
どうせ行く道と言うことで協力して頂きました。
成績は、当然予想どうりブービー・ブービーメーカーとなりました。繰上
スタートだけは、逃れられたので最低の目標は達成です。
多分これからも駅伝は、はらはら・どきどきチームは、継続すると思いま
す。進化しすぎて戦力外通告受けた方は、是非加入よろしくお願いいた
します。
進化部のみチーム
[視覚障害の部] 24チーム 合計20km
23位 わーわーずどきどき 2時間07分09秒
24位 わーわーずはらはら 2時間19分52秒

●岸和田の大久保 ブラインド
僕は、全国視覚障碍者マラソンに、今回初めて参加させていただきました。
わーわーずのメーリングリストには、わーわーずからは11チーム参加と
聞いていましたが、全チームだと51(視覚障害24)と規模の大きさに驚き
ました。
チームメイトの間嶋さんや福場さんと現在の練習活動などのお話を聞かせ
ていただき、それぞれの情報交換ができました。
伴走者の庄司さんとスタジアムを出たら思いっきり走ろうと話し合って、
間嶋さんからタスキを受け周回コースを1周走り抜け、
タイムは13分7秒。大会終了後、伴走者の庄司さんと居残り練習で、
キロ4分30秒で20キロ、1時間29分25秒でまとめることができ、
充実した1日を送ることができました。
大会を運営された皆さん、本当にありがとうございました!

●ゆーま ブラインド
初めての駅伝、楽しかったです。
待っていた時、雨がすごかったけれど、やむように手振りまでつけて
お願いしていたら、少しましになって嬉しかったです。
ビチョビチョになったけど、走れて嬉しかったです。また出たいです。

●福永 ブラインド
自分は、いろいろあった関係で、
1区、6.8km 28:21
4区、6.4km 26:25
で、走らせていただきました。
なんとか二本そろえることができたかなという感じですが、
こんなことなら、土曜は長居12周ではなく、
8周ぐらいで切り上げのほうがよかったかなとか思ったりしています。
それより、イケイケチームの一位、うれしかったです。
ちょっと話があった関係で、
いろんなかたに、連絡しまくって
行き違いとかもあって、
ご迷惑もおかけしましたが、
ご勘弁くださいっていう感じです。
あと、25秒速ければ、1時間19分59秒だったなあとか思ったりしています。
もちろん、ほかのみなさんもそれぞれがんばっておられたと思っています。
実行委員やボランティアのかたに感謝しつつ、
つぎにつながっていったらいいかなと思っています。
今回も、みなさんにたいへんお世話になりました。
ありがとうございます。
これからも、お世話になりますが、
よろしくお願いします。

「OSAKA EKIDEN in 長居 兼 第18回 全国視覚障がい者駅伝大会」わーわーずチーム駅伝記録 

「OSAKA EKIDEN in 長居 兼 第18回 全国視覚障がい者駅伝大会」での
わーわーずチームの駅伝記録です。

[視覚障害の部]
1位 わーわーずイケイケ 1時間20分24秒
間嶋直樹(臼井利明)
大久保孝之(庄司彰義)・
福場秀和(縣喜樹)
関口晃(梶本繁樹)
・通過タイムと順位
27分02秒(3位)→40分09秒(2位)→54分14秒(1位)→1時間20分24秒(1位)
・区間タイムと順位
27分02秒(3位)、13分07秒(1位)、14分05秒(1位)、26分10秒(2位)

2位 リニア号 1時間21分46秒
3位 神戸パール 1時間24分54秒
4位 藪久ランナーズ 1時間26分26秒
5位 あさま号 1時間29分19秒
6位 楽障クラブAチーム 1時間29分57秒
7位 UAC佐賀 1時間31分00秒

8位  わーわーずいきいき 1時間33分31秒
福永智洋(森口金也)
宮本聖子(保東奈穂美)
赤星聡視(河野真志)
福永智洋(岡部健一郎)
・通過タイムと順位
28分21秒(6位)→45分41秒(7位)→1時間07分06秒(9位)→1時間33分31秒(8位)
・区間タイムと順位
28分21秒(6位)、17分20秒(10位)、21分25秒(17位)、26分25秒(3位)

9位 賀茂川パートナーズB 1時間34分49秒
10位 びわこタイマーズ 1時間37分58秒
11位 チーム和歌山 1時間44分10秒

12位 わーわーずどんどん 1時間46分57秒
村田恵也(伴走者なし)
小山啓太郎(岡野悌一)
大江洋一(平野敏太)
安藤隆晴(澤田秀樹)
・通過タイムと順位
35分36秒(14位)→1時間00分39秒(19位)→1時間18分58秒(17位)→1時間46分57秒(12
位)
・区間タイムと順位
35分36秒(14位)、25分03秒(23位)、18分19秒(11位)、27分59秒(5位)

13位 楽障クラブBチーム 1時間47分46秒

14位 わーわーずすいすい 1時間48分49秒
酒元直美(山田弘之)
辻岡恵子(細江祥子)
林かよみ(藤原朋美)
長井敬二(出穂剛史)
・通過タイムと順位
37分07秒(15位)→54分47秒(15位)→1時間19分23秒(19位)→1時間48分49秒(14位)
・区間タイムと順位
37分07秒(15位)、17分40秒(11位)、24分36秒(20位)、29分26秒(11位)

15位 ロッコーズ 1時間49分44秒

16位 わーわーずGOGO! 1時間51分24秒
丸谷賢治(左海裕一)
林久雄(佐藤高国)
田中昌宏(畠裕三)
松本義和(田中相司)
・通過タイムと順位
42分08秒(23位)→1時間02分21秒(22位)→1時間17分43秒(16位)→1時間51分24秒(16
位)
・区間タイムと順位
42分08秒(23位)、19分13秒(15位)、16分22秒(9位)、33分41秒(16位)

17位 はやむー 1時間51分28秒

18位 わーわーずキラキラ 1時間53分02秒
林三千代(植木美佳)
岸本尚子(星野淳子)
藤原由子(永冨雅子)
中崎美幸(小田奈津美)
・通過タイムと順位
38分29秒(19位)→58分34秒(16位)→1時間17分40秒(15位)→1時間53分02秒(18位)
・区間タイムと順位
38分29秒(19位)、20分05秒(19位)、19分06秒(13位)、35分22秒(18位)

19位 和歌山盲学校 1時間55分03秒

20位 わーわーずのびのび 1時間56分00秒
北井清次(中寛佳)
藤川聖視(濱岡賢二)
大井佑真(川口弘子)
谷口ミサエ(眺野詩)
・通過タイムと順位
37分23秒(16位)→59分25秒(18位)→1時間22分29秒(22位)→1時間56分00秒(20位)
・区間タイムと順位
37分23秒(16位)、22分02秒(21位)、23分04秒(18位)、33分31秒(15位)

21位 わーわーずゆうゆう 1時間58分32秒
田中昌宏(森本多賀雄)
渡辺英文(小林伸一郎)
渡辺勤子(小林由美子)
西條洋(新居知子)
・通過タイムと順位
34分48秒(13位)→54分43秒(14位)→1時間19分11秒(18位)→1時間58分32秒(21位)
・区間タイムと順位
34分48秒(13位)、19分55秒(18位)、24分28秒(19位)、39分21秒(22位)

22位 賀茂川パートナーズA 2時間02分41秒

23位 わーわーずどきどき 2時間07分09秒
高田昌信(下條雄三郎)
門脇原生(浪越保正)
野村和子(福山日出代)
竹中良一(星野恒行)
・通過タイムと順位
45分28秒(24位)→1時間03分10秒(23位)→1時間30分35秒(23位)→2時間07分09秒(23
位)
・区間タイムと順位
45分28秒(24位)、17分42秒(12位)、27分25秒(23位)、36分34秒(20位)

24位 わーわーずはらはら 2時間19分52秒
塚本利雄(西野孝子)
福本真郷(井口邦弘)
奥本正男(谷尾猛)
大吉啓次(大久保栄治)
・通過タイムと順位
40分53秒(22位)→1時間12分01秒(24位)→1時間41分00秒(24位)→2時間19分52秒(24
位)
・区間タイムと順位
40分53秒(22位)、31分08秒(24位)、28分59秒(24位)、38分52秒(21位)

[混成の部]
1位 わーわーずワクワク 1時間17分26秒
河野真志 眺野詩 角本歩美 西窪政人
・通過タイムと順位
23分31秒(1位)→37分31秒(1位)→52分30秒(1位)→1時間17分26秒(1位)
・区間タイムと順位
23分31秒(1位)、14分00秒(1位)、14分59秒(1位)、24分56秒(2位)

2.区間賞
[視覚障害の部]
1区 6.8キロ 谷口真大(神戸パール) 23分05秒
2区 3.4キロ 大久保孝之(わーわーずイケイケ) 13分07秒
3区 3.4キロ 福場秀和(わーわーずイケイケ) 14分05秒
4区 6.4キロ 塩川昭彦(リニア号) 24分58秒

・混成の部
1区 6.8キロ 河野真志(わーわーずワクワク) 23分31秒
2区 3.4キロ 眺野詩(わーわーずワクワク) 14分00秒
3区 3.4キロ 角本歩美(わーわーずワクワク) 14分59秒
4区 6.4キロ 安田遊(Wind Run春日) 20分53秒

なお、わーわーずメンバーの中には、例えば、以下のようにわーわーず以外のチーム
で参加された方もおられます。
[ブラインド]
・野尻誠(UAC佐賀1区・和歌山盲学校3区)
・大前雅司(チーム和歌山2区)
・田中賢(はやむー4区)
・堀谷浩子(賀茂川パートナーズA2区)
[伴走]
・栗林太朗(藪久ランナーズ2区・4区)
・寺山典孝(賀茂川パートナーズB2区)
・神崎嘉宏(はやむー4区)
・深海 守之(和歌山盲学校3区)
・藤田知子(賀茂川パートナーズA2区)

ドーハ2015IPC陸上世界選手権での和田選手と谷口選手

2015年10月22日~31日に、カタールのドーハで開催されたドーハ2015IPC陸上世界選手権に、長居わーわーずメンバーの和田伸也選手と谷口真大選手が日本代表として出場し、和田伸也選手がT11男子5000mで銅メダルを獲得、谷口真大選手は、同5000mでは和田選手に続く4位、T11男子1500mで は5位に入りました。

今大会は10月末に開催され、近畿地方では、紅葉の季節が始まろうかとしている頃ですが、ドーハは、最高気温が連日35度近くに達する暑さで、まるで大阪の夏。環境が大きく変わる地のレースになるため、両選手にとっては、レースでの暑さ対策だけでなく、現地でのコンディション調整も求められました。

■サバイバルレース5000m 和田選手銅メダル 谷口選手4位

大会5日目10月26日のT11男子5000m、スタートラインに立った選手は、この種目でのパラリンピックや世界選手権でのメダリストが5人も顔を揃え、ここ2年のタイムでは、和田伸也選手・谷口真大選手にとって格上の選手の中でのレースとなりました。

予想通りの現地の蒸し暑さの中、勝負重視の戦略的な展開になるかと思われましたが、いざレースが始まると、予想外の展開となり、それがレース中の様々な出来事を引き起こしていきます。

まず、この暑さの中、大会記録保持者で、自己記録15分16秒87は出場選手中トップのサントス・オダイール選手(ブラジル)が、最初の1000mを、2分57秒の世界記録更新ペースでの独走し、意外な形でレースの幕が開きます。
一方、和田選手・谷口選手の日本選手2人は、それぞれ1000mを、3分14秒・3分22秒と、定石通りの前半自重の作戦で通過し、出場選手の中では後方につけました。

しかし、2013年世界選手権5000m銅メダリストのアルベス・ヌーノ選手(ポルトガル)が、脚の負傷のために800m付近で途中棄権すると、ここからはサバイバルレースの様相を見せることになります。

この種目は、日没から約1時間後、照明がトラックを煌々と照らす夜空の下で始まりましたが、スタートから5分の時点で選手は既に汗だく。空気の重さだけでなく、走っているうちに息苦しさまでも感じるような気温30度以上の蒸し暑さが、オーバーペースで走っていた選手を苦しめ始めます。

今年5月の国際大会で、2012ロンドンパラリンピック5000m銅メダリストの和田選手に勝利していたカカー・ハッサン・フセイン選手(トルコ)は、格上の選手に相手に果敢に3位争いを挑んでいたものの、2800m付近では足どりが重く、突然倒れて途中棄権。
そして、さらにもう一人の選手も棄権しており、暑さの中、ペースが保てなくなった選手がそのまま棄権に追い込まれる過酷な展開に。

棄権者が続けて出る展開に、和田選手と谷口選手の動向が気になりますが、和田選手は3600mを、11分17秒(キロ3分19秒ペース)、谷口選手は4000mを13分36秒(キロ3分24秒ペース)と、いよいよ厳しい局面を迎える3000~4000m付近でも、落ち着いた入りだった序盤の1000mのペースをキープして、我慢のレースを続けます。

一方、トップを独走するサントス選手、ペースは落ちていながらも、4000m付近では、後続の2012ロンドンパラリンピック5000m金メダリストのバレンツェラ・クリスチャン選手(チリ)を20秒、約100mも引き離します。

ところが、これで金メダル確実かに思われた矢先、あと1周のところで、この暑さの中での序盤からのハイペースの疲れにより、サントス選手の勢いが急速に衰えます。
何とか脚を前に出して前に進みますが、まっすぐ走るのがやっと、と事態は暗転。
そして、最後の直線に入る手前、残り100mでサントス選手はついに倒れてしまいます。

ラスト100mでのサントス選手のアクシデントに対する観衆の悲鳴の中、最後の1周400mを1分08秒のスパートを見せたバレンツェラ選手が、最初にフィニッシュラインを越えて、15分52秒64で金メダルを獲得。今季ベストが出場選手中トップのダンカリー・ジェイソン・ジョセフ選手(カナダ)が、それに続いて16分11秒22の銀メダル。

そして、その次にフィニッシュラインに駆け込んできたのは、残り1周を1分13秒でカバーしてきた和田選手。
一時はサントス選手とは約250mもの差をつけられながらも、序盤を慎重に入り、その後は、しっかりとペースを維持する作戦通りの走りを遂行し、16分31秒04で銅メダルを獲得しました。
なお、これで和田選手は、パラリンピック・世界選手権では4大会連続のメダル獲得です。

また、谷口選手も終盤を頑張り、最後の1000mを3分15秒と大幅にペースアップさせて、ラスト1周400mを1分14秒でカバーし、16分51秒39の4位。

暑さで次々と選手が倒れる過酷な条件下、両選手とも、中盤まで作戦通りのペースを維持して終盤をしっかり走り切り、タイムも、この暑さを考慮すると、十分評価できるものでした。

なお、最後の直線で少なくとも3回も倒れたサントス選手は、伴走者に背中を支えられたりしながら、何とかフィニッシュラインにたどりついたものの、これらの行為が伴走者の助力行為とみなされて失格と判定されました。

[和田選手の談話]
格上の選手が多い中、しっかり走れたことが良かった。世界のトップとはまだ差があるので、もっと力をつけたい。
*NHKハートネットTV/Road to Rioブログ 10月27日記事
http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3300/230422.html

[公式結果]
T11男子5000m
3位 和田伸也 16分31秒04
4位 谷口真大 16分51秒39

参考[和田伸也選手 出場した世界選手権・パラリンピックで獲得したメダル]
2011クライストチャーチ世界選手権(ニュージーランド)
銅/マラソン
2012ロンドンパラリンピック(イギリス)
銅/5000m *アジア記録樹立
2013リヨン世界選手権(フランス)
銀/マラソン
2015ドーハ世界選手権(カタール)
銅/5000m

■1500m 谷口選手、終盤の猛烈なスパートで5位

サバイバルレースとなった大会5日目の5000m、この蒸し暑さの中、16分51秒39で4位に入った谷口真大選手は、そこから4日後の30日金曜に行われたT11男子1500m決勝にも出場しました。

出場選手は、通常よりも1組多い7組(ガイドランナー含む14名)で行われ、5000mでは途中で倒れたりした4名の選手のうち、負傷して途中棄権したアルベス・ヌーノ選手(ポルトガル)を除く3名もスタートラインに立つことができました。

出場選手は、5000m同様、谷口選手にとっては格上の選手が大半ですが、この種目で自己記録を狙うには、臆せず積極的な走りが求められます。

通常よりも多い選手によるスタートとなることから、いつも以上に、スタート時の接触・転倒が懸念される中、スタート直後に、5000mと1500mの2冠を目指すバレンツェラ・クリスチャン選手(チリ)がいきなり転倒。しかし、すぐに立ち上がり、落ち着いて前を追います。

さて、この種目で、自己記録(4分22秒08)の更新を目指す谷口選手は、無難にスタートすると、400mを6番目に、自己記録とほぼ同じペースの1分10秒で通過。イーブンペースで走り、終盤のスパートに期待が持てる谷口選手にとっては、いつもの走りです。

そして、600m過ぎで、今大会この1500mのみの出場で、フレッシュなデニス・スミス選手(トルコ)を逆転して5番目に上がり、谷口選手の700mは2分03秒。自己記録に1秒程度遅れる程度での通過です。

しかし、気温34度の暑さと5000mの疲労の影響が出てきたのか、1100mの通過は、自己記録ペースから5秒程度遅い3分16秒、背後では、今年5月の国際大会で谷口選手に勝っているデニス選手がなかなか離れません。

しかし、谷口選手は、最後の1周400m1分08秒のスパートを放ち、後続との差を大きく広げていきます。そして、勢いよくフィニッシュラインを駆け抜けると、そのまま倒れてしまいましたが、医療スタッフが車椅子を用意するほどの追い込みでした。
それでも、自己記録には2秒ほど及びませんでしたが、4分24秒38で5位に入りました。

なお、優勝はサントス・オダイール選手(ブラジル)で、300mで先頭に立つと、後続を寄せ付けずに、5000mではショッキングなシーンで掌中からこぼれた金メダルを、今度は4分08秒48で確実に手にしました。

一方、最後の1周の鐘を3人でほぼ同時に聞いた表彰台の残り2枠の白熱した争いは、5000mとの2冠を狙ったバレンツェラ選手が銀メダル。それに続いたのは、5000mを途中棄権したカカー・ハッサン・フセイン選手(トルコ)で、アレクサンダー・コサコウスキー選手(ポルトガル)の追い上げを0秒22差でかわしての銅メダルでした。

[谷口選手の談話]
目標としていた1500m自己記録更新はならなかったが、5000m・1500mともリラックスしてレースに臨むことができた。
*NHKハートネットTV/Road to Rioブログ 10月30日記事
http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/3300/230769.html

[公式結果]
T11男子1500m
5位 谷口真大 4分24秒38

大会公式サイト
http://www.paralympic.org/doha-2015

2015全国障害者スポーツ大会・紀の国和歌山大会

和歌山県各地で行われた2015全国障害者スポーツ大会・紀の国和歌山大会、長居わーわーずメンバーは、和歌山市紀三井寺陸上競技場で10月24日(土)~26日(月)に行われた陸上競技に各地の代表として6名が出場し、この大会に向けて練習してきた成果を発揮すべく、それぞれの種目に挑みました。

出場したメンバーの中には、怪我や故障で調整に苦労した選手もいたものの、6名全員がメダルを獲得し、その中でも、初出場ながら大会記録を上回る投てきを見せたり、過去に出場したいずれの大会でも惜しくもメダルに及ばなかったものの、今回念願の初メダルを獲得した選手もいました。

しかし、記録の面では、特に、私たちが応援に行った大会2日目25日日曜に出場した選手は、近畿地方で木枯らし1号と発表されたほどの冷たく強い風が一日中競技場を吹き抜けていたこともあり、思い通りの結果が出せなかった選手が多かったようでした。

今回出場した長居わーわーずメンバー6名は、2名が現在の大会記録保持者、1名が元保持者、他にも新たな大会記録保持者になることを期待された選手がおり、このうちの5名が、強風の下で実施されたこの日の各種目に出場し、記録へと挑んでいきました。
しかし、トラックを周回する種目や立幅跳では、向かい風の影響で、選手自身が期待していたほどの記録が出なかったり、一方では、追い風となった100mでは、従来の大会記録を大幅に上回るタイムで走るも追い風参考記録となったりしました。
さらに、競技や試技開始までの待機中に、冷えて体が思うように動かなくなり、記録を狙うには難しい日となってしまいました。

一方、今回こそ大会初メダルとの意気込みで出場した選手は、1種目目の午前中の800mではまたもやメダルに手が届かず、望みは2種目目の夕方の1500mとなりましたが、この1500m出場選手は、4位に終わった800mとほぼ同じ顔触れとなっており、残念ながらメダルはまたもや次回に持ち越しかとも思われました。
しかし、その1500mがスタートすると、序盤はメダル圏外だったものの、夕陽の照らすトラックで、中盤から徐々に順位を上げ、最後の1周をトップで通過した時は、応援の私たちの興奮も最高潮。
結局、トップ争いには敗れたものの、3位に7秒差の2位でフィニッシュラインに駆け込んでの待望の初メダル獲得となり、木枯らし吹く日の、長居わーわーずメンバー最終出場種目となったこの1500mは、朝からスタンドで応援してきた私たちが、最も大きく沸いた時でした。

ところで、全国障害者スポーツ大会の理念は、障害者スポーツの普及と障害者の社会参加の推進となっており、以前は、この理念の基に、個人競技の参加は1回のみとされていましたが、現在は複数回の出場も認められています。
しかし、個人競技での代表選考においては、現在もこの理念を尊重し、大会初参加となる選手を中心に選手団を構成するところもあります。
この大会の陸上競技などの個人種目に出場するには、まず、都道府県や政令指定都市単位で行われる選考会に出場する必要があります。なお、各地域の選考会の大半は開催年の春に行われますが、一部、前年の秋に選考会を行うところもあります。
そして、選考会での上位の選手の中から、過去の同大会出場歴や、選手団内での障害クラス・居住地などのバランスを考慮して、代表選手が選考されます。

選考会は、参加は無料で、陸上競技の場合は、普段なかなか走る機会のない陸上競技場で行われることが多いです。
ルールは、原則的に全国障害者スポーツ大会と同じもので行われますが、全国障害者スポーツ大会の競技規則は、パラリンピックや一般のものと一部異なっています。
例えば、短距離走ではスターティングブロックの使用義務はなく、フライングは1回目のスタートまでは許容、2回目からはその選手のフライングの回数に関係なく失格などとなっています(パラリンピックや一般の大会では、フライングは一発失格、短距離走ではスタブロ必須)。

なお、以前、全国障害者スポーツへの個人競技への参加は1回のみだった頃、大会の素晴らしさに感動する一方、2回目の参加が叶わないことを非常に残念に思っていた選手が多かったようです。

筆者も、過去に陸上競技の選手団の役員としてこの大会に同行したことがありますが、他競技の選手・役員や開催県のスタッフの方との交流には、刺激になることがとても多く、機会があればまた選手団に同行したいと思ったことがありました。
役員として参加した私ですらそう思ったほどですから、当時の選手がもう一度参加したいと願うのも当然で、その思いは私が思ったものよりもはるかに強かったことでしょう。

その全国障害者スポーツ大会の今後の開催地は、2016年岩手、2017年愛媛、2018年福井の予定となっています。

大会公式サイト
http://www.wakayama2015.jp/

「2015大阪マラソン」サケもっとさんの大吉さん応援レポートです

大吉さん応援記

大吉さんは今までずっと大阪マラソン落選だったそうで、
今年もやはり落選だったそうです。
今年80歳の大吉さんは、3月の篠山マラソンで、
朝から1日中降り続く雨の中で、足がつってしまい、
制限時間の厳しい篠山マラソンでは、やむなくリタイヤとなりました。
そのこともあって、1度は走ってみたい大阪マラソン!
今後いつ当選して走れるかわからないので、チャリティランナー枠で申込みをしたそ
うです。

抽選の大会で、視覚障がい者枠などありますが、
80歳以上は抽選なしで、走れるようにしてほしいものですね。

長居の練習会を早めに終えて、地下鉄で、34キロ地点に移動しました。
四つ橋線は応援の人が多く、
住之江公園駅では、ニュートラムへの乗り換えが行列になっていました。
なんとか平林駅からてらやん達の応援隊と12時半過ぎに
合流して、大吉さんを待っていました。
ランナーズ・アイで大吉さんの場所を確認したところ、
1時過ぎに通過予定でした。(間に合ってよかった~!)
少しタイムが遅くなってきていたけれど、
大吉さんオリーブさんペアとルビーさんが元気に走っていきました。
ランナーズ・アイで、大吉さんたちのゴールタイムをチェックしながら
後の皆さんを応援して、2時半くらいにゴール地点に移動しました。
平林から中ふ頭までの電車もえらい混雑していて、
ベビーカーもあったり、子供たちも応援にたくさん来てるようでした。

ゴール地点は応援者は入れないようになっていて、
手前(42キロくらいかな?)で大吉さんたちを待っていました。
ここでもランナーズ・アイで場所や時間を確認しました。
少しペースが落ちていて、ゴールタイムは、5時間を超えていました。
大吉さんたちを見つけたときは、前に何人かの人がいてはって、
思わず白杖を振り上げて応援していました。
最後オリーブさん、ルビーさんが気づいてくれて、
ゴールに向かって3人で走ってゆきました。

ゴール後3人に会えないかなと会場を散策していたら、
ゴールした皆さんが向かってくる中、大吉さんたちを探して逆行していたら、
ちょーど荷物を受け取った大吉さんたちと出会いました。(よかった~!)
そこで、ゴール間もない3人とおまけでウチも一緒に写真を撮りました。
大吉さん、オリーブさん、ルビーさん、皆さんめちゃ元気でした。

大吉さんとオリーブさんは着替えてから住之江のスパスミノエで汗を流して、
住之江近くのサイゼリアでプチ打ち上げをしました。
大吉さんには、ちとイタリアンは食べれるメニューが少なかったようです。
レースの模様やいろんなお話をお聞きしました。
レース中、後半ペースが落ちたのは、
娘さんからランニングシューズをプレゼントしてもらって、
そのシューズで走らはったのですが、試し履きもしてなかったので、
足にマメができてペースが落ちたようです。
そんな中でも5時間17分でゴールはすごい!です。
福知山では、今までのシューズを履いて、も1度がんばると力強く話されてました。

伴走もですが、他の若いランナーと一緒に走ることができて、
うれしいとも、そして、すごく感謝もしてはりました。
きっと大吉さん以外、全員が若いですよね。(笑み)
走れる体にも感謝してはって、日々の努力もすごくしてはって、
それを普通に話はるので、
ほんとうすごい人だな~と感心するばかりでした。

篠山マラソンは、無念のリタイヤ、
大阪マラソンで、ネットタイム 5時間17分で完走。
福知山では、サブ5達成!

レース後お話を聞いて、
福知山でのサブ5達成が、きっとではなく、必ずできると確信しました。

最後にランナーのタイムがわかるサービスを大阪マラソンでは、
ケイ・オプティコムが提供している、ランナーズ・アイがありました。
個人の5キロごとの通過タイムがわかるだけでなく、
地図上にランナーの場所がわかるようになっていて、
プラス、登録した全員のランナーの場所も一緒にわかるようになっていました。
大吉さんを追っかけていて、その画面を見ると
近くにだれがいるかとゆうのもわかるのです。
ルビーさんがずっと一緒だとゆうこともわかりました。
途中誰を抜いたとか、抜かれたとか、
応援には大助かりなサービスで、待っている間の楽しみも倍増でした。

説明:4点のコラージュ。 1、コース上にて。大吉さんを挟んでオリーブさんとルビーさん。 2、完走メダル。 3、ゴールしてサケもっとさん差し入れのおしぼりで顔をふく大吉さん。 4、ゴール会場にて。フィニッシャータオルを横断して持つ4名。 左から、サケもっとさん、大吉さん、オリーブさん、ルビーさん。

「2015大阪マラソン」オリーブさんの伴走レポートです

先日の大阪マラソン、80歳の大吉さんと一緒に走ってきました。

その前に・・・
抽選は落選でしたが、どうしても大阪マラソン走りたいということで、チャリティランナーとしてエントリーされました。
7月のわーわーず練習会に参加した時に「大阪マラソン、多分走れると思うから伴走お願いします」と言われて、半信半疑でしたが、そういう方法があるのかとびっくりしました。
とは言っても、私自身10月というまだ暑い時期にフルを走ったことがなく、おまけに故障明けでゆっくりしか走れないので、その事も伝えましたがが、「オリーブさん、4時間以内で走れるやん」と。どうも私は速いと思われてるようでした。でもそれは2年半前の話ですから・・・

最初は「5時間でいいから」と言われたけど、それは無理と言うと「ゆっくりでいいから。福知山で頑張るから6時間でもいいから」何度も仰るので、それならと伴走をさせて頂くことにしました。
それにしても時間がない。確定したのが8月、正味2ヶ月で20キロ走数回、神戸マラニック、大吉さんとのロング走、4時間走で30キロ走るなど、速習的に調整しました。
心配だったのはやはり30キロ以降でした。膝の古傷が出るかもしれない、ヨレヨレになるかもしれない、など不安は一杯でしたが、もう走るしかない。(笑)

そういう諸々があって迎えた大阪マラソン当日。
大吉さんはチャリティランナーなので、一般ランナーとは違って専用エリアというのがありました。森之宮から徒歩約20分の西の丸庭園内北端にあり、更に歩いて10分程でやっと到着。
まずはスタッフさんたちのお出迎えで、写真写されました。
トイレ、更衣室、バナナの給食完備のVIP待遇。
用意して、荷物預け、バナナを頂いていよいよ行こうとすると、またスタッフさんに写真を写されて、お見送りを受けてチャリティランナー専用出口から、大吉さんのGブロックへ移動です。
天満のドーンセンター前が丁度Gブロックでした。8時20分頃にスタンバイ。
そこでわーわーずあっちゃんと伴走されるお仲間の3人にばったり会って、エール交換。大吉さんと立っていたら、少し前方でキョロキョロしているルビーさん発見、手を振ったら気づいてくれてこちらに移動。
そこで「一緒に走りましょうか」となりました。

号砲は鳴ったものの、スタートロスに9分かかり、ようやく走り出しました。
大吉さんはなるべく水分は採らんようにすると言われて、しばらく給水ポイントはスルーしました。
ペースは最初6分半くらい、速めに感じたので手綱引き気味に走って丁度よい感じ。
沿道は応援で凄い人、御堂筋を32000人のランナーが走る、壮観でした。
15kで給水取り損ねて、17,5キロでようやく最初の給水、生き返ってまたスタート。
この時、このペースで行ければもしかしたら5時間以内可能か?と一瞬頭よぎったけど、それはとても甘かった。
ハーフで2時間半くらい、大吉さんも「今何キロ?」「今何時?」と気になる様子。
23キロ地点からやっと給食があって、バナナとクッキー、給水。
その後も給水と給食採りながら走るけど、ちょっとペースが落ちてきた感じ。
29キロくらいでエミューさんのエイドをルビーさんが見つけてくれて、ありがたくコーラを頂きました。ありがとうございます!
30キロ過ぎ、大吉さんに引っ張られたのでどうしたのかと見ると、走りながらウェストポーチからパンを取り出して食べながら走られました。
お腹空いては走れないですよね。

大吉さんは走る時腕を大きく前後に振られます。伴走している私の腕はそれに合わすか、なすがままになるのですが、長時間力強い振りが続くとこれが結構疲れるのです。
さすがに30数キロ伴走していると、私の腕が疲れてきて、ルビーさんに伴走を代わって貰おうかとも思いました。
ルビーさんも「伴走代わろうか?」と言って下さったのですが、そこで思ったのが「この伴走ロープが私にとっても命綱になっている、ここで放したらもしかしたら私は走れなくなるかもしれない」と。
それで「このまま行きます。ロープが命綱になってるので、放したらヤバイです」
ルビーさんも分かって下さいました。

そしてようやく32,5キロ地点に到着、大阪マラソン名物の「まいどエイド」のご馳走です。いなり寿司、しば漬け巻き、アイスきゅうり(冷えたきゅうりが美味!)、栗まんじゅう、たこ焼き、冷やしパイナップル、らっきょ、などなど食べました。
他にもあったけどそう食べられない。大吉さんも一杯食べて、また元気を取り戻して走り出します。が、ルビーさんが周囲探しても居ない、仕方ないので、ゆっくりスタートしてると、しばらくしてまた見つけてくれて3人旅になりました。

また走り出したけど、どうも30キロ過ぎから、大吉さんがまさかのペースダウン気味になっていました。
「34キロ過ぎにわーわーず応援隊が居るからね、頑張ろうね」と励まし、ゆっくり走ります。
この1,5キロ程が非常に長く感じ、わーわーずはまだかまだか、と沿道の応援する人を見ながら走りますが、中々です。
そしてやっとのことで、向うの方にわーわーずの幟を見つけた時には、やっとたどり着いたって感じ。
10人程のわーわーず応援隊が待っててくれました。本当に嬉しく、思わず大吉さんのロープを放して、ハイタッチしてしまった。
Sさんが、私のリクエストした飲料を用意して下さってて、飲みました。ありがとうございます!
応援隊からのエールで元気を頂いて、あと8キロ程頑張ります。

しかしここにきて、本当に大吉さんのペースが落ちてきました。走ってはいるけれど、ゆっくりジョグです。歩いてしまいそうな錯覚に陥ります。
そしてついに35キロくらいで「ちょっと歩かせて」。どうしたのかと聞くと、脚が吊ってしまったらしい。
新しい靴でまだ足に慣れてなくて、長距離で足が吊ってしまったらしいのです。数m歩き、ストレッチしました。
ここでルビーさんが「脚が吊った時に即効性のある漢方薬を持っているから飲みますか?」と。
そこまで用意してるとはすごい。近くに35キロの給水があったので、それで飲みました。そしてまたゆっくり走り出しました。痛みは何とか大丈夫みたいでした。

まもなくコース最大の難関、南港大橋にかかりますが、この頃には周りのランナーの殆どが歩いていて、それを縫うように私達はゆっくりですが頑張って走りました。
南港大橋を無事に走って渡り、39キロ地点で、ルビーさんがカメラマンのさんじゅうこさんと大久保さんを発見!ヨレヨレじゃなく、元気な姿を写してもらいました。ありがとうございます!

残りの距離を数えて、あと長居1周、あと1k、もうちょっとです、と励ましながら、最後の角を曲がってようやく見えたフィニッシュゲート。
3人一緒に手を挙げてフィニッシュゲートをくぐりました!感動のゴールでした!

ネットタイムで5時間17分、グロスタイムで5時間26分、でした。
大吉さん、お疲れ様でした。脚が吊りそうになった時にはどうなるかと思ったけど、乗り越えて完走されました。

そして私も無事にフルの初伴走が果たせました。
と同時に、2年7ヶ月振りにフルが走れて、ちょっと自信も付きました。
単走とは別で、フル伴走というのは、やっぱりそれだけの醍醐味がありますね。
もう少し余裕で走れるようになったら、またフル伴走したいなと思いました。

最後に、今回の大阪マラソンではいろんな地点で、本当に沢山の応援を頂きありがとうございました。私達もそれを目指して走りました。
また大吉さんと一緒ということで、写真も沢山写して頂きまして感謝です。
また、ゴール地点まで来てくださった、平野さん、サケもっとさん、ありがとうございました。

山田選手 パラトライアスロン世界選手権で健闘

■山田選手 健闘の10位

アメリカのシカゴで、現地時間2015年9月18日金曜の朝に行われたパラトライアスロン世界選手権で、女子PT5の部に出場した山田選手は10位に入り、総合タイムは1時間21分56秒でした。

スイムを6位で終えた山田選手は、バイクで順位を落としましたが、各パートの合計タイムは1時間18分38秒となり、この年5月の横浜大会での1時間19分19秒(補正タイムなし)の自己記録と同等かそれを若干上回るものとなりました。
*横浜大会では、バイクが今大会より170メートル長い20キロ

[女子PT5公式結果]
山田選手 10位 総合タイム1時間21分56秒
スイム(750m)   14分36秒
トランジット1   2分23秒
バイク(19.830km) 35分29秒
トランジット2   1分06秒
ラン(5km)     25分05秒
水温17.1度 気温21.0度

*各パートの合計タイムと総合タイムが一致しないのは、全盲の選手に対し、弱視の選手には補正タイムが加算されているためです。

なお、昨年度大会にも出場した大半の選手に対し、今大会では総合タイムでの差を約5分縮め、一方、そのうち3分差で敗れた選手には、今大会では逆転して5分差で先着し、その選手とは今季2勝1敗(1敗は山田選手の途中棄権によるもの)となりました。

また、今回の結果、年間ランキングは8位に下がりましたが、パラリンピックポイントランキングは、今回の世界選手権に出場を認められなかった選手を2人抜いて11位に上がりました。
*パラリンピック出場枠は、世界選手権優勝者の国とパラリンピックポイント上位6名の国に割当。その他、主催者枠若干名。

・連勝同士の初対決の決着はケイティ・ケリー選手(オーストラリア)に軍配

注目の優勝争いは、2014年の世界選手権から5連勝中のアリソン・パトリック選手(イギリス)と、2015年にITUパラトライアスロン競技会初出場、そこから4連勝でこの世界選手権を迎えたケイティ・ケリー選手の連勝同士の初対決。

スイムパートでパトリック選手に5秒のリードを許したケリー選手でしたが、この大会に向けて重点的に強化してきたバイクで、全選手中トップのラップをマークして逆に1分差をつけ、この対決を29秒差で制しました。

なお、ケイティ・ケリー選手(オーストラリア)は、今年で40歳、25歳の頃から視力の悪化が始まった弱視ろうの選手です。
2015年3月にITUパラトライアスロン競技会に参戦するまでは、アイアンマンレースやフルマラソンにも取り組んでおり、自国のトライアスロン界では、ある程度名前の知れわたった選手でした。

ところで、ケリー選手のガイドは、2015年5月の横浜大会に続き、オリンピック銀メダリスト・2度の世界選手権優勝などの実績を持つミシェリー・ジョーンズさんで、大会前から、選手・ガイドともに注目されていました。

・ケリー選手のガイドのミシェリー・ジョーンズさんについて

2000年シドニーオリンピック銀メダリスト。1990年の世界大会にデビューから2003年の引退までに11度の世界選手権のうち、2度の優勝を含むメダリストになること8回。
第一線から引退後の2006年には、アイアンマンレース世界選手権優勝。これで、オリンピック・世界選手権・アイアンマンレースの全てでメダルを獲得したことのある唯一の選手となる。
2015年、世界トライアスロン殿堂入り。

[関連リンク]
ITU(世界トライアスロン連合)公式サイト
http://www.triathlon.org/

「2015 第18回 村岡ダブルフルウルトラランニング」ランタナさんの参加記です

ランタナ(ブラインド)です。
初めての、村岡ダブルフルウルトラランニング66キロに参加してきました。
皆さんに、どうだったたと聞かれますが、先ず一言しんどかったですと答えています。
翌朝起きたら、足が痛くて歩けませんでした。
初めての、フルマラソンを走った時より、水都大阪の100キロを走った時より、疲労は大きかった様です。
大会前日に、車に乗せて頂き、現地迄行きましたが、車中ではおしゃべりが楽しくて、本当に走れるだろうか、噂の難コースを完走出来るのだろうかとずっと不安に思っていた事等、忘れていました。
受付会場に着いたら、沢山の知り合いに声を掛けていただき、久しぶりにお会いした方が多く嬉しくて明日の事はすっかり忘れていました。
宿の部屋は17人か18人位が一緒の大きな部屋でしたが、100キロから44キロコースとそれぞれのスタート時間が違うので、食事、お風呂とあわただしく終え、早目の消灯でしたが、なかなか寝付けませんでした。

前日に急遽伴走して頂くことになった、Hちゃんと一緒に宿の車で送って頂きスタート地点で待機していると、早くも100キロコースの方達が走って通過していきました。

8時いよいよスタートです。なぜか思っていたより緊張はありませんでした。
走り出して直ぐ上りで、それが、路面に滑り止めのギザギザがあり、私の苦手な路面で、3キロ位上り切った時には、すでに足に来ていました。
後は兎に角、上ったり下ったりだけのコースなのですが、下りでも急坂は怖くて走れない所がありブレーキを掛けながらの下りですから、ここでもまた足に来ました。
エイドでは、88キロの方や、100キロの方と出会い声を交わしますが、皆さんあっという間にいなくなってしまいました。
私は何時も走りながら殆ど残りの距離の事は考えません。ひたすらゴールを目指すだけでした。でも、今回は44キロの方の伴走予定だったHちゃんが急遽私の伴走をして下さる事になったので、何としても44キロは走ろうと決めていました。

朝の天気は、曇りがちで走り易い天候でしたが、お昼の太陽が真上に来るとさすがに暑かったです。
何キロ走って、何キロ歩いたのか判りませんでしたが、44キロに出走のSちゃんと長~い上り坂の手前のエイドで合う事が出来、なぜかホットして道路の隅に並んで座りこみました。それまでのエイドではおにぎりを食べたり、あまり好きではなかったおはぎも美味しく頂いたりしてきましたが、ここで小さい巻きずしを食べようとすると、それが、えずいて食べられなくなりました。スポーツドリンクも気持ち悪くて喉を通らなくなっていました。コーラだけは美味しかったので、後は殆ど塩とコーラとオレンジで通しました。
スタートしてからずっとエイドは沢山あり、本当に色々の食べ物が、最後のエイド迄、豊富にありました。カレーもお好み焼きも食べられませんでした。でも、冷たいお素麺がめちゃくちゃ美味しくて御代りをして思わずごちそうさまでしたと手を合わせていました。それくらい生き還ったようになり、ありがたかったです。
Sちゃんと並んで座りこんだエイドを後に走りだしましたが、直ぐに走れなくなり、歩いたり走ったりを繰り返していると行けども行けども上りが続きます。やがてあたりが夕暮れ模様になり山の中ですから直ぐに暮れてしまったような感じでした。

最後の頂上のエイド迄の上りが本当に長かったです。この上りは永遠に続くようにも思いました。之が最後の上り、後は下ってゴールするだけ、4キロか3キロだったかは判りませんでしたが、ノンストップで駆け下りました。真っ直ぐの下り坂の目の前
に、満月の大きな月がお帰りと出迎えてくれているように輝いていました。やがてゴール会場の音が大きく聞こえてきます。やっと終わります。もう走らなくてもいいのだ、伴走のHちゃんと手を上げてゴールテープに駆け込みました。

伴走のHちゃんとは練習会でもロープを持って頂いた事は無かったと思いますが、前日急に一緒に走って頂くことになったのにもかかわらず、本当に素晴らしい伴走をして下さいました。途中何度も痙攣が来ましたが、私の走り方に根気よく付き合って下さり、しんどい、痛い、この坂いつまで続くのと嘆く私をリードしながら、最後迄、明るく元気に励まして下さりました。
本当にありがとうございました。感謝で一杯です。お蔭で憧れだった村岡66キロを完走出来ました。

村岡は、町全体が大会一色で学生さんから住民全員が大会に関わって下さっているようで、お家に残っているらしい、おじいちゃん、お祖母ちゃんとお孫さんが沿道に出て声援を送って下さいました。応援の小さい手と握手をすると本当に癒されました。
日暮れの冷え込んできたであろう沿道に椅子を出し、声援を送り続けてくださっているお年寄の方達と、近づいてくるゴール会場の音に、今までの辛さが消え、やり切った安堵感で満たされていきました。

私には最高の素晴らしい大会経験となりました。これも最後迄ロープ持って、下り坂では腕を組み、曲がり角ではしがみつく私を支えて下さった伴走のHちゃんのお蔭です。そして、前日から帰りの遅い時間迄車を運転して下さったEさん、宿でお風呂から全てをサポートして下さったRさん、宿の手配をして下さったもう一人のRさん、一緒に走りながら応援して下さった、わーわーずの方、途中何度も声を掛けて下さった方々のお蔭と深く感謝です。

皆さんのお蔭で素晴らしい思い出を作る事が出来ました。
あの時、夜空に輝いていたまん丸のお月さまは一生忘れる事は無いでしょう。

村岡ダブルフルウルトラランニングの大会サイトはこちらです

「2015 視覚障がい者陸上大会」開催報告

2015年9月6日(日曜)、ヤンマースタジアム長居にて
「2015 視覚障がい者陸上大会」が開催されました。

主催は、視覚障害者の福祉と文化向上に取り組む
一般社団法人大阪市視覚障害者福祉協会(大視協)さん。
競技場トラックを用いて行う記録会として昨年まで開催されてき
たイベントを、今回は企画を練り込み、より幅広い視覚障がい者
の方に楽しんでいただける内容にアレンジしたのが、今回の
「2015 視覚障がい者陸上大会」です。

しかし、国際的な大会が催される本格的な陸上競技場を借りてお
こなう点は従来と同じで、さらに今回はゲストとしてオリンピッ
ク男子マラソンで大活躍されたエリック・ワイナイナさんをお迎
えして、楽しさを満喫できるユニークなプログラムが用意されま
したので、親しみやすくなったとはいえ華やかさと中身はいっそ
うパワーアップしたものとなりました。

そしてこの夢舞台の実現を、長居わーわーず有志による実行委員
会がお手伝いし、運営にはわーわーずの伴走者はもちろん、
点字友の会やその他関係者のご協力を得て、下のプログラム内容
にてすべて無事に終了しました。

 受付 9時~
 開会式 9時半~
 【午前の部】
  50m走(単独走、伴走あり)
  音響走(ブラインド、ガイドアイマスク着用)
  1500m(伴走あり、単独走、ウォーク)
  1500m(ガイド)
 昼食休憩
 【午後の部】
  ワイナイナさんへの質問コーナー
  ワイナイナさんと走ろう
  ワイナイナさんとのリレー対決
 閉会式 15時半頃

 ※エリック・ワイナイナさんの簡単なご紹介
  2002年の東京国際マラソンにて2時間08分43秒の
  自己ベスト記録をもつケニアの男子マラソン選手。
  1996 アトランタ マラソン 銅メダル
  2000 シドニー  マラソン 銀メダル
  と五輪2大会連続のメダリストで、さらに
  2004 アテネでは7位入賞を果たし、
  五輪3大会連続入賞という前人未到の偉業を達成。

参加選手の記録一覧(50m・1500m)はこちらです。
頑張られた選手の皆さま、お疲れさまでした。

大会の写真です。
■50m走(単独走)
説明:準備体操をロビーでしました。50m、いつもよりずっと速く走るブラインドさん。お歳に負けていない力強い走りが伝わってきます。ガイド2組のレースはお子さんだけで競走。
■音響走(ガイドアイマスク着用)
説明:アイマスクのガイドさん。弾丸のように飛び出したけど、あらら、走るラインは曲がって。半分ほどで、脚がとまってしまうガイドさんたちでした。
■1500m(ガイド)
説明:スタート直後、16人が走り始めました。1周して先頭集団のガイド選手がコーナーを駈けていきます。後続の集団。ファミリー参加のお子さんたちも速いです。
■ワイナイナさんへの質問コーナー
説明:「ゴールのときの決めポーズは?」に、グリコのポーズをされるワイナイナさん。Tシャツ記入のサイン。「NEVER GIVE UP」はワイナイナさんの座右の銘。
■ワイナイナさんと走ろう シーン1
説明:ワイナイナさんの伴走で走るブラインドさん。細く引き締まった足が話題となって、触らせてもらっているブラインドさんたち。
■ワイナイナさんと走ろう シーン2
説明:同じくワイナイナさんの伴走で走るブラインドさん。順番をまつブラインドさん、並走するガイドさん。笑顔がいっぱい、トラックはお祭りの道のように。
■ワイナイナさんとのリレー対決 シーン1
説明:リレー対決ではワイナイナさんも本気モード?ブラックのレースウェアにお色直しされて、ハンディ戦のスタートを切るワイナイナさん。
■ワイナイナさんとのリレー対決 シーン2
説明:スタート前は、ワイナイナさんより速くゴール!を目指したものの、やはり五輪の壁?は厚かった。後ろから迫ったかと思うと、あっという間に抜いていくワイナイナさん。そして唯一の勝利者となったのは、A太君でした。
■伴走ペアのみなさん シーン1
説明:1500とリレーでの伴走ペアのみなさん。9ショットのみなさん、一緒に走るのが始めてでも、楽しそうに走られてます。
■伴走ペアのみなさん シーン2
説明:同じく1500とリレーでの伴走ペアのみなさん。年代が離れていても、体格が違っても、リズムをあわせて走る伴走ペアのショット8点。
■大会タイトルと会場の雰囲気
説明:2015-9-6開催された「2015視覚障がい者陸上大会 at ヤンマースタジアム長居」。競技とお祭りがあわさった楽しい大会でした。ありがとうございました。おつかれさまでした。

以下、参加者からいただきました一言感想文です。

●サケもっと
お昼から雨も上がって、ワイナイナさんとの伴走コーナー
では多くのブラインドが伴走していただき、順番が最後
だったうちは、ワイナイナさんと一緒にゴールとなりまし
た。ゴール後握手もしていただいて、おっきな手のひらで、
とても思い出に残る陸上大会でした。楽しい1日を皆さん
ありがとうございました。

●平野@堺区
ドリームロードが流れるヤンマースタジアムのトラック。
そこを走って歩いて、楽しい一日でした。ワイナイナさん
から頂いた励ましの言葉「ぜひ!ぜひ!」の熱意が、今も
強く心に残っています。ほかでは体験できないスペシャル
な企画をありがとうございました。

●はなてんちゃん
9月6日にヤンマースタジアム長居で開催された陸上大会
にスタッフとして実行委員会から参加させてもらいました。
今年は、はじめての試みとしてゲストランナーに
オリンピックメダリストのエリック・ワイナイナさんを
お迎えするとあって、実行委員会でもどのようにお迎えし
て参加者との交流をどうすればいいのかと熱心に話し合い
を重ねてきました。 
わーわーずだけでなく、外部からもより多くの方に参加し
てもらえるようなプログラムとしてワイナイナさんとの
リレー対決や、ワイナイナさんの伴走体験などもあり、
例年になく和やかでアットホームな催しとなり大変盛り
上がりました。
また、盲学校では当たり前の種目(50m音競走)に
ガイドの方のアイマスク着用での勇気あるチャレンジには
参加者一同拍手喝采でした。 

●小山(ブログ記載のものから一部抜粋)
視覚障害者チームは、赤、青、黄の3チームに分かれて
一人200m×7人の1400mとワイナイナさん一人走の
対決。
最初、ワイナイナさん以外の3チームが、ころころと順位が
入れ替わり6番目のおいらに回ってきた時は、なんと1位。
うわぁぁ、他のチームに追い抜かれては、面目が立たないと
結構、必死に200m走りました。
まっ、なんとか1位でアンカーへ。
でも、最後は、ワイナイナさんが、追い抜き1位。
おいらは、200mを全力で走った。
走り終えた後は、少しの間、しゃがみこみましたね(笑)
あとは、TVの番組の赤坂マラソン十内容にハンデをつけて、
最後にワイナイナさんが2分以上遅れての1600m走。
コレには、おいらは、参加していませんでしたが、
実況中継があり臨場感が伝わって風景画浮かびましたね。
その後、全員での集合写真。ツーショット写真。
(撮影時、汗をかいててごめんねと、やさしく声をかけて
くださる気配りをしていただきましたね)
そして、集会室での、ワイナイナさんへの質疑応答。
時は3時を回っていました。
愉しいひと時を過ごさせていただき感謝。
本日、太ももには、昨日の代償の筋肉痛。(笑)
気持ちだけは、中学生や高校生の時のようなすばやく走れる
イメージだけは、あったんですけどねぇ(笑)
でも、なんだか、昔に戻れたというか近づけたような気に
なりましたね。
いやいや、まだまだやれるという自信がついたかもしれません。

●めぐちゃん
ドリームロードがスタジアム中を駆け巡るのは寒気がする
ほどワクワクでした。
ワイナイナさんのインタビュー&伴走最高!
彼の語りで印象に残っているのは
「日本は安全に走れるから、走ることが好きになった」
この意味を皆さんにも解ってもらうためにお勧めの本があります。
「風に立つライオン」
著者、さだまさし。
伴走者の音響走は素晴らしい企画だと思った。
この日まで長きに渡り、案を練って下さった実行委員の皆さん、
ありがとうございました。

●リンリン@ハヤシ
50M音響走での音源が周囲に反響して、音の方向が定まら
なかったように思いました。今回はエントリーしてなかった
のですが次回は体験しようと思います。
ガイドランナーの音響走体験の試みは良かった。
後半のゲストは新鮮に感じました。
予算が許すなら次回もどなたかを招いていただければうれし
いです。
プログラムでは、何人かの人がコールに来てなかったため探
してた様子でしたので、スタッフの負担を軽減するためにも
時間を守ったほうが良いと感じました。

●たかちゃん
今回「2015視覚障害者陸上大会」に実行委員として参加させて
頂ました。まず実行委員の面々はまとまっていてみんななんと
か記録会を成功させようという意図がみえて、凄く楽しかった。
またエリックワイナイナさんをゲストに呼んだのは、個人的に
は大正解だったと思います。
みんな喜んだし、写真撮ってほんと楽しかった最高の思い出に
なったと思います。
可能なら次回もゲストを呼んで欲しいです。

●田中マー君
当日は雨が降りましたが印象に残ったのは50m音響走で、
目隠しをして「晴眼者」が音響にむかって走って行くと
恐怖で両手を前に出したりゴール手前でたち止まったり
していました。エリック・ワイナイナ選手は好感的で僕
のきていたランシャツが一緒の色と日焼けが肌の色も同
様と思われ一言ブラザーと叫ばれました!
好物は鰻丼ぶりと答えてくれました。
最後にエリック・ワイナイナ氏、一般の各位も
目隠し体験を是非・是非してくださいね!!

●安藤
陸上記録会に参加しました。今年は昨年と違う新しいスタイル。
そして、ワイナイナ選手、期待を胸に出かけました。
僕の参加種目は、200Mチームリレー、1500M、1600M。
自分の走りは今一だったが、皆さんの頑張りや、伴走の人達の
滑らかな走りに、大いに刺激を受けました。
さぁ!そして、ワイナイナ選手。
物静かな口調。ソフトな声。微妙な香りが刺激的、細く長い足は
予想通り、逞しい胸と腕は意外!?そして、音も気配もない
しなやかな走りはさすがオリンピック選手。
色々と思い出に残る、楽しい1日でした。
お世話くださった沢山の方々。本当にありがとうございました。

●まえっち
自分にとって、50m音響走は10年以上のご無沙汰でした。
一瞬で終ってしまうこの種目では、マラソンのレースとはち
がう緊張感と面白さを感じることができました。と同時に、
自己ベストとは程遠い結果だったので、ぜひまたリベンジし
たいです。
応援に熱が入ったのは、ワイナイナさんも参加した1500m
のハンディ戦でした。レースが進むにつれて選手の差が縮まり
追い抜くのか逃げ切るのか、手に汗握る展開に大興奮でした。
いろんな企画盛りだくさんだった今回の記録会は、本当に楽
しい一日となりました。

●いもちゃん
今回、私は 2回目の陸上大会。1500メートルを走り
ました。走り出すと 雨のことなんて 全然気にならない。
後半は、伴走者さんに励ましてもらいながらのランでした。
初めての1500m、気持ちよかったです。応援してくだ
さったみなさん、ありがとうございました。
午後からは、ワイナイナさんとの いろいろな企画!
伴走していただいたり、1600mを競い合ったり、握手
をしていただいたり(いい香りがしました)、日本語が
上手で 優しい方でした。
とても、思い出になった陸上大会でした。
みなさん、ありがとうございました。

●ともちん
今回、私も 2回目の陸上大会です。
もうじき、学校で体育大会があり、100m走に出ることを
ワイナイナさんに話すと「頑張って下さい」と、言っても
らえてうれしかったです。ワイナイナさんの言葉を聞いて、
私も頑張ろうと思いました。
ワイナイナさんと一緒に走れて、うれしかったです。
そして、ワイナイナさんと一緒に写真を撮れてよかったです。
ワイナイナさんと過ごした時間は、とてもかけがえのない
ものになりました。

●なおや
みんなと、ワイナイナさんと最後までいっしょに走れて
うれしかったです。(つかれました。)

●さぶちゃん
陸上記録会は2年前に参加し、今回で2回目です。
生憎の空模様ですが、普段立ち入ることの出来ない
ヤンマースタジアムのトラックを走る事が出来るのも
わーわーずのお蔭です!
今回の出走レースは午前の部が50m走と1500m走。
午後の部でワイナイナさんと走ろう1600mでハンディ
0秒(一番タイムを多く貰って)のエントリーです。
その後のワイナイナさんへの質問コーナーはトークショー
のような雰囲気で楽しい時間を過ごすことが出来ました。
そしてなによりも「50m音響走」では一番の感動を貰い
ました!!
まだまだガイドとしての実力が身に付いていませんが、
これからも自分の出来る範囲でランニングライフを続けて
行きたいと思った一日でした。

●大源
9月6日(日)雨が降ったり止んだりの中、長居スタジアム
で陸上大会が開催されました。
50m走は22秒、1500mウォーキングは初めてで、
歩きながらゴールまでがんばりました。
去年より50mのタイムが上がっていました。
ワイナイナさんをお招きし、色々とお話を聞かせていただき
ました。オリンピックで金メダルをもらえたそうで、すごく
感動しました。すばらしいですね。
そしてワイナイナさんと握手出来てうれしかったです。
一緒に写真も撮ってもらいました。
よい思い出になります。本当によかったです。
伴走の方、スタッフの方、応援のみなさん、いろいろお世話
を有難うございました。とても1日楽しく交流出来ました。

OSAKA EKIDEN in 長居 兼 第18回 全国視覚障がい者駅伝大会

今年も長居わーわーずでチームを作って参加します。
昨年は8チームできましたが、今年もそれ以上のチームで参加を目指しています。
視覚障がい者チームと一般のチームが一緒に走るノーマライゼーションを目指した大会です。
国際競技会も行われる、大阪のヤンマースタジアム長居を走ることができる絶好のコースです。
たくさんの皆さんの参加お待ちしています。

その駅伝の締切りまで、あと1か月となりました。
参加ご検討中のチームは、お早目にエントリーをお願い致します。
個人でのエントリーも受け付けていますので、こちらもお早めにお願いいたします。

参加とは別に大会ボランティアも募集しています。
受付や会場内の誘導、エイドでの給水のお手伝いなどです。
当日は多くの視覚障がい者チームと一般のチームの参加があります。
多くの皆さんのご協力が必要ですので、
個人のお申し出もですが、クラブチームの皆さんでお申込みいただけると助かります。
ぜひご協力よろしくお願いいたします。
10月15日までに申し出ていただいたかたについては、
プログラムに名前を記載させていただきます。

お申込みは、
件名に「駅伝大会ボランティア」とご記入の上、
わーわーずへのメール まで、お願いいたします。
また、問い合わせなども受け付けています。

以下は、大会申し込みの案内です。

OSAKA EKIDEN in 長居 兼 第18回 全国視覚障がい者駅伝大会
開催日時:2015年11月08日(日)   (雨天決行)12時スタート。
申込期間:2015年07月15日 ~ 2015年10月12日
[距離]1区6.8km、2・3区3.4km、4区6.4km
※距離が若干変更になる場合もございます

お申込みは、スポーツエントリーから、どうぞ。