今年第5回目となった、視覚障害者陸上大会が、9月4日の日曜にヤンマースタジアム長居(長居第一陸上競技場)で行われました。
台風が近づいていましたが、大阪は台風の影響もあまり受けずに暑い日差しが照り付ける中、大会は開催されました。
午前中は競技主体のメニューで、50m走や50m音響走、1500m走に3000m走とブラインドもガイドも普段あまり走ることのないトラックを必死のパッチで走りました。
1500mウォークでは、走り慣れてない方の参加もあり、幅広い皆さんの参加がありました。
そして、50m音響走では、ブラインドも伴走なしで走りましたし、ガイドの皆さんもアイマスクをして音のなる方へと走って?歩いて?ゴールを目指しました。
午後からは、「森脇健児とその陸上部」の皆さんをお迎えして、ランにトークにとみんなで楽しみました。大会の様子は写真でお楽しみください。
コメントも付けていますので、多くの皆さんに様子を見てみて&読んでみて!いただけると思います。
■ 当日の記録集は こちら
■ 写真
- 開会式
- 準備体操
- 50m音響走
- 50m音響走(アイマスク体験)
- 1500m(伴走有)
- 1500m(伴走有)ゴール
- 3000m(伴走有)
- 3000m(伴走有) 先頭グループ
- 3000m(伴走有)ゴール
- 1500m(伴走なし・単独走)
- 1500m(伴走なし・単独走)
- 3000m(単独走)
- ゲストさんと
- ゲストさんと
- ゲストさんと
- ゲストさんと
- ゲストさんの伴走で
- 森脇健児さんの伴走で
- ぽっぽさんの伴走で
- のぞみさんの伴走で
- 代走みつくにさんの伴走で
- みわゆうすけさんの伴走で
- 森脇健児さんの伴走で
- ゲストさんのブラインド体験
- ゲストさんのブラインド体験
- みわゆうすけさんのブラインド体験
- 代走みつくにさんのブラインド体験
- 森脇健児さんのブラインド体験
- リレー(一人200m伴走有)
- リレー(一人200m伴走有)ゴール
- リレー(一人200m伴走有)ゴール
- リレー(一人200m伴走有)ゴール
- 2000mハンデ競走
- 2000mハンデ競走
- 2000mハンデ競走
- 2000mハンデ競走
- 2000mハンデ競走
- 閉会式
屋外にて開会式を行いました。
台風が九州に近づいて天候が心配されましたが、
当日は快晴に恵まれました。
ヤンマースタジアム長居で準備体操。
いつもの長居に来ましたが、そこはいつもの長居とは違います。
ベテランまっちゃんのお手本のような猛ダッシュです。
50m先のゴールラインから発せられるトラメガの
音の位置をめざしてまっしぐらに走ります。
晴眼者はアイマスクを付けて音響走に挑戦します。
以下、挑戦されたさっちゃんの感想です。
音の聞こえる方に進めばいいんだとスタートしましたが
かなり酷いコースアウトな走りだったようで「右、右!」
と審判の声に、頭が真っ白になり、音を聴くこともすっかり
忘れてしまい、右がどっちかもわからなくなりました。
審判の声がする度に足を進めることに自信がなくなりました。
50mがあんなに長く感じたことはありません。
どうやってゴールまでたどり着いたのかも覚えていませんが、
審判に「3レーンもずれていたよ」と言われました。
後で実行委員さんに尋ねたら、ほんとはコースアウトで失格と
聞きました。失格を言わずゴールさせていただいて感謝です。
1500mはトラックを3周と3/4、まわります。
6組12名の集団が、スタートして最初のコーナーをまわってきました。
三つ巴の接戦になりました。
遊び?と言ってても、いったん走り出せば表情は真剣です。
3000mはトラックを7周半まわります。
14組がそれぞれのペースで頑張って走っています。
ゴールラインには、トラックタイマーが置かれ、
ラスト1周では鐘が鳴らされます。
先頭集団がコーナーを終えてストレートに入りました。
ホームストレートにくると各選手に熱い声援が投げかけられます。
よい記録が出るように伴走者も全力でサポートに務めます。
公式な大会に備えての練習にもなります。
単独走できる弱視のかたと、伴走者の単独走、
合計15名がこの組で記録に挑みました。
1500mはウォークの部もあり、
外側のレーンを使って並行して実施されました。
3000mの記録に挑んだ伴走者は8名。
午前競技の最終種目とあって、力を出し尽くした走りが展開されました。
午後はお待ちかね、ゲストさんの登場です。
「森脇健児とその陸上部さん」の楽しいトークで始まりました。
松竹芸能部さんだけあって、おしゃべりはプロ。
午後の会場は笑い声と笑顔に満ちていました。
ゲストさんと一緒のところを写真に。
ツーショットで。仲間で。全員で。
全員での集合写真で、最前列に寝転んで並んでもらったゲストさん。
左から、ドキドキ☆純情ガールズの、のぞみさん、ぽっぽさん、
中央に森脇健児さん、その隣、みわゆうすけさん、代走みつくにさん。
ゲストさんに伴走してもらうスペシャルタイム。
ペアを次々に代わりながら、ぐるぐると何周も走りました。
ラジオ・テレビで聴いていたあの声が隣に。
ドキドキ☆純情ガールズさんは、
美人でキュートとあって、トラックに華を添えてくれました。
ゲストさんのみなさん、伴走が上手でした。
参加者大勢がトラックを周り、もうお祭りのようです。
100mで伴走を次々と交代しながら走りました。
ゲストのみなさんに、何周もしてもらいました。
楽しみにしていたこの100mは一瞬(?)。
ゲストさんにアイマスクをして走ってもらいました。
伴走者をつけての全力走(?)。
みわゆうすけさんと代走みつくにさんが、
アイマスクを付けてブラインド体験をされています。
続いて音響走も体験していただきました。
方向を見失って、いや、聞き失って、
しゃがんでしまったところ。
感覚を体現されているところを、ナイスシャッターチャンス!
「走る男」さんの音響走挑戦。注目度、抜群でした。
4チームに分かれて、200m8区間のリレーを行いました。
うち1チームはゲストさんチームです。
赤・青・黄の布を、はちまきもしくはタスキのように付けて
リレーは選手へのタッチで行いました。
各チームのアンカーさんがゴールラインをまたぎました。
200mを8人でリレーして、4周の1600m。
上は81歳から下は2歳まで、走る楽しさが継がれていきました。
「オールスター感謝祭・赤坂ミニマラソン」のように(?)、
ハンデを設けて森脇さんと競走しよう、という競技です。
なし4名、1分1名、2分12名、4分6名、6分12名で
それぞれスタートしました。
ハンデ2分の組のスタートです。
ハンデなしの組のスタートです。
「本気で走りますよ」と宣言されて、
トラック5周を激走中の森脇健児さん。
タイムにハンデを加えての結果、
森脇健児さんより早くにゴールできた選手18名、
届かなかった選手17名でした。
ハンデは自己申告でしたが、全体的にはいい勝負だったようです。
ゲストさん、審判長ほか、ご参加およびご協力いただいた方から
メッセージをいただき、無事に閉会となりました。
心配された台風の影響による午後からの雨もなく、
みなさんのおかげで楽しい一日を過ごすことができました。
※写真撮影は、なにわの大久保さん・小林旦那さん・さんじゅうこさん にご協力いただきました。
※写真を拡大しての閲覧・ダウンロードは こちら からどうぞ。
■ 後日談
森脇健児さんは、大会の翌日、パーソナリティーを務めるラジオ番組で、本大会の概要と、ご一緒に競技を楽しまれての感想をしゃべってくださいました。
ラジオ好きが多い視覚障害者と話して、ラジオをやっててよかったなという想いを確かめられたこと。
苦労を乗り越えて今を楽しまれている方とふれあい、すがすさしさが心地よかったこと。
そういう想いをあげられたうえで、本大会で走らせてもらったことが、ご自身の経験上いかにプラスになったかを強調した感想を述べられてました。
ラジオで大会のことが話題にあがることを楽しみにされていたなおちゃん。
番組宛メッセージもこの日(2016.9.5)に読まれて、記念の「よなよな特製ウチワ」を後日手にされて、練習会に持ってきてくれました。